工藤啓

長男・次男・双子の三男四男のパパ。妻と共著『双子妊娠がわかったときによむ本』 NPO法…

工藤啓

長男・次男・双子の三男四男のパパ。妻と共著『双子妊娠がわかったときによむ本』 NPO法人育て上げネット理事長、ほか。

マガジン

  • 孤立する都市つながる街

    • 3本

    『孤立する都市つながる街』(日本経済新聞社、全労済協会「つながり暮らし研究会」)の出版に関する情報や感想など、著者、読者とともにこれらのテーマについて考え対話するためのマガジンです。

  • 衣食住本

    • 2本

    工藤啓と東藤泰宏の、本を巡る往復書簡です

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【双子生活】双子妊娠がわかった瞬間にパートナーが考えなければならない3つのこと

自分の人生に双子が登場するとは思ってもみませんでした。親族に双子が多ければ可能性を感じられるのかもしれませんが、まったくそんなことはありません。 僕が双子妊娠から出産のイメージは、『コウノドリ』5巻に最も詳しいレベルです。まったく情報がないので双子(多胎)についていろいろ調べてはみたものの、やっぱりうまくイメージができません。 それでも、いくつかのことは絶対にやっておかなければならないということは、振り返ってお伝えすることができます。 1. すべての家事・炊事・育児、契

    • 市長や元日本代表がふらっと来る、夜の居場所。

      社内チャットに掲載された一枚の写真子どもたちと夕飯を食べ終えて、パジャマに着替え、歯磨きを促し、翌日の準備に声をかけていた頃、あまりに子どもたちがそれぞれ適当。呆然としながらスマホを見ていたら、社内チャットに一枚の写真があがっていました。 画面が小さいので、誰だか最初はよくわからなかったのですが、じーっと見ると、あれ「手前にいるの酒井市長じゃない?」、「もうひとり、アスレの皆本代表じゃない?」と、担当者に確認してしまいました。 そういえば、どこかタイミング合えば、「夜のユ

      • 夜、行き場のない若者たちが集える場所を作って、どんなことがわかったのか②

        夜、行き場のない若者たちが集える場所を作って、どんなことがわかったのか①夜のユースセンターを開設運営してわかったことの一回目記事を先日描きました。たくさんの方に読んでいただきまして、ありがとうございます。 「寄付のお願い」で書いています最初に、こちらの記事は、認定NPO法人育て上げネットが運営する「夜のユースセンター」事業を通じて、若者や子どもたちに夜間帯の居場所を提供するための寄付をお願いするために書いてあります。 以下は、ふるさと納税を活用した寄付(12月31日まで)

        • 夜、行き場のない若者たちが集える場所を作って、どんなことがわかったのか①

          「寄付のお願い」で書いています最初に、こちらの記事は、認定NPO法人育て上げネットが運営する「夜のユースセンター」事業を通じて、若者や子どもたちに夜間帯の居場所を提供するための寄付をお願いするために書いてあります。 以下は、ふるさと納税を活用した寄付(12月31日まで)のお願い 以下は、毎月1,000円からのマンスリーサポーターとしての寄付のお願い いろいろ書いてあるけれど、結局は寄付の依頼なのかと、最後に不快な思いをさせたくないため、冒頭から寄付のお願いでることをお伝

        • 固定された記事

        【双子生活】双子妊娠がわかった瞬間にパートナーが考えなければならない3つのこと

        • 市長や元日本代表がふらっと来る、夜の居場所。

        • 夜、行き場のない若者たちが集える場所を作って、どんなことがわかったのか②

        • 夜、行き場のない若者たちが集える場所を作って、どんなことがわかったのか①

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        記事

          親が子どもに暴力振るってもすぐ捕まらないのに、なんで子どもが親に手を挙げると即逮捕なんですか?

          映画『記憶2 - 少年たちの追憶と贖罪 - 』 昨日、認定NPO法人育て上げネットでは、少年院を出院した少年の更生自立の支援を支えてくださる寄付者とともに、映画上映会および、中村すえこ監督を迎えてのトークショーを開催しました。 少年院に収容される前、少年院での矯正教育を受けている最中、そして出院後の少年たちを追ったドキュメンタリーは、いま、さまざまなメディアが追っている闇バイトや特殊詐欺に手を染めた少年たちの声をリアルに聴けるものでした。 犯罪白書など統計データを見れば

          親が子どもに暴力振るってもすぐ捕まらないのに、なんで子どもが親に手を挙げると即逮捕なんですか?

