#370 「ビジネス頭の体操」 7月22日のケーススタディ
はたらくおとな向け。普段の仕事と無関係なケーススタティで頭の体操。
その日にちなんだ過去の事象をビジネス視点で掘り下げています。
普段の仕事を超えて、視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり。
考えるための豊富な一次情報やデータもご紹介。
→部分は、頭の体操する上での自分に対する質問例、です。
7月22日(木) ピーナッツはナッツじゃない!?
ナッツ類の普及や需要の拡大などを目的に活動を行う日本ナッツ協会が1996年(平成8年)に制定した「ナッツの日」です。
日付は「ナ(7)ッ(2)ツ(2)」と読む語呂合わせから。
ナッツ。
調べてみました。
通常「ナッツ」とよばれる木の実は堅果種子類で肥大した種子の胚や仁(胚乳)を食用とします。一般的には、アーモンド、クルミ、カシューナッツ、ピスタチオナッツ、マカデミアナッツなどが副食品として利用されています(日本ナッツ協会HPより)。
というわけで、ピーナッツは殻に覆われていますが、地面の下で育つため木の実=ナッツではないそうです。知らなかった…
農林水産省「食材まるかじり」というHPから、ナッツについて解説したページが詳しかったので引用します。
食品データ館「世界のナッツ生産量の割合・種類(2019年)」によると、重量ベースで圧倒的に多いのはココナッツ。これは、1粒の重量が他の木の実と比べ10倍以上あるためです。続いてくるみ、カシューナッツ、アーモンド、と続きます。
詳細と主要生産国は以下の表の通りです。
日本で流通しているナッツのほとんどは輸入品です。令和元年12月に東京税関がまとめた「ナッツ類の輸入」によると、ナッツ類の輸入は年々増加しており、2018年では2009年比で数量で1.6倍(8万トン弱)、金額では3.1倍(700億円弱)になっており、伸びていることがわかります。
種類別では、半数がアーモンド(50.7%)、続いてクルミ(26.5%)、カシューナッツ(14.5%)の上位3種類で全体の91.7%を占めています。
この3種について詳しくみていきましょう。
☑️ アーモンド
確かに最もよく見かける存在です。
数量は2018年に過去最高の3.5万トン、金額では279億円となっています。
原産国はアメリカが96.8%とほぼ全てを占めています。
☑️ クルミ
やはり増加傾向にあり、2018年には1.8万トン、185億円となっています。
原産国ですが、直近ではアーモンドと同じくアメリカが96.2%となっていますが、1988年では中国とシェアを2分していました。これは、アメリカ産の安定した品質と供給が評価されてのことだそうです。
☑️ カシューナッツ
こちらもやはり増加傾向で、2018年には1万トン、120億円となっています。
原産国ですが、2009年も2018年もインドが圧倒的に1位ですが、ベトナムが12.2%から26.0%へと倍増しています。ベトナムが増えている要因としては、インドに比べ地理的に近いことから鮮度に優位性があることがあるそうです。
なお、コロナ禍では巣ごもりとそれ以前からナッツ類が健康食として見直されていることから、家庭での消費量は増加しています。一方で、バーなどの営業自粛により業務用が落ち込み、2020年は対前年で数%から15%程度の増加、2021年1月〜4月は反動もあり対前年の1割程度減少、となっています(日本ナッツ協会「輸入統計」)
→ナッツ。健康効果が見直され年々消費量が増えている。一方で単に輸入したナッツを販売するだけでは差別化は難しい商材でもあるが、どのような差別化、マーケティング戦略が行われているだろうか?
最後までお読みいただきありがとうございます。
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昨年7月からこのような投稿を続けてきてほぼ1年になります。以下のマガジンにまとめてありますので、お仕事を離れて頭の体操をしたいときに覗いて見てください。
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