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2022年12月の記事一覧
学校のマドンナと新マドンナの○○争奪戦は激化していきます
○○:いってきまー…ってなんでいるの?
咲月:なんでって失礼ね!!
和:そうだよ!せっかく迎えに来たのに!!
○○:でも家の方向逆でしょ?朝早いの大変だろうに…
咲月:それはもちろん大変だけど○○と一緒に学校行きたいからいいの!
和:そういうこと!だから○○は気にしないで!
○○:明日からも来るつもりだよね?
咲月、和:うん!!
○○:2人家隣同士なんだよね?
咲月:そうだけどど
『ラッキーアイテム』 第1話
何かを願う時、人は神様に願う
時には御守りやパワーストーンを買い
人によっては占いを信じたり、財布やバッグの色を変える。
馬鹿馬鹿しいと思ってしまうけど仕方ない。
人は何かに頼らないといられない生き物だから。
"今日から4年に一度の祭典......"
2026年 2月4日の朝
和:「...」
私はトーストを食べながら朝の情報番組をぼーっと観ている。
スポーツニュースが終わり、今は星座
『ラッキーアイテム』 第2話
菅: 「まあ…敬語になるのは仕方ないか...
それでさっ...○○君。 和を見た感想は?」
彼の目線に合わせるように咲月はしゃがむ。
○:「感想?」
彼は咲月の問いかけに首を傾げる。
菅:「うんっ。 可愛いとか超美人とか思わなかった?」
和:「いきなり何聞いているの⁈////」
超恥ずかしいんだけど
菅 : 「まあまあ…良いじゃない。」
全然良くない!
菅:「感想は?」
○:「
『ラッキーアイテム』 第3話
桜:「3分遅刻!」
桜の家に無事に着いたが、僕は遅刻した。
○:「服を選ぶのに時間がかかって…ごめん…」
桜:「いいよ!許すっ!(笑) 桜の部屋に早く行こ?」
桜は僕の手を引く。
○;「あれ?桜の両親は?」
部屋に行くためにリビングを通ったが誰もいなかった。
桜:「お出かけ中だよ?桜たちに配慮してくれたの!
2人きりで楽しみなさいって!」
○:「へぇ…」
有難いな…
桜:「それ
『ラッキーアイテム』 第4話
○○君の過去を聞いた翌日の早朝
和:「どうすればいいのかな…」
桜と○○君を仲直りさせて
○○君に考えを改めさせる。
その方法を一晩中
考えても思いつかなかった。
和:「とりあえず、ご飯食べよう…」
普段通り、私は制服を着て
朝食を食べるために1階に向かった。
遠:「和、おはよう〜。」
姉が朝食を食べながら、テレビを観ていた。
和:「お姉ちゃん、お母さんとお父さんは?」
普段は母
『ラッキーアイテム』 第5話
○○君が手術を受けると決めてから数週間が過ぎた。
今日は彼が手術を受ける日。
和:「…」
今は昼休み。
クラスのみんなが仲良く話している中
私は青空に広がる雲の動きを自分の席から眺めていた。
桜:「さっきから空を眺めているけどどうしたの?」
桜が私を心配するように話しかけてきた。
和:「今頃、○○君は手術を
受けているのかなと思ったら…不安で…」
彼は私たちが4限の授業と
昼休みを過
『ラッキーアイテム』 第6話
みんなが修学旅行に行っているとき
私たちはずっとお喋りをしていた。
とにかく、楽しかった。
彼と一緒に過ごせる時間は本当に楽しくて
永遠のものにしたいと思い始めた。
でも、永遠のものは存在しなくて
あっという間に楽しい時間は過ぎて
みんなは修学旅行から帰ってきた。
菅:「これがお土産ね。」
咲月たちは空港から直行で病院に来た。
菅:「○○君には御守りで和にはクッキー。」
○:「あぁ…
『ラッキーアイテム』 第7話
山:「ほ、本当に私のファン⁈」
○:「はい…いつも、ドラマも
SNSもチェックしています…///」
彼の頬はどんどん真っ赤になっていく。
久:「でも、そんな素振り見せなかったよね?」
○:「ファンという事を隠したかったので…
あやめさんにはバレましたけど…」
あやめさんは掃除をしているときに
写真集を発見してしまったらしい。
史緒里先生よりもあやめさんのほうが
彼の病室にいたから、知っ
『ラッキーアイテム』 第8話
和:「いってきます…」
朝食を食べた私は鞄を持って、玄関に向かおうとする。
遠:「いってらっしゃい。大丈夫?元気なさそうだけど…」
母は早朝に出かけたため、姉が見送りに来た。
和:「大丈夫…」
遠:「あのさ…告白した?」
あぁ…そうだった。
昨日、私は告白する予定だったんだ。
和:「ううん…しなかったよ…するまでもなかったよ…
彼の好きな人、私じゃなかったから…」
遠:「えっ…?」
『ラッキーアイテム』 第9話
2021年 11月
私と○○が付き合って、数日が経った。
和:「来月にはリンクで滑るの?」
○:「うん。軽くだけどね。」
和:「見に行ってもいい?」
○:「いいよ。僕も和に来てほしいと思っていたから。」
状況が少しだけ変わった。
桜や咲月たちと病室には来るけど
みんながいるのは僅か数分。
その後は私と彼の2人きり。
みんなが私に気を遣ってくれていた。
和:「ねぇねぇ?手を繋いで
『ラッキーアイテム』 第10話
和:「…」
翌日、欠席したが、その後は学校に行くようにしていた。
でも、気分が戻ることはなかった。
私は犯罪者の血を引いている。
和:「はぁ…」
その事実は変わらない。
変わってほしかった。
嘘だよと母に言ってほしかった。
でも、言ってくれない。
夢であってほしかったのに
目覚めるたびに現実と認識させられる。
和:「嫌だな…」
毎朝、憂鬱な気分で制服を着ていた。
あんなに楽しかった
『ラッキーアイテム』 第11話
翌日
桜が僕の病室に来た。
桜:「へぇ…和のお父さんが…」
○:「うん。」
桜には昨日のことを話した。
他の人には話していない。話す必要がなかった。
○:「正直、びっくりした。」
桜:「○○は平気なの…?」
○:「平気だよ。
和が僕を救ってくれたことを桜も分かっているでしょ?」
桜:「うん…」
○:「だから、何も気にしていない。」
和は僕の救世主。
僕が感謝しないといけない人だ
『ラッキーアイテム』 第12話
和:「ねぇ、どういうこと?」
練習場の外に記者の人って...
桜:「分からない。
でも、お母さんが大変な騒ぎって...。」
桜は電話を持ったまま、私たちと話す。
○:「2人とも少しここで待ってて。
コーチたちと話してくる。」
○○はそう言い残して、私たちから離れた。
桜:「はぁ...○○がまた苦しんじゃう...」
電話を切った桜はため息をつく。
和:「どういうこと?」
桜:「○○
『ラッキーアイテム』 第13話
和:「えっ...?私と○○の記事ってなに...?」
桜の言っていることがよく分からなかった。
桜:「これ...だよ。別に変な記事じゃないけど...。」
桜はスマホの画面を私に見せた。
【冨里○○ 完全復活なるか。】
和:「これ?」
見出しを見る限り、私が載る要素はどこにもないのに...。
桜:「内容のほとんどは○○の復帰に関すること。
病院の敷地で走っていることとか
現実的にメダルを