容姿の自己受容8
容姿の自己受容7で紹介したストレッチ方法で、体の方もほぐれてきたのではないかと思います。これをしただけで、背筋が伸びた気がしたり、肩がスッキリしたかもしれませんね。
これからご説明するのは、筋膜リリースです。
姿勢を矯正していくことで上半身の働きかけをしていきます。
胸が小さくバストアップしたいと悩んでいる人は、猫背で前のめりの姿勢の人が多く、胸が下の方に下がったり背中の方に流れたりしています。
猫背になると、バストの位置が下がり小さく見えてしまいます。
また、肩が前に出てしまうので、鎖骨や脇周辺のリンパの流れも悪くなります。
猫背になることで、リンパ節を圧迫し、血液や老廃物の流れまで悪くなってしまいます。
血流が悪いと、冷え性になりやすくなり、基礎代謝の低下やバストに栄養素や女性ホルモンをスムーズに運ぶことができなくなってしまうのです。
つまり、猫背であるとバストにコンプレックスを抱きやすい状態になってしまいます。
また最近は、スマホの使い過ぎでスマホ首・ストレートネックが問題になっており、肩こりに悩まされている方も多いと思います。肩こり解消にも有効です。
筋膜リリースで筋膜の癒着をはがしていき硬くなった筋肉を緩めていきます。
まず、胸部のアプローチです。
大胸筋と小胸筋の筋膜リリースをしますが、〇のところにテニスボールを押し当てて左右に転がしてください。
こんな感じで左右にグリグリと転がします。
特に鎖骨の下のキワの部分は念入りに転がします。
10往復程転がします。
続いて、背中のアプローチです。
肩甲骨周りをほぐしていきます。
〇のところにテニスボールを押し当てていきます。
背中の筋肉は、表層から深層までたくさんの筋肉が重なっています。外側から圧をかけることで、一度にたくさんの筋肉に働きかけることができます。
仰向けになります。〇のところにテニスボールを押し当てていきます。
テニスボール2つを左右対称になるように置いて、体で体重をかけるように当ててください。
両手を上に挙げて、体を左右に小刻みに揺らします。10秒程度揺らしたら、ボールの位置を変えていきます。
全ての筋膜リリースができたら、ボールなしで仰向けになってください。
この時、背中が床にピタッと吸い付くように付けば、背中の筋肉がしっかりほぐれています。
起き上がって、2~3回背中握手をしてください。
これで終了です。
このように、胸部と背中の筋膜リリースを行うことで姿勢が改善されます。
バストの位置は上に上がり、肩がスッキリして正しい位置になります。そして姿勢が綺麗になります。
バストの位置が上に上がったことで、ワンサイズ程度アップする可能性があります。
といっても、私が紹介した方法は厳密にはバストアップではなく、姿勢が改善されたことで胸の脂肪が本来の位置に戻されたといえばわかりやすいかもしれません。
それが本来持っていた自分の姿というものです。
これを受け止めればいいのではないでしょうか。
バストアップしたことで得られるのはやっぱり承認欲求になってしまい、優越感を感じるのも根本に「胸が大きい方が良い、胸が大きい方が評価される」があり、これも承認欲求になってしまいます。
承認欲求以外で得られるものはあるのかというとないですよね…。
胸が大きいことのデメリットだってありますし。
よって姿勢を正す方が抽象度が高い考え方となり、承認欲求と関係のないメリットも多いのです。
ただ、姿勢を改善させるだけでは通過点に過ぎないのでゴールとしては向きません。前回書いたように現状の外側のゴールが必要です。
バストアップに固執している人は、私の紹介した方法で姿勢の矯正をして折り合いをつけましょう。
紹介した方法は、生活習慣によりサボっていると元に戻ってしまうので、継続的に行うようにしていただけたらと思います。
まれに、他人から「背が伸びた?」とか「肩がスッキリしたね」とか、「バストに張りが出た」とか言われることはあるかもしれません。そこで嬉しい気持ちになったりしたらその気持ちをも受け入れるようにしてください。
「私は嬉しいのだな」と。これをさぼると知らないうちにインチキ自己肯定になっていたりするので気をつけましょう。
容姿の自己受容においても、どんな自分をも受け入れるという点では変わりないのです。