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絶望という宝

今、最悪な気分でも


悔しさや、惨めさ、無力感。

それらのような感情を感じ、

人生や自分に絶望すると消えたくなってしまうものです。

そんな経験が多かれ少なかれ、

また、程度の差こそあれ経験があると思います。


しかし、その時は最悪な気分でも、

それはとてつもなく価値のある感情で、

人生を通じて宝になる経験です。


その時は「人生を通して」などと、

俯瞰して考えることは難しいでしょうが、


心の余裕を取り戻し、全体を俯瞰できた時、

絶望は非常に価値がある経験だとわかります。


今回はそのことについて考察してみます。  


絶望の効用


悔しさや惨めさなどは、

大きな変化の前兆になります。


それらの経験をきっかけに、

自分の人生の方向を変えることができるからです。


毎日何の不満もなく平穏に暮らすだけだと、

その生活がずっと続くことになります。


もちろん それは悪いことではなく、
素晴らしいことです。


私たちは心の平穏の獲得を目指して、

どんなことも努力しているわけです。


例えば、お金を稼いだり、

能力を身につけたりすることは、


自分を安全な環境に置くためにしていることです 。


つまり私たちが本当に欲しているのはお金や能力でなく、心の平穏ということです。


心の平穏を手に入れるため変化が必要な場合があります。


今のままの自分だと、平穏を保つことはできない、危険な状態に陥る可能性が高い。


と感じた時、ネガティブな感情を抱くことで現状維持を破壊し、自分を向上させる必要があるということが気づきます。


心の平穏を手に入れるため、

一時的に現状に絶望し、現状を打開するきっかけにするのです。


心の平穏という希望を手に入れるために、

絶望という段階を避けることはできません。


どんなことも、波のように変化しているため、

ポジティブがあれば、ネガティブがあるのです。


より良くなるためには、悪い状態というのを認識しなければなりません。


より良いと言った場合、現状は悪く認識することになります。 


こうして絶望するのです。


絶望することによって変化する行動の動機が生まれます。



悔しい惨めだ 自分は無力だ。


そう感じた時、その次の感情として怒りや嫉妬などの感情が湧くことが多いです。


これらの感情によって、 現状に対しての不満が高まり、必ず自分は向上するんだ。


という意志に変わります。

絶望をきっかけに、現状を破壊するという意欲に変わるのです。


現状の破壊は絶望なしにはありえません。


まず現状に絶望することで、

新しい自分を手に入れるのです。



人生の目的


人生の目的は人それぞれありますが共通するのは、


様々な感情を経験すること。


でしょう。


酸いも甘いも噛みしめるということです。


このためには目的を達成しそれに向かって行動する。その過程を楽しむ。

時には絶望し希望を感じる。


こういった流れがあるように思います。


人生を楽しむということに関して、


まず 起点になるのは絶望です。


絶望があるから、

それ以降の達成への希望であったり、

過程を楽しむこと、没頭すること、

達成した後の充実感や達成感。

殻を破れたことの開放感などを感じることができます。


絶望は苦しいものですが、全て絶望から始まります。


絶望を肯定した時、人生は輝きを増すでしょう。


また絶望するということは、


自分が本来手に入れるはずであるのに、

手に入れられていないということ。


とも言えます。


全く欲していないこと、

能力的に不相応なことなど、


自分が持つべきでないものに対して、

絶望は感じません。


自分が本当は持っているはずなのに、

現状ないから、ネガティブな感情を感じるのです。


ということは言い換えると、

持っている状態が自分にふさわしい状態で、

持っていないのがおかしいということになります。


絶望を感じ、希望を得るというのは、

つまり、本来の状態に戻るということです。


今が本来の状態で、

新しいものを獲得しに行く。


というよりは、

今が失っている状態で、本来の状態に戻る。


というのが、が適切になります。


絶望を起点に希望を得るというのは、

 

十分に可能どころか、当たり前に達成可能なこと。


なのです。


絶望に感謝しましょう。


絶望は本来のあなたに戻るきっかけです。


絶望を受け入れ、さらに人生を楽しみましょう。

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