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【専門家アドバイス】重度のお子さまの思春期。気候に合った服装を選べるようになる方法。

【ご相談】

特別支援学校高等部に通っている16歳の息子です。
重度の自閉症と診断されています。
おとなしい子ですが、最近よくイライラしています。
言葉でうまく気持ちを伝えられないせいもあるのかなと思います。
母にだけですが、叩いたり蹴ったりということもするようになりました。
いずれ他の人にまでするようにならないか心配です。
何か対処法があれば教えてください。


【La lucheからのアドバイス】

ご相談いただきありがとうございます。
重度のお子さまが思春期や青年期に入ると、幼少期の頃のような育てにくさを感じられることは少なくありません。
こだわりやパニックが頻発していた幼少期を親子で乗り越えられ、順調に成長されて安定してきていたのにどうなってしまったんでしょうと悩まれる方もいらっしゃいます。
自分の体の大きな変化はどのお子さまにも訪れることです。
私たちも思春期を振り返れば説明のできないイライラ感や焦燥感など感じて過ごしてきたことを思い出せるかと思います。
トンネルを抜けるまでは成長の一歩として見守ってあげる必要もあるかなと思うところです。
幼い頃から当たり前となってしまって先回りでサポートしておられることが多すぎないかは今一度振り返っていただく大切な機会かと思います。
自立の芽生えを大切にしてあげたいですね。
手を貸していたことを徐々に手放していくなど、お子さまとの距離を今までより少し取られるのも宜しいかと思います。

また、思春期・青年期は身体をしっかり動かしエネルギーを発散することも大切な時期です。
遊具のある公園は小さな子を連れている方に気を遣ってしまう・・
毎日散歩やランニングに付き合うには保護者さまの体力の問題が・・
プールは好きだが更衣室での着替えサポートを異性では難しい・・
など様々な理由でどうしても運動不足になりがちになり、モヤモヤが発散できずイライラが溜まってしまうこともあるかと思います。
ご家庭だけでなく外部の支援サポートも積極的に利用し、保護者さま以外とのお出かけの機会などを作っていくことも思春期のお子さまには大切なことです。
またトランポリンはとても気持ちがスッキリするアクティビティのひとつです。
療育の現場でも使っており、小さな子どもたちも楽しみますが、思春期を迎えた子どもたちがとても良い表情で楽しんでいます。
大きなトランポリンを思いきり跳ぶことでメンタル面だけでなく筋力、体力、バランス、体幹を整えることができますのでおすすめいたします。


【ご相談】

自閉症と診断されている5年生です。
季節や気温に合わせて服装を調整することができません。
今は親が声かけをして着替えさせたりしていますが、一人で出来るようにどのように教えていったらいいですか?

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