1941年12月08日、大東亜戦争開戦~戦後77年に見る東條英機開戦演説「大詔を拜し奉りて」・開戰の詔勅「米國及英國ニ對スル宣戰ノ詔書」~
81年前の今日、私たちの祖先は立ち上がりました。
そう、大東亜戦争(太平洋戦争)の開戦です。
1941年12月08日、真珠湾攻撃およびギリス領マレー半島への上陸によって、対米英戦争が勃発。
外務省の翻訳が遅れたことにより順番が前後してしまったものの、対米英宣戦布告も発布されました。
そして、12月10日の大本営政府連絡会議において、「今次戦争ノ呼称並ニ平戦時ノ分界時期ニ関スル件」を決定、「支那事変ヲモ含メ大東亜戦争ト呼称ス」とされました。
つまり、正確に言えば、支那事変 今で言う日中戦争 の開始時点から、「大東亜戦争」が始まっていたことになります。
「大東亜戦争は日本の侵略戦争だった」と主張する人が多くいますが、私は「たしかに現在の価値観で見れば ’’侵略戦争’’ であるように見えるが、当時の世界的な価値観で見れば ’’自衛戦争’’ であったと言って問題ない」と考えています。
実際に、GHQ最高司令官であったダグラス・マッカーサー氏も、以下のように語っているのです。
たしかに、大東亜戦争が各地に甚大なる被害を発生させたことは事実であり、一部、国の意思・軍の意思に背いて何らかの悪事を働いた日本兵もいたことでしょう。
しかし、大東亜戦争をきっかけにアジア各地が植民地支配を脱し、また日本国民が連合国による虐殺・蹂躙を受けた 原爆や民間人居住地への空襲は明確な戦時国際法違反 ことも事実です。
’’歴史’’ には、さまざま側面が存在します。
日本のすべてが正義であったわけではないでしょう。
しかし、「日本が悪であり、連合国が正義であった」というのもまた誤りであると考えます。
戦後77年もの間、私たち日本人は自虐史観を教え込まれてきました。
GHQによる公職追放の流れを汲む文科省によって。
もう、よいではありませんか。
もう、歴史の ’’事実’’ を直視し、さまざまな側面・視点から、「大東亜戦争とはなんだったのか」、「我々の先人はなぜ立ち上がったのか」を検証してもよいのではありませんか。
大東亜戦争の開戦から81年という今日この日に、東條英機閣下による開戦演説「大詔を拜し奉りて」を共有し、畏れ多くも、昭和天皇による御詔勅を共有させていただきます。
そこからなにを感じ取るかにつきましては、すべてあなたにお任せいたします。
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大詔を拜し奉りて(東條英機)
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完璧とは言えませんが、可能な限り、現代の言葉遣いに直したものを共有します。
ただし、「正確でない表現が含まれる可能性もある」ということについては、ご留意いただきたく存じます。
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大詔を拜し奉りて(現代語訳)
ただ今、宣戦の御詔勅 宣戦の ’’みことのり’’ 。宣戦布告 が発布されました。
精鋭なる帝国陸海軍は、今や決死の戦いを行っています。
東アジアの平和は、これを念願する日本のあらゆる努力にもかかわらず、遂に決裂のやむなきに至りました。
以前から、日本政府はあらゆる手段を尽くし、対米国交調整の成立に努力してまいりましたが、米国は従来の主張を一歩も譲らないのみならず、英(イギリス)、蘭(オランダ)、支(支那)と連合し、支那(当時は中華民国)より我が陸海軍の無条件全面撤兵、南京政府の否認、日独伊三国条約の破棄を要求し、帝国の一方的譲歩を強要してまいりました
コミンテルン(ソ連の工作機関)のスパイであるハリー・デクスター・ホワイト(米国元機密文書ヴェノナ文書により証明)が作成に携わり、ハル国務長官の名で提出されたハル・ノート。現在の価値観で見れば当然の要求に思えるが、当時の価値観・情勢から見れば、これは到底受け入れることのできない要求(日本の安全保障を大きく脅かし、日本国民の努力を無に帰する要求)だった 。
これに対し日本は、あくまで平和的解決の努力を続けてまいりましたが、米国はなんら反省の態度を示さず、今日に至りました。
もし日本が米国の強要に屈すれば、日本の権威を失墜、支那事変を完遂できないばかりか、遂には日本の存立をも危機に陥らせる結果となるのです。
事ここに至りましては、日本は現在の状況を打開し、自存自衛を全うするため、断固として立ちあがるのやむなきに至りました。
今、宣戦の大詔を拝しまして、畏れ多くも感激に堪えません。
私、小なりといえども、一身を捧げて決死奉公、ただただ陛下のお心を安んじ奉らんとの念願のみであります。
国民諸君もまた、己が身を省みず、陛下の盾となれる光栄を同じく感じられていると信じています。
およそ勝利の要決は、必勝の信念を堅持することです。
建国から2,600年、我々は|未だかつて戦いに敗れたことがありません 大東亜戦争に負けたことを理由に「日本(大和民族)は弱い」と主張する者があるが、大和民族が戦いに破れたことは大東亜戦争の1度のみ(アメリカ本土攻撃に成功した勢力は日本以外にほとんど存在しない)であり、アジア各国が植民地支配される中で独立を貫き、日清戦争に勝利し、日露戦争では世界最強艦隊たるバルチック艦隊を破っている 。
この歴史が、「いかなる強敵をも破壊することができる」と確信させてくれます。
我等は光輝ある祖国の歴史を断じて汚さないとともに、さらに栄えある日本の明日を建設することを固く誓います。
