今日という大切な一日を楽しく過ごすため、何を見つけることができるだろうか?
朝一の思考
目覚めた時、最初に思い浮かぶ言葉は何ですか。
おそらく、普段意識せずに過ごす人が多いことでしょう。
しかし、察するに、あまりポジティブな言葉ではない場合が多いように思います。
というのも、朝から満員電車に乗り、その後1日8時間以上の労働をし、
また満員電車に乗り帰宅するというパターンが多いからです。
そのような国で私たちは過ごしています。
程度の差こそあれ、毎日がポジティブに埋め尽くされているという人は少ないのではないでしょうか。
もし仮に、あなたがポジティブで埋め尽くされた1日を過ごしているとするならば、
今回の記事で述べるようなことは必要がないため、
お読みいただかなくてもいいのかもしれません。
しかし、逆に、あなたの1日がどちらかというとネガティブな方が多い場合、今回の記事は役に立つと思いますので、
是非最後までご覧いただければ幸いです。
冒頭で最初に思い浮かぶ言葉は何ですか?
と問いましたが、それを観察してみることです。
朝、一発目の思考が「仕事嫌だな」「起きるの嫌だな」といったネガティブなものであれば、あなたの1日はきっとネガティブなものになるでしょう。
反対に、
「今日はどんな楽しいことがあるだろうか」
「今日の○○という予定がが楽しみだな」
とポジティブな思考が思い浮かぶ場合、
あなたの1日はきっとポジティブなものとなるでしょう。
自分が選択した現実
それでは、この理屈を説明してみたいと思います。
人間というのは、自分にとって必要な情報を集めるようにできています。
というのも、脳は世界の動く一部を切り取って認識しているからです。
省エネのため4000億ビット分の2000ビットしか処理ができないのです。
ですから、4000億の中のどの2000ビットを切り取るかで、
体感する現実が全く異なることになります。
どの2000ビットを切り取るかという基準ですが、
それは自分にとって関係がある2000ビットを取り込もうとします。
朝、一発目の思考がネガティブなものであれば、
あなたの脳はネガティブなものを集めるように設定されています。
それは、あなたの脳があなた自身をネガティブな人間だと認識しているため、
「あなたに関係のある情報=あなたがネガティブな人間だという証明になる情報」
を集めるということになります。
逆もしかりです。もし朝からポジティブな思考が湧いてくるのなら、
あなたは自分のことをポジティブな1日を送る人間だと認識しているため、ポジティブな1日を送れるような情報が脳に選択され、認識することができます。
1日をより充実したものにするためには、朝からポジティブな思考を持つことが重要です。
そしてこのためには、まず朝一、最初の感情や思考を観察してみることをおすすめします。
これのやり方は単に認識するだけです。
「朝起きた時、自分の感情や思考に目を向ける」と意識していれば、
覚えておくことができます。
しかしそれはすぐに忘れてしまうため、枕元などにメモ帳を置いておき、すぐに書き留めることをおすすめします。
ポジティブな質問で始める
観察を繰り返すことにより、自分がどのような気分で1日を始めているかがわかります。
現在地を把握した後、
またそれと同時並行で、
意識的にポジティブな思考を持つようにしていくことも有効です。
ここでタイトルの
「今日という大切な一日を楽しく過ごすため、何を見つけることができるだろうか?」
という問いを持って朝を始めてみることをおすすめします。
朝、一発目の思考がポジティブなものを探していくという意識のものにすると、1日の中でポジティブなものを探し続けるように無意識が勝手に動いてくれます。
あなたは労力をかけずにポジティブな一日を得るでしょう。
このような問いかけは、夜の時点でしても有効です。
「今日はこんないいことがあった、明日はどんな楽しいことが起きるだろうか?」
など、
自分の人生が充実していくことへの前向きな気持ちを想起させるような問いかけをしていくのです。
もし嫌なことがあった日でも、
あなたは今日という日を生き残ったわけです。
今生きて眠りに就こうとしていることへの感謝と明日への希望をもって眠りにましょう。
この際、今日は自分の1日を絶対に楽しいものにするといった意思表明も良いですが、個人的には問いかけの方がリラックスして行えると思います。
意思表明は義務感を伴う場合があるので、そうした場合には負担になり、
それを避けてしまうことになりかねません。
問いかけであれば「見つける」という能動的な行動でありながら、
結果を委ねている側面もあるため、気負わずにできるでしょう。
ガチガチになってポジティブなものを探すのはうまくいきません。
それは状態と行為が一致していないからです。
ポジティブな人生を生きているということは、リラックスしていることだと思います。
ポジティブな状態とは動きがハードだとしても、体が疲れていようとも、
心は自由で余裕がある状態なのです。
そういった状態を疑似的に作るために、ポジティブな問いかけから1日を始めてみるのが良いでしょう。
何事も努力してやっているうちは、楽しんでいる時よりも効果が出ないものです。
朝、思考を記録し、問いかけを行う習慣をつけ、
朝一の思考がどのように変化していくか楽しみながら記録していくといいでしょう。
それがポジティブなものになっていくのを実感できるはずです。
また、ポジティブな思考で1日を始められた場合とそうでない場合、
その1日全体を通してどのような体験があったかということも、
日記などに書いてみることも良いでしょう。
しかし、あまり負担になっては続かないので、
最も自分が楽にできることから始めてみるのがよいです。
1日全体、人生全体を楽しむために、自分への問いかけを習慣化してみてください。
そして慣れてきたら、1日の中でも都度、
「今からやるこの仕事で自分はどんな気づきが得られるだろうか」
といったように前向きな問いかけを繰り返してみることをおすすめします。
きっとあなたの人生全体に前向きな影響を与えることでしょう。
目の前の現実は自分で選んだもので、
意図的に望むものを選択していくことができる。
このような気付きに、本記事が役に立てば幸いです。