【読書感想文】ただしさに殺されないために~声なき者への社会論~御田寺圭(白饅頭)|⑪こどおじ編|
途中までは無料でお読みいただけます。
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「ただしさに殺されないために~声なき者への社会論~」。
私はこちらの本を、著者ご本人から、無料でプレゼントしていただいた。
「ただしさに殺されないために」、略して”ただころ”とは、連日のように事実陳列罪を犯し、さらには白饅頭フォロー罪、白饅頭RT罪、白饅頭購読罪などを犯す罪人を世に放ち続ける、白饅頭尊師の著書である。
本書の帯には、このように書かれている。
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社会を引き裂く事件の背後に何があるのか。
ただしさと承認をめぐる闘争が日常と化したSNS時代に宿る<狂気>を解き明かす。
多様性の名のもとに排除し、自由、平等を謳って差別する
美しい社会の闇の底へー-
言葉を奪われた人びとの声なき叫びを記す30篇
本書は人のやさしさや愛情が社会に落とす暗い影の記録である。
私たちは、自分の中にある「悪」にまるで気づかなくても自覚的にならなくても生きていける。そんな平和で安全で快適な社会で暮らしている。自分たちが狭量で排他的な人間であることから、ずっと目を逸らしていける、配慮のゆきとどいた社会に生きている。
ひとりひとりが抱える心の傷と痛み
だれもが内に宿しているちいさな差別心…
世界が複雑であることへの葛藤を手放し
だれかを裁くわかりやすい物語に吞み込まれた
感情社会を否定する
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まるで、「フェミニスト」や「リベラル」、「人権活動家」などが闊歩する「インターネット世論」に、中指を立てるかのような紹介文だ。
このような暗黒の書籍を読んでしまって、本当によいのだろうか。
世間の「ただしさ」に迎合してそれらしく振る舞っていた方が、楽に生きられるのではないだろうか。
そんな考えが頭をよぎる。
しかしだ。
「ただしさ」に迎合したとして、それが本当に世界を明るくするのだろうか。
私の考えは否だ。
よって私は、「ただころ読破罪」へと歩みを進めた 。
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「ただころ」は、序章・終章を含む全7章、30節によって構成されている。
本来であれば全章について詳細に語っていきたいところであるが、有料の書籍であるからそういうわけにもいかない。
そこで、少しだけを抜き出して語っていきたいと思う。
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この「こどおじ」の定義について調べたところ、「成人してからも実家の子供部屋(だった部屋)で暮らしている男性」であるそうだ。
ただ、この「成人」には大学生なども含まれ、また20代の男性が親と同居していることに関しても 「ダサい」と見なされる場合もあるが 「堅実的」と捉えらる場合や、夢を追いかけている これを否定してしまうと多くの職が消える 場合が多くあるため、本記事では「30代以降」に限定して述べる。
また、30代以降であっても、なにかしらの手段によって金銭を稼ぎ、家にも一定額を納めている場合は、「堅実的」と考えることもできるだろう もちろんだが、親の介護や自身の病気などの問題を抱える人間は「こどおじ」に当たらないとする 。
以上を鑑み、本記事では、「こどおじ」を「30代以上の男性で、自立できる程度の金銭を稼いでおらず、子ども部屋に住み続け、いわゆるニート生活を送っている、健康な(重度の病気や障害を負っていない)者」と定義する。
私は現在、20歳。
起立性調節障害やコロナ後遺症などによりアルバイトもできておらず 過去にコンビニや塾などでアルバイトをしていた時期はある 、noteの収益も、始めたばかりなのでとても生活できるようなものではなく、実家の子ども部屋に住んでいる。
今はまだ ’’大学生’’ であるためなんとか体裁を保つことができているが、「このまま病気がよくならなかったら 」、「病気が治っても、この生活に満足して ’’甘え’’ を出してはしまわないだろうか 」との恐怖に襲われている。
そう、私は「こどおじ予備軍」なのである。
そんな「こどおじ予備軍」であるひとりの20歳として、「こどおじ」に対する所感を綴っていく。
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さて、’’ただころ’’ 内において御田寺氏は、「こどおじ」に対して否定的には述べておらず かといって ’’肯定的’’ でもないようには感じる 、正しい表現かは悩むが、「優しい」論調であったように思う。
しかし、私は違う。
私はこの先で、「こどおじ」に対して厳しい言葉を羅列する。
自分に対する発破、戒めでもあるかもしれない。
非常に辛辣である。
そのため、現在「こどおじ」である方には、購入をオススメしない。
読み進めて精神をボコボコにされたとしても、私は一切の責任を負わない。
私が「こどおじ」に対して厳しい立場をとる理由は、次の2つだ。
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