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日本語指導員として 心から嬉しく思った一日

海外ルーツの中学生の日本語取り出し授業に行った今日。

担任の先生から、授業前に短時間話を伺うことができた。
「最近、彼は自分から学ぼうという姿勢が、感じられるようになってきました。授業内容の理解までは完全にできていないと思います。が、明らかに以前とは違ってきています。先日、当番だった日直の終学活の司会も、上手にできてクラスメイトから拍手でしたよ。ご指導ありがとうございます!」

と、とても嬉しそうに報告してくださった。

それを聞き、
「本当に良かったです!少しずつ、聞き取れる言葉と、文字が一致してきて、少しわかってきたのかもしれませんね。私も嬉しいです!」
と、笑顔で答えた。
先生とは立ち話だったのだが、私たちのまわりだけ温かく、春のそよ風がやさしく吹いているような感じがする。

心から嬉しく思った。嬉しくなると、心は温かく、軽くなるんだな。


非漢字圏の彼は、漢字も好きじゃないし、文字を書くのも苦手。授業で手を焼くことは、たびたびだ。

それでも毎時間少しずつ「聞いて書く」練習や、「話す」練習として、終学活の司会の言葉を練習したのだった。これで、少しは実を結んだだろうか。

授業で彼に、担任の先生がとても褒めていたことを話すと、満面の笑みを浮かべていた。そして、私も「すごいね!進歩したね!」を連発し、彼を褒めまくったのだった。

少しでも、生徒達が前に歩みを進めているのが実感できるのは、日本語指導員冥利に尽きるというもの。幸せだなあ。

今日という日に感謝だ。







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京すずらん
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