市長や元日本代表がふらっと来る、夜の居場所。
社内チャットに掲載された一枚の写真
子どもたちと夕飯を食べ終えて、パジャマに着替え、歯磨きを促し、翌日の準備に声をかけていた頃、あまりに子どもたちがそれぞれ適当。呆然としながらスマホを見ていたら、社内チャットに一枚の写真があがっていました。
画面が小さいので、誰だか最初はよくわからなかったのですが、じーっと見ると、あれ「手前にいるの酒井市長じゃない?」、「もうひとり、アスレの皆本代表じゃない?」と、担当者に確認してしまいました。
そういえば、どこかタイミング合えば、「夜のユースセンター」に遊びに行きますねとおっしゃっていた記憶が蘇りました。公式戦の会場設営を、育て上げネットを利用する若者と一緒にやらせていただいたり、打ち合わせをしたりはしていましたが、実際に現場に来ていただいたことがなかった気がします。
今年は、ふるさと納税を活用した若者支援について、育て上げネットだけでやるのではなく、地域のさまざまな課題解決にはみなさんとということで、特に体験や経験格差を含めた機会提供を立川アスレティックさんとやれるよう、一緒に活動しています。
とりあえず、対戦
せっかく、プロとしてボール(フットサル)蹴っているチーム、しかも、皆本さんは代表兼選手で、元日本代表。
ピッチ場では、到底かなわないどころか、身体にも触れないレベルであっても、ゲームなら、育て上げネットの若者たちならと、2対2で対決。そして3戦全敗。最後は僕も入らせていただき、3敗目を喫しました。ゲームも強いとか、ずるい。
でも、若者たちとの対戦はめっちゃ盛り上がって、一つひとつのプレーに大絶叫する大人を見ながら、若者たちも絶叫していました。プロスポーツの力はやはりすごい。今度、ちゃんと大会形式にして、一般の猛者に来ていただき、敵を打ってほしい。
誰も知らなかった酒井市長の来訪
最初に社内チャットの写真を見て、酒井大史立川市長であることを確認した後、まったくその情報が共有されなかったことに疑問を持ちました。だって、市長がどこかに行くとしたら、秘書課の方が連絡調整したりしますよね。もちろん、個別にやりとりするということはあると思いますが、違うんでしょうか。
何はともあれ、酒井市長や皆本代表が来られているのだからど、ダッシュで自宅を出て夜のユースセンターに行けたのは、写真見てから45分後くらい。すでに市長は出られてました(すいません・・・)。
職員と確認すると、やはり事前のアポイントなどではなく、プライベートでふらっと来てくださったということで、驚いてました。とはいえ、僕らも低調におもてなしできる体制でもなかったのですが、若者たちと話、若者たちのことを見守ってくれました。
何かわかりやすいアクティビティをしているわけでもないため、若者たちは自由に動き、話をして、(たぶん)そこに市長がいるとも思っていない素の姿だったのではないかと思います。
ふるさと納税で応援してください
現在、育て上げネットでは、2024年12月31日までとなる、今年のふるさと納税での寄付を募っています。資金は、年間約1,500名が利用する夜間帯の居場所、夜のユースセンターの継続活動のためです。また、居場所だけではなく、体験経験をたくさんしてもらうと、立川アスレティックさんにも協力いただいています。
利用する若者が増え、お弁当や食材、その他のコストが少しずつあがっていくなかで、寄付者のお力をお借りしたいと考えています。背景はさまざまですが、利用する若者たちには、安全・安心の環境、信頼し得る大人とつながり、空腹やつながりを満たすためのご飯や機会の提供していきたいです。
特に夜間帯に、自宅に居場所がない、親や家族に頼れない場合、繁華街などに足を運ばざるを得ない可能性があります。国や自治体もいろいろ検討しているところですが、まずは自分たちから始めて行き、顔の見える関係性のなかで、安心した居場所を作っていきたいです。
みなさんにも、その居場所を作るおひとりとして、ぜひ、ご協力を仰ぎたく、よろしくお願いします。