【詩】山を眺め
あの山のてっぺんには
白い雲がかかっている
カミナリがバリバリ
むしゃくしゃと落ちては
怒っているようだった
ギラギラとした
怖そうな顔
まるで君のようだった
いつもは優しい君が
静かに怒りを発すると、
きっとこんな感じの
カミナリなんだろうね
ぼくらは
冷や汗をかいては
しらを切る
ハハハ…
ごまかそうとするけれど
ごまかしきれない
顔をそらそうと
空を見上げた
夕日に導かれたカラスが
フフフとほほ笑みながら
飛んでいる
ああ、美しい原風景へと
ぼくらは戻れたら…
と、願った