第43話 処刑 【自作小説】桜の朽木に虫の這うこと
「叔父様、似嵐の家名を汚した罪で、処刑いたします」
「面白かったぞ、雅。アクタとウツロをすっかり骨抜きにしたな。あの腑抜けたツラ、見てられんわ」
「同じ穴のムジナでしょ、叔父様? 人間を玩具にするという点においてね」
「ほざけ雅。ミイラ取りをミイラに。お前もわしの玩具になってもらうぞ。今度こそバラバラに切り刻んでその肉片を傀儡仕掛けにし、姉貴の前で人形劇としゃれこむのだ」
「ああ、やだやだ、下劣な男。わたしをそんな目で見ないでくれる?」
「ふん、悪女が。そうだ、どう