【詩】沈んでいく?
あの海に
沈んでいく
青白い氷が漂う
殺風景で静かな海
誰もいない
でも、寂しくはない
ぼくはゆっくりと
落ちていく
光はどんどん
遠のいて
このまま眠りに
つくのだろう
つくのだろう
つくのだろう
ぼくはどこまでも
落ちていくのかな?
もしこの落下が
無限に続くなら
飽きてしまうな
そのうち残った感覚が
優しいベッドのような
感じを覚えた
ぼくは身をまかす
ああ、きっと水底に
ついたんだな
暗闇にひとり
横たわるとき、
人はなにを思うのだろう?
そうしているうちに
ぼくは目を覚ました