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夜、行き場のない若者たちが集える場所を作って、どんなことがわかったのか②

夜、行き場のない若者たちが集える場所を作って、どんなことがわかったのか①

夜のユースセンターを開設運営してわかったことの一回目記事を先日描きました。たくさんの方に読んでいただきまして、ありがとうございます。

「寄付のお願い」で書いています

最初に、こちらの記事は、認定NPO法人育て上げネットが運営する「夜のユースセンター」事業を通じて、若者や子どもたちに夜間帯の居場所を提供するための寄付をお願いするために書いてあります。

以下は、ふるさと納税を活用した寄付(12月31日まで)のお願い

以下は、毎月1,000円からのマンスリーサポーターとしての寄付のお願い

偶然ですが、本記事を書いた後、「ふるさと納税で寄付できる?」というお話をいただきました。いろいろな寄付の形はありますが、ふるさと納税を利用して寄付を考えてくださる方が増えているのだなと思います。

ただ、寄付は必ずしもお金だけではなく、最近では専門性や業務時間という形でのお申し出をいただくことも増えました。20年前にはあまりなかった傾向です。

前回の結論①としては、夜の居場所は若者たちとの接点づくりになると締めくくりました。特に公共機関に属する方々の声として、目の前にいる若者たちのなかで、「こういう若者たちは来ない」という話がよくでます。

髪型や服装、行動や話す内容などから、それぞれの機関によって違いはあっても、自分のところでは見かけないという声をいただきます。それは利用する若者が多様ということだと思いますが、もしそうだとするなら、夜の時間帯というのが大きいのかもしれません。

夜のユースセンターは、21時までとしているため、他の公共機関でも開所しているところはあるかと思いますが、それでもこの時間まで空いているところが、ここかしこにあるわけではないからです。

夜のユースセンター、その利用経路

夜のユースセンターの開設当初は、これまで育て上げネットでつながっている若者たちに声をかけました。どんな若者たちが来るのかわからないため、近しいところから始めてみました。

その後、近隣の学校の先生が、生徒を連れて見学に来るなど、教育機関からの紹介が増えていきます。家庭に居場所がなく、親に頼ることが難しい生徒について、先生も懸命にサポートされていますが、個人や学校だけでなく、地域とも接点を持たせようということです。

一回目は、できるだけ先生に同行していただいています。子どもたちも見知らぬ大人がいる場所にひとりで来るというのは精神的にも難しいでしょうから、先生が一緒だと安心できます。二回目以降も利用してくれる場合は、子どもだけで来るようになります。

その後は、公共機関や児童養護施設などの職員が、夜のユースセンター施設・見学の後に、夜の居場所もあった方がよい若者をつないでくれます。

見学や視察に来てくれた大人たちも、その日は夜ユースに入ります

開設して2年もしていると、大人の紹介ではなく、利用する若者が友だちに声をかけて連れて来るということも多くなっています。自分にとって安全と安心が保障されている場であるとき、同じような場を求めていそうな友だちに、夜のユースセンターを伝えてくれているようです。

最初は、「ここはなんだろう」「なんで無料なのか」という疑問符を持って足を運ぶことが多いように見受けられます。公共機関でもなく、お金を払って入るお店でもなく、不思議な空間なのでしょう。そのうち、誰かの家に遊びに行くくらいの印象になるようですが。

信頼できる大人や友人が、若者を連れてきたくなる(とりあえず②としての結論)

チラシやSNSなどで知らせていく方法とは異なり、いわゆる「口コミ」によって、若者たちが集まってきます。

夜のユースセンターを見学・視察した大人、実際に利用した若者たちにとって、「一緒に行ってみない?」と、声をかけやすいのかもしれません。

それは夜間帯であったり、無料であったり、食事が取れたりすることなど、声をかける理由はそれぞれかと思います。一方、特に運営側として「これをしたい若者に集まってもらおう」というような、目的性(成果)を持たないことが一因であるかもしれません。

以前、どこかに遊びに行くための待ち合わせ場所として、夜のユースセンターを使っている若者がいました。少し早めに来たり、相手が遅れたりしても、ひとりにならず、見知らぬひとに声をかけられたりもしない、便利な場所でもあると教えてもらいました。何なら相手がドタキャンになったら、そのままここで遊ぶからいいと。

夜のユースセンターでは、特に過ごし方を決めているわけではありませんが、物理的な制約や、使えるものには限りがあります。そんななかで、誰かと、または、ひとりで、若者たちがどう過ごしているのかは、また書きたいと思います。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。冒頭にも書きましたが、夜のユースセンター事業を継続するため、一緒に場を作ってくださる寄付者を募っています。

以下は、ふるさと納税を活用した寄付(12月31日まで)のお願い
└現在11名!

以下は、毎月1,000円からのマンスリーサポーターとしての寄付のお願い
└現在88名!


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