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【詩】もし自由に踊れたら

草さんが一本
立っています

その草さんは
自由に踊れたら

どんなに楽しい
ことだろう
と、思っていました

風さんは
そんな草さんに
ヒュルリ、ヒュルリ
息を吹きかけて
笑っています

草さんは
ため息をついては
やな風さんだな
と、思っていました

ある日、風さんは
たまたま
ため息をついたとき、

そういえば
草さんも
ため息をついていたな
と、気づきました

そしてついたため息が
合わさったとき
二人の呼吸は
共鳴したのです

風さんは
草さんの手を取りました

いつの間にか
踊る二人

呼吸は
宙を舞いました

ヒュルリ、ヒュルリ

こうしてヒュルルと
二人は友だちに
なっていたのでした

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