          高校の進路(就職)指導室で時間を過ごした感想

          高校の新卒者採用を(も)されている企業のご担当者で、実際に進路指導に使う部屋に入った方はどの程度いますか。 先日、協定を締結している高校に伺いました。企業の情報(パンフなど)が送りっぱなしにされ、積みあがっていました。 膨大なファイルが壁一面にありますが、個別の封筒を開けて、必要なファイルに一社一社入れていくのは、とてもではないですが、進路指導だけを担当する先生/職員がいないと不可能です。 それ以外にもやることが当然たくさんあります。 僕が見た高校には、一枚の紙が壁

          高校の進路(就職)指導室で時間を過ごした感想

          書籍に埋もれて、ちょっとだけ何とかしなければ、と思っているひとへ

          本を捨てるのではなく、寄付をする、そして寄付控除につながる地域の自治会にいると、いろいろな役割があります。僕は今年班長です。会費を集めたり、回覧板の起点・終点になったりします。役割をこなすなかで、見かけたことあるけど、誰かわからないひとと話す機会になったりもします。 全国でまだどれくらい残っているのかわかりませんが、「廃品回収」も自治会としてやっています。軽トラで、自治会加入者かどうかにかかわらず、自宅前に出されている段ボールとか、いろいろ回収します。 その活動をしている

          書籍に埋もれて、ちょっとだけ何とかしなければ、と思っているひとへ

          大阪マラソン2025, 走りませんか?

          意外と知られていない「チャリティランナー」枠かれこれ10年近く、毎年大阪マラソンに出場しています(中止の年あり)。ずっとサッカーしてきましたが、純粋に走ることは嫌いで、速く走れる能力もありません。 42.195kmという距離が、実際にどの程度なのか想像もしたことはありませんが、大阪マラソンには「チャリティランナー」という枠があり、認定NPO法人育て上げネットが、そのチャリティ団体に選定いただいたことをきっかけに、フルマラソンを毎年走ることになりました。 しかし、年間で何百

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          できる才能を小さな仕事に 若者支援者が知っておきたい「働き方」のつくりかた

          それは就職につながらない木材を加工して商品が作れる、羊毛フェルトやビーズなどで作品が作れる、素敵な絵が描ける、素敵なアクセサリーを手掛けられる、そんな若者がたくさんいます。 さまざまな働くための支援は、残念ながら雇われて働く就職活動に特化していることが多いです。キャリアの棚卸、履歴書や職務経歴書作成、面接練習と、就職のためには必要なプロセスですが、それらは「働き方」の一つの選択肢です。 正社員が社会的に安定するかもしれませんが、まずはその若者の心身の安定が大切です。しかし

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          双子の子育て、光と影 双子でよかったと思えるために。

          双子妊娠は突然に。妻からの突然のLINE。スマホのスクリーンに浮かび上がる「双子だって!」の文字。そして固まる僕の思考。 いまから9年ほど前、僕は双子(三男四男)の親になることが決まりました。妻の母体にかかる負担、妊婦検診のその日から始まる管理入院と、長男(当時4)次男(当時2)との父子家庭状態。 出産後、軋む妻の身体と、男児四人との生活に、僕も妻も疲弊していました。街にでれば、「あら、かわいい」「あっ、双子だ」と声をかけられ、その声には入ってない妻、長男、次男、と僕。

          双子の子育て、光と影 双子でよかったと思えるために。

          若者たちが自分の、家族の、会社の情報を守れる存在になれるように。[第二期募集開始]

          [追記]第一期のプログラムが終り、第二期の募集が始まりました どのくらい若者たちや支援者に関心があるのかと不安でしたが、ふたを開けてみると、第一期は想定を大きく上回る参加が、入門・基礎(ともにオンライン)・応用(一泊二日)にありました。 応用編には、全国各地から集まった若者たちと学びの機会をともにしましたが、初めて飛行機に乗ったという話や、本土/東京が初体験という若者もいました。 第二期はこちらで現在募集を開始しております。関心ありましたらぜひご参加ください。 プロジ

