【企画】子どもに伝える私のしごと ~海外ルーツの子どもたちと共に~
チェーンナーさんからのご紹介で、メディアパルさんのこちらの企画に参加させていただきます。
私のしごとの呼び方は、いろいろ。「日本語教師」「日本語講師」「日本語指導員」などなど。でもそのポイントは、やさしい日本語を使って、日本語がわからない外国ルーツの人々に、日本語や日本文化を教えること。ときどきは、学んでいる人の国の言葉を使うこともあるけれどね。
日本語を学ぶ人は、世界中にいるよ。日本のアニメが大好きで、日本や日本語に興味を持ってくれたっていう人も。本当に嬉しい。
そんな中で、最近はね、外国ルーツの子どもたちが増えているの。日本の小・中・高校に行ってはいるんだけれど、学習で使う日本語がわからなくて、教科そのものが理解できずに、苦しんでいる児童・生徒たちが本当に多くなっている。日本語はとても上手に話せるのに、勉強の内容がさっぱりわからない。だから、テストで問われていることも、何を答えたらいいのかもわからない。それで、受験という壁がとてつもなく大変に感じる子どもたちも、たくさんいる。
少しでもこんな子どもたちの力になれたらいいなって思って、今は外国ルーツの中・高校生に、日本語だけでなく、国語や社会なんかも教えているの。
学んでいる子どもたちの知っている日本語、好きなこと、興味あることなんかをうまく使って、教科の内容も教えていく。本当にこれは大変で、毎回毎回、汗だくだく。
でもね、一瞬でもわかったら、子どもたちの顔がパッと輝くの。目もキラキラするの。今までわからなかったことが、この瞬間でわかる幸せ。頭の中で、ぐるりと一本につながったような感覚。私は、子どもたちのわかったときの表情を見るのがとても好き。「今を生きている」っていうパワーが、体中から出てくるのがはっきりとわかるから。
私自身も、とても楽しくて、幸せなひととき。子どもたちの成長の助けになったかな。少しは、彼らの未来を明るくできたかな。
そして子どもたちが、より自分らしく生きていけるように。一歩一歩前進できるように。子どもたちの成長とともに、私も進んでいかなければな・・・
まだまだ多くの外国ルーツの子どもたちが、とまどいの中でサポートを待っている。どうしたら、早く確実に日本語や教科の学びにつなげていけるかな?私は、これからも頭をゴツンゴツン壁にぶつけながら、「わかった」「できた」というその瞬間を、子どもたちと一緒に味わいたいと思っているの。これは、今の私の願い。
まだ出会っていない外国ルーツの子どもたち、これから、きっとどこかで会えるよね?
チェーンナーさんのこちらの記事からのご紹介です。
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