戦闘服からヘッドセットへ 29 ~最終回③ 大切な戦闘服とヘッドセット~
朝、リビングのテレビからニュースが流れていた。テレビ局の看板アナウンサーは笑顔で挨拶をしている。
「今年は暑い夏でしたが、やっと涼しさを感じる季節に入りました。あの暑い日々をすでに忘れつつありますが、気温の上昇は年々増すばかりです。今年、2025年は沸騰化時代を少しでも抑えるため、各企業でも政府が打ち出した目標に向けて活発に動いています」
朝食をとり終えた瑠美は、玄関へ向かう三平を追いかけた。
「三ちゃん待って、スマホ忘れてる!」
「ああ!ありがとう」
三平はにこりと