かえりみれば我等は、今日まで隠忍と自重との最大限を重ねてきましたが、断じて易きを求めたものでなく、また敵の強大を恐れたものでもありません。
ひたすら世界平和の維持と、人類の惨禍の防止とを願い続けてきたにほかなりません。
しかも敵の挑戦を受け、祖国の生存と権威とが危くなったとなりましては、決然、立たざるを得ないのであります。
当面の敵(米英および白人諸国)は物資の豊かさを誇り、これによって世界の制覇を目指しておるのであります。
この敵を粉砕し、東アジアの不動の新秩序を建設する(アジア人を守る)ためには、当然、長期戦になることを予想せねばなりません。
これと同時に、絶大なる努力を必要とすることは言うまでもありません。
かくて我等は、あくまで最後の勝利が祖国日本にあることを確信し、いかなる困難も障害も克服して進まなければなりません。
これこそ、昭和の臣民我等に課せられた天からの試練であり、この試練を突破してこそ、大東亜建設(アジア人を守った)者としての栄誉を後生に担うことができるのであります。
この時に当たり、満州国及び中華民国との一徳一心の関係いよいよ敦く、独伊両国(日独伊三国同盟)との盟約はますます固きを加えつつあるを快欣《かいきん》とするものであります。
帝国の隆替、東亜の興廃、まさにこの一戦にあり。
一億国民が一切を挙げて、国に報い、国に殉ずる時は今であります。
八紘を宇と為す陛下の想いの下に、この尽忠報国の大精神ある限り、英米といえども何ら恐るるに足りません。
勝利は常に陛下の下にありと確信しています。
私は、ここに慎んで私の想いを打ち明け、国民とともに大業翼賛の丹心を誓う次第であります。
以上。
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以上が、東條閣下が国民に広く宣戦を知らしめられた演説です。
そして、これより畏れ多くも、昭和天皇による宣戦の ’’みことのり’’ をご紹介します。
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開戰の詔勅(米國及英國ニ對スル宣戰ノ詔書)原文まま
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詔書捧讀(開戰の詔勅の代読録音)
続いて、米國及英國ニ對スル宣戰ノ詔書を代読録音した放送の文字起こしです。
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最後に、先ほどと同じく、畏れ多くも、可能な限り現代の日本語に直させていただいたものを共有いたします。
開戰の詔勅(米國及英國ニ對スル宣戰ノ詔書)現代語訳
神々の助けを得て万世一系の皇位を継ぐ大日本帝国天皇が、忠誠心に厚く勇敢な国民にはっきりと示す。
朕はここに米国及び英国に対して戦を宣す。
陸海将兵は全力を奮って交戦に従事し、すべての公務員は励精職務を奉行し、臣民は各々がその本分を尽くし、億兆一心国家の総力を挙げて、征戦の目的を達成するに遺算なきことを期待する。
そもそも、東亜の安定を確保して世界の平和に寄与することは、大変立派な明治天皇やその偉大な考えを引き継いだ大正天皇がお立てになった遠大なる構想であり、朕もとても大切に思っているところである。
そうして列国と心を通わせ、万邦共栄の楽を共にすることは、これまた日本が常に国交の要義とする所なり。
今や不幸にして、米英両国と不和のいとぐちを開くに至る。
まことにやむを得ないものである。
それが私の志したものか(いや、そうではない)。
中華民国政府は日本の真意を理解せず、みだりに事を構えて東亜の平和を乱し、遂に日本が武器をとらねばならない状況に至らしめ、ここに四年余りが経った。
幸いなことに、国民政府に変わった。
日本は国民政府と善隣のよしみを結び提携することができたが、重慶に残存する中華民国政権は、米英にこっそりと助けを求め、兄弟が未だに争うことをあらためず。
米英両国は、残存政権を支援して東アジアの混乱を助長し、平和の美名の裏で東洋制覇の非望を持っている。
あまっさえ同盟国を誘い、日本の周辺において武備を増強して我に挑戦し、更に日本の平和的な通商にあらゆる妨害を与え、遂に経済断交をあえて行い、帝国の生存に重大なる脅威を加えている。
朕は政府に事態を平和に回復させようとし、ながくこらえるようにしてきたが、米英には譲り合いの精神がまったくなく、いたずらに時局の解決を先送りにしようとし、この間にかえって益々、経済上、軍事上の脅威を増大し、それをもって我を屈従させようとしている。
このように事態が推移している。
東アジアの安定に関する日本の長年の努力はことごとく水泡に帰し、日本の存立はまた正に危機に瀕している。
事態はすでにここまで悪化している。
日本は今や自存自衛のため、けつぜんと起って一切の障害を破砕するほかない。
皇祖皇宗(歴代の天皇)の神霊がいらっしゃる。
朕は臣民の忠誠勇武を信じ、祖宗の遺業を世に知らしめ、速やかに禍根を取り除き、東亜永遠の平和を確立し、もって日本の光栄を保全することを期待する。
御名御璽。昭和16年12月8日。各国務大臣副書。
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最後に、皇国のために戦われたみなさま、崇高なる大義に散っていったご英霊のみなさまに感謝と尊敬を申し上げるとともに、すめらぎの弥栄、そしてすめらみことの弥栄、ご皇室の弥栄を願いまして、本記事の〆とさせていただきます。
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