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フィルターバブルに気付こう
フィルターバブルとは
フィルターバブルとは、インターネット上の情報が、ユーザーの過去の行動や興味に基づいてパーソナライズされ、ユーザーが自分の興味や意見に合致する情報ばかりを見せられるようになる現象のことです。
現代社会では、インターネットの閲覧履歴を元に、パーソナライズされた情報が優先的に表示される仕組みなっています。
先週、コーポレートガバナンスが重要と感じて記事を書かせていただきましたが、その後も、Webのニュースや、Youtubeなどがこの話題でいっぱいになっており、他のニュースは無いのかと感じるぐらい、情報の偏りを感じました。
「フィルターバブル(Filter Bubble)」という言葉は、「フィルター(Filter)」と「バブル(Bubble)」 という2つの単語の組み合わせから生まれました。
フィルターとは、何かを選別し、不要なものを除外する仕組みのことです。
例えば、検索エンジンやSNSのアルゴリズムが、ユーザーの興味・関心に合った情報をフィルタ(選別)する 。その結果、自分にとって都合の良い情報だけが表示される ようになるということです
バブルとは、「泡」や「閉じた空間」という意味です。
つまり、ユーザーは、アルゴリズムによって作られた「情報の泡」の中に閉じ込められ、自分と同じ考えや価値観を持つ情報ばかりが目に入り、異なる意見に触れにくくなります。
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AIなどのアリゴリズムが、情報を選別し続けて、異なる意見に触れにくくなった結果、「フィルターバブル」が起こるということです。
この状況に気づけているかが、重要になります。
会社組織でもフィルターバブル
会社組織でも、フィルターバブルは起こっています。多くの会社組織では、トップダウンのヒエラルキー構造となっており、現場の不満が、経営トップに伝わるには、階層を上がりながら、伝えられる形となり、経営トップが気が付いたころには大きな問題が無いかの報告に変わったりします。
都合の悪い情報を経営トップに上げるのは、リスクが伴うためです。
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つまり、経営トップの周りには、選別された都合の良い情報だけが集まり、異なる意見に触れにくくなった結果、「フィルターバブル」のような状況が起こっているということです。
この状況に気づいていたのかが、重要になります。
フィルターバブルに気付こう
フィルターバブルを避けるには、自分が見たい情報に囲まれていることに気づき、検索エンジンを変えて、積極的に多く多様な情報に触れる必要があります。
まずは、自分がフィルターバブルの中にいることに気がづくことが重要です。
つまり、会社組織においても、良い報告があったとしても、うまくいっていないときは、情報をオープンにして、従業員に広く意見を求めたり、社外の人の意見を聞いたり、多様な価値観や意見が存在することを理解し、尊重することが重要になります。
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生産性が高い組織は、オープンで、多様性があり、心理的安全性がある「言いたいことが言える組織」です。
ビジネスがうまくいかないと感じたら、自分がフィルターバブルの中にいるかもしれません。フィルターバブルに気付いて、オープンで、多様性があり、心理的安全性がある雰囲気にしていきましょう!