          若者たちが自分の、家族の、会社の情報を守れる存在になれるように。[第二期募集開始]

          5冊の『体験格差』が、体験格差を持ちやすい当事者である子どもたちの手元に1冊届くプロジェクトへの賛同

          5冊売れると1冊が、少年院や学校、NPOに寄付される書籍『体験格差』寄付プロジェクトが始まりました。 #体験格差 という言葉が広がるなかで、格差の存在を知るひとたちが増え、体験機会が充実していく動きが生み出されていくことを切に願います。 一方、若者や子どもたちの支援活動をしていて、当事者は体験経験が不足していたり、偏在していることにはなかなか気がつけません。 少しだけ気がついていたとしても、家族の問題や、自分自身の問題だと思って終わらせてしまうことがあります。

          5冊の『体験格差』が、体験格差を持ちやすい当事者である子どもたちの手元に1冊届くプロジェクトへの賛同

          米倉誠一郎先生 法政大学退官記念冊子『POWER TO THE PEOPLE』

          法政大学大学院教授/一橋大学名誉教授の米倉誠一郎先生の笑顔に救われたひとはたくさんいるのではないでしょうか。 僕は大学を卒業しておらず、友人が言うような「恩師」にあたる大学の先生がいません。それでも、直接の学びを学校で受けたわけではないけれど、「恩師」だと考えているひとが二人います。ひとりがまさに米倉先生で、もうひとりが東京大学の玄田有史先生で、共通点は、なんでも面白がってくれて、笑いながら背中を押してくれる存在。 米倉先生は、いろいろなところで声を、コメントをくれます。

          米倉誠一郎先生 法政大学退官記念冊子『POWER TO THE PEOPLE』

          犯罪を繰り返す、犯罪に巻き込まれていく少年の背景を探る、映画『記憶2』の無料上映会を開催します。

          関心を持ってくださる方の周囲に「いない少年」像少年院と連携し、少年を少年院の中と外で支援する活動も、10年ほどとなりました。若者支援の歴史のなかには非行少年が主である時代もありましたが、反社会的な視点を持つ若者は減り、非社会化した若者が主であるという時代が続いています。 しかし、その数こそ減ったとしても、非行少年という存在は私たちの社会におり、年間1600名前後の少年が、少年院に収容されます。 育て上げネットは、創業に際してあまり非行少年を意識してきませんでした。ひとつは

          犯罪を繰り返す、犯罪に巻き込まれていく少年の背景を探る、映画『記憶2』の無料上映会を開催します。

          若者と、若者支援NPOの間に「肉」を置いたら、出会いの場になるのか。

          出会い(アウトリーチ)という課題対人支援領域では、受益者(当事者)とつながることを「アウトリーチ」と言ったりします。さまざまな取り組みの方法がありますが、得てしてマーケティング的な手法や、顔と顔の見える関係などの話になります。 何かしら若者向けの取り組みを考えて、企画を作ってみたものの、うまく受益者に情報が届けられない。届いているようだけれど、申し込みがない。そんなときに「課題はアウトリーチ」みたいな話題が出てきます。 育て上げネットでは、「出会う」「つながる」「選ばれる

          若者と、若者支援NPOの間に「肉」を置いたら、出会いの場になるのか。

          体験・経験格差を埋めていく際に、ここまで想像してくれると嬉しい話。

          体験格差・経験格差生まれによって体験や経験できることについて、大きな「差」が出てしまう #体験格差 や #経験格差 の言葉が広がっています。 先日、認定NPO法人チャンス・フォー・チルドレンの今井悠介さんが『体験格差』を出版されましたので、ご関心あればぜひ。 若者支援の領域では、「経験の穴」という言葉が使われてきました。家庭のみならず、学校や社会のなかに居場所がなく、その間にさまざまな経験機会が失われてしまう状態のことを指します。 誰もが「当たり前」に経験してきたと前提

          体験・経験格差を埋めていく際に、ここまで想像してくれると嬉しい話。