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【クオルスの提携ワイナリーを訪ねて 3】火山のふもとのシチリアワイン
クオルス・リストランテで飲めるシチリアの島ワインは「エトナ・ロッソ」と「エトナ・ビアンコ」の2つ。 これを造っている小さなカンティーナ(ワイナリー)、フィリッポ・グラッソを訪ねた。
クオルス・リストランテが現地で出会い、彼らの情熱(Passione)や人柄、品質に共感し、提携しているスクアドラ・クオルス(チーム・クオルス)の作り手達。どの提携先もファミリー経営で規模が小さいものの、伝統的な製法と技術でクオリティの高い本物を作り続けています。スクアドラ・クオルスの一員で、クオルスが提携しているワイナリーの1つをご紹介します。
バランスのいいエトナ・ワインは日本人の味覚にぴったり
太陽の島、シチリア。アフリカに近く、サハラ砂漠からの熱い風が吹くことから暖かなイメージを抱きますが、実際はエトナ山をはじめ標高が高く、冬にはスキーができる地域もあるほど。そんなシチリア生まれのワインといえば、魚介と相性のいいすっきりとした白ワインが多く、赤ワインも比較的軽めのものが目立ちます。
ただヨーロッパ最大の活火山、エトナ山周辺で造られるエトナ・ワインはちょっと違います。火山岩100%のミネラルたっぷりの土壌と、夏になれば昼は30度を超え、夜は15度にまで下がるという寒暖差のある環境が、酸味と糖度のバランスのいいブドウを育み、それがそのままワインの味わいになっています。
エトナワインに合わせるならこんな料理がおすすめ
家族規模の小さなカンティーナ、フィリポグラッソで広報を担当しているマリアリータがこう話してくれた。
「うちのビアンコ(白ワイン)は卵料理やチーズ、魚料理、フリッタータ(揚げ物)と、ロッソ(赤ワイン)はサラミやソーセージ、肉と合わせると完璧です」。
兄のフィリッポが、ブドウ作りから醸造まで、ワイン造り全般を手がけています。「美味しいワインは完全なブドウ作りから始まる」と、夏は毎朝5時に起きて畑に行き、日々、ブドウの面倒を見ているそうです。
エトナワインの特徴
「エトナ・ワインは酸味とミネラル、フレッシュな果実味のバランスがいいので、繊細な味わいを好む日本人にも、とっても合うと思います」とマリアリータ。ワインの世界では、ここ10年でぐっと評価の上がったエトナ・ワイン。そのエレガントな味わいをぜひ、お試しください。