
サンクコストバイアス『希望を抱きやすい』
経済学の分野でよく議論されるサンクコストバイアスは、すでに投じた時間やお金、労力があると、それを諦めるのが難しくなる心理的傾向を指しまして、
特に、損失を抱えているときに後ちょっとで回復するかもしれないと期待してしまう場面が多いのが特徴です。
例えば、私もそうですが、株式投資初心者が体験するお祈りトレード!これは、投資した株が値下がりして損失が膨らむ中、きっといつか値段が戻るはず!と期待し、冷静な判断ができなくなる現象です。では、この心理をもっと身近な例えで見ていくと、
サンクコストバイアスをスーパーの食材で考える!
買いすぎた惣菜と消費期限
スーパーでお惣菜をたくさん買ってきたとします!夕食で少しだけ食べたものの、残りを冷蔵庫に入れて保存しました。しかし、翌日にはすでに風味が落ち、少し傷みかけています。
それでも、せっかく金を払ったんだからと思い、無理して食べてしまう。この心理がサンクコストバイアスです。

本来であれば、傷んだものを食べて体調を崩す、いわゆる腹痛の原因のリスクや、その食事を無理に食べた事で満足度が下がる事を考慮し、潔く捨てるべきなのかもしれません!そうは言ってもと思いますが、
しかし、過去に支払ったお金サンクコストが頭をよぎるため、冷静な判断が難しくなっちゃいますよね!
割引品のパック野菜と期待
スーパーで賞味期限間近のパック野菜が半額で売られていたとして、お得だ!と思って買ったものの、実際にはその野菜を使うタイミングを逃してしまい、使い切れないまま腐りかけてしまいました。
それでもせっかく買ったんだからと、無理に調理しようとして、結果的に美味しくない料理になったり、時間を無駄にしたりします。
ここでも、購入したときのお得感という心理的満足が、無理な行動を引き起こしてしまう典型例です。

サンクコストバイアスが生まれる理由
損失回避の心理です!人間は損をする事はを極端に嫌う傾向があります。これはプロスペクト理論とも関連し、損失は利益よりも心理的なインパクトが大きいとされています。
そのため、既にかけたコストを無駄にする事への抵抗感が強くなります。、そして、努力や投資の正当化!時間やお金を投じた分、その価値を自分の中で正当化したくなります。
そして、例え現在の状況が不利でも、これだけ頑張ったのだからと諦めることが難しくなってしまいます!
未来への期待
人は低い確率に希望を感じる傾向があります。例えば、この株がいつか急騰するかも!この惣菜を無駄にしない方法があるはず!といった未来の可能性を過剰に信じてしまいます。
ではサンクコストバイアスを克服するにはどうすればいいのか?それは、過去ではなく未来に集中するです!つまり、投資でも食材でも、今後どうするべきかを冷静に考えることが大切です。

例えば含み損を抱えている株が回復する可能性よりも、別の株式や投資先に切り替えた方がリスクが低いかもしれません。
ルールを作る
食材の場合、食べきれない量は買わない、賞味期限が近いものはその日の内に使い切るなどのルールを決めると、無駄を減らせるはずです!なので、投資では一定の損失が出たら手仕舞う!といった損切りルールを設けるのが効果的です。
そして、重要なのが、感情ではなくデータで判断する事です!株式投資では、感情に流されず、客観的なデータや分析に基づいて行動することが大切です。そして同様に、スーパーでの買い物も本当に必要な量かを冷静に見極める習慣を持つべきです!
なので、サンクコストバイアスは、人間誰しもが経験する心理的な罠でして、ただし、その罠に気づく事で、無駄な行動を減らし、より効率的で満足度の高い選択ができるようになります。

とは言えスーパーでの食材選びも、株式投資も、失敗を経験しながら学ぶことが大切です。結果として、またやっちゃった!と自分を責めるのではなく、次回に活かす工夫をしていくのが、自分への成長に繋がるはずです!
最後に、株式投資を学ぶ際には、食材の例えを活用して身近に感じながら、楽しくスキルを磨いていく事が、もしかしたら、上手い事イケる為の秘訣になるかもしれません!
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