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糖尿病にならない習慣

あなたの周りには糖尿病の人はいるだろうか。

2023年時点で糖尿病の治療を受けている人は552万3,000人いると言われている。およそ9人に1人という割合だ。

「糖尿病だからバランス良い食事を心がけている」
「カロリーを気にして食べすぎないようにしている」
もし身近な糖尿病者、もしくは予備軍の方がこんな発言、食事の管理をしていたら、【糖尿病、血糖値】に関して、やや間違った認識をしている可能性がある。

糖尿病はどのようなメカニズムで発症するか
そして、この糖尿病とは切っても切り離せない「血糖値」について解説させていただく。まずは糖尿病のメカニズムから話していこう。

糖尿病のメカニズム

糖尿病とは簡単にいうと、血糖値が基準より慢性的に高い状態のことである。慢性的に血糖値が高い状態というのは、本来血糖値が上がった後に、血糖値を下げてくれるホルモン【インスリン】というものがうまく作用しないことで起きてくる。
要するに、インスリンがうまく働いてくれないことにより、血糖値が常に高い状態になってしまっていることが【糖尿病】ということだ。

ちなみに糖尿病には、1型糖尿病と2型糖尿病の2種類がある。1型が遺伝、2型が生活習慣によってなると覚えて良いだろう。
1型糖尿病は遺伝的な要素が強いため、正直どうしようもないが、2型糖尿病は紛れもなく、なってしまったその人の生活に問題がある。
血糖にとって良くない生活習慣の積み重ね」によって発症するということだ。良くない生活習慣とは「運動不足や過食」によるものだ。

なぜ運動不足と過食で糖尿病になるのか、解説していく。

運動不足と糖尿病の関係

運動不足になると単純に筋肉量が減りやすい。筋肉量というのは何も運動をしていないと、25~30歳頃から徐々に減少を始め、加齢とともに進行する。この筋肉量の維持もしくは増やしていくのは運動しかない。

そもそも別の話になってしまうが、私たち人間は動くためにあると言っても過言ではない。本来はデスクの前に座って、パソコンを叩くためにあるものではないということだ。
人体の歴史というのはほとんどが、狩猟採集民族だった。獲物を捕まえるために最適な身体に変化していったと言われている。その時代の子どもですら1日2万歩、大人は10万歩歩いていたとも言われている。
全く歩くことすらしなくなった、このデスクワークなどの時代というのは本当に人体の歴史からいうと最近のことなのだ。

何が言いたいかというと、身体というのは動かすことは、人間の仕組み上で当たり前。この当たり前ができていないと、不調になってしまうことも当然なのではないか、と個人的に思っている。

過食と糖尿病の関係

次に過食と糖尿病の関係について解説していく。過食というのは単純に食べ過ぎ、ということだ。ただごく一般的な食べ過ぎ、ということではない。今回の糖尿病に関していうと、これは糖質の食べ過ぎが関係しているのだ。糖質というのは、炭水化物の一部である。炭水化物は糖質と食物繊維で構成されており、この糖質が糖尿病と密接に関係している。

糖質とは、ご飯、パン、めん、いも、果物、砂糖、はちみつなどが挙げられる。この糖質と摂取すると、人間は血糖値が上昇する。血糖値が上がる現象は、糖質を身体のエネルギーにするための工程である。
この血糖値が上がった後に、血糖値を下げようと働くホルモンが存在する。このホルモンの名前がインスリンだ。血糖値が上がった分だけ下げようと頑張ってくれるものになる。
であればインスリンが出続ければ、高血糖にならずに、糖尿病なんて関係ないのではないか、と思っただろう。残念なことにこのインスリンというには一生のうちに分泌する量は決まっていると言われている。
血糖値を上げまくっていると、いつか出なくなってしまう、出にくくなってしまう時が来るということだ。

理由としては、また、人体の歴史に遡るが、狩猟採集民族の時代には、そこまで血糖値が上がるような、糖質が高い食べ物というものは存在していなかったと言われている。食べてもイモや甘くない木のみが多かった。
その時代は、動物や魚を食べることの方が多かったのだ。そうなるとそこまで糖質が身体に入ってこないので、インスリンが過剰に出ることなんて考えられなかった。

ただ今では、朝ご飯から白米や食パン、フルーツなど、お昼にはうどんやそば、間食にチョコレート、夜にはパスタにケーキなど
簡単に糖質を食べることができる時代になった。こんな時代は人体の歴史を見ても1%未満での出来事である。
99%以上の人体の歴史ではこんなに糖質が身体に入ってくることなんてなかったということだ。だからインスリンがそこまで分泌しなくてもいいシステムになっている。すぐには人体のシステムは変わらないという理由だ。
そんな理由から糖質を過食してしまうと、インスリンの分泌が悪くなり、糖尿病のリスクを上げてしまう、ということである。

糖尿病にならないために


糖尿病になってしまう原因の多くは運動不足と糖質の過食であると考える。これが全てとはもちろん言わないが、この2つの原因を潰すことで糖尿病にならないように予防できるだろう。少しずつで良い。今の生活から糖質の量を少し減らして、おかずを増やす。1日2000歩プラスで歩いてみるなど、自分が無理ない程度に取り組んでほしいと思う。


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