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#28 最も古い過去世を知ってわかった、強烈な「自己否定感」の根本原因

この連載は、長年生きづらさを抱えていた私(KOTOBUKI)が、セラピストのKANNA(かんな)さんとの出会いをきっかけに、初めて自己の内面と深く向き合い、本来の魂の道を生き始めるまでの完全実話の手記――。


「どんな自分も、どんな過去も否定せずに、あたたかい目線で見てあげよう」

サイキック能力のあるセラピスト、KANNAさんとの対話で、そう決めた私(詳しくは前回のお話↓↓)。

ところが、もともと自己否定感でいっぱいだった私は、そう簡単には変われず、ふっと気を抜くと自分にダメ出しをしてしまっていた。

自分にいくらあたたかい目線を向けようとしても、「動けない私ってダメだよね」「怠けてしまう自分って情けないよね」などと、ついつい冷ややかに見てしまうのだ。

KANNAさんは、「KOTOさんがこんな風に常に自分を厳しい目線で見てしまうのは、KOTOさんの過去の歴史に原因がありそうですね」と言っていたけれど、やっぱりそうなのかも……と確信。今世だけじゃなく、過去世にもきっと何か原因があると感じた私は、その思いを次のセッションでぶつけてみた。



自己否定の原因を探るべく「魂のふるさと」を透視


「KANNAさん、私、自分に対してダメ出ししてしまう癖がなかなか抜けないんですよね。しかも、ダメ出ししてしまう自分をまた責めてしまって、気持ちが落ちて行ってしまうんです。

こんな風に自己否定からなかなか抜け出せないのは、やっぱり過去世に何か原因があるんですかね?? もし過去に原因があるなら、向き合ってみたいです」

「うんうん、そうなんですね……わかりました。そうしたら、今日はKOTOさんの“魂のふるさと”について視てみましょうか

「え、ええ!? 魂のふるさとですか??」

頭の中がハテナマークでいっぱいになった。

ふるさとって、きっと私の魂の生まれ故郷ってことよね……??

というか、そもそも魂って、どっからか生まれ出てくるもんなのか?と、疑問しかなかった。なんだかよくわからないけれど、私は、

「は、はい! ぜひ視てください」

と、興奮気味に即答した。とにかくこの自己否定感の原因を一刻も早く解明したかったからだ。

まるで病気の診断を待つ、患者状態である。病名がわかれば、適切な治療ができるというものだ。

KANNAさんは、「はい、視てみますね」とニコッと微笑むと、スッと目をつむり、透視を始めた。

どんな難しい質問にも、10秒以内に透視を終えて、即座に答えてくれるKANNAさんだが、今回はいつも以上に長い。そして、目をつむりながら、時折眉をひそめていたのが、気になった。

なんか私、ヤバい魂なんちゃうか……。それとも、過去世で何か危険な目に遭って、悲惨な死に方でもしたんだろうか。ネガティブな妄想が一気に膨らんでしまった。

3分ぐらい経ったころだろうか。KANNAさんが口を開くと、私はぐっと息を飲み込んだ。

驚くべき、魂の一番最初の出発点


「KOTOさんの魂が生まれた、一番最初の起源を視てみたんですけど……。どうやらKOTOさんの魂は、5次元の世界から生まれてきたようなんですね。

でも、生まれた直後に何か事故のような出来事に遭遇してしまって、それがきっかけで本来居るべき5次元の世界から、4次元に落ちてしまったようなんです」

「ひぇ~~そんなことあるんですか!?  ってことは、本来の居るべき場所よりも低い次元に落ちちゃったってことですかね??」

「そういうことになりますね。5次元は光の世界なんですけども、4次元は光ではない世界というか……。KOTOさんの魂はもともと真っ白なんですけど、4次元の世界に落ちてしまったことで、魂の一部に闇を含んでしまったように視えます」

「うわ、そうなんですか」

一瞬、薄汚れたような、グレーがかった球体の魂の映像がバッと浮かんでしまった……。

「えっと、えっと。私の魂は落ちたまま、その4次元世界とやらに、ずっと居たということでしょうか?」

「そのように感じられますね……。KOTOさんの魂は、この4次元の世界で生きながら、何かお仕事をしていたみたいです。そのときのKOTOさんの姿は、お花のような植物の姿をしているように視えますね」

「うそでしょ~(笑)?? 私、お花だったんですか!? おとぎ話みたいなんですけど!」

世代だろうか……。それを聞いた私は、手を叩くと動き出す、おもちゃの「フラワーロック」が思い浮かんでしまった。

今の人間の肉体を持った自分とはあまりにもかけ離れすぎていて、想像が明後日の方向に行ってしまった。

過去生の自分と今の私は、まるで同じだった



「KANNAさん、そのお花のような姿をしている私は、どんな仕事をしていたんでしょうか?」

「そうですね……念力を使って、木を作る仕事をしていたみたいです。その木には小人たちがたくさん暮らしていたので、KOTOさんは小人たちのために木の家を作り続けていたのだと思います」

ほぼ童話の世界である。

お花の姿をした私が、念力を使って小人たちが暮らす木の家を作っている!? え、私、お花の妖精なの? それとも妖怪? 奇想天外すぎて、頭がちんぷんかんぷんになってしまった。

だが、信じ難い話の数々に、「またまた、ご冗談を(笑)~」と笑い飛ばしていたのは、ここまでだった。

バクバクと心拍数が一気に高まったのは、KANNAさんの次の言葉を聞いた直後だった。

「4次元の世界に落ちてしまって、本来の光としての力が発揮できなくなってしまったKOTOさんは、自分が作っているものがすごく“不完全”なもののように感じてしまったみたいなんです……。

KOTOさん自身は、一生懸命ひたむきに木を作り続けているけれど、いつまで経っても自分が作るものに納得がいかない。むしろ良くないものを生み出しているんじゃないか?と感じていたみたいですね。

KOTOさんは、常に『これでいいのかな……』と迷いを感じながら作り続けていたので、とても苦しかったんじゃないかと思います

その言葉を聞いて、胸の奥のほうが、ズキっと痛んだ。

「これってまさに、今の私じゃないか?」と感じたからだ。

私が私を死ぬほど否定していることに気づく


ライターの仕事を20年以上も続けているのに、いつまで経っても自分が書いた原稿に納得がいかない。むしろダメなもののように感じてしまう。

発注先の担当者から、いくら書いた記事を褒められても、「いやいや、たまたまでしょう」「たぶんお世辞でしょう」などと、一切受け入れることができない。かといって、褒め言葉もなく、「原稿ありがとうございます」だけだと、いったい何が悪かったのか?と気に病む。

そうやって、毎回「これでいいのかな……」と迷いを感じながら、それでも何とか完璧に仕上げようと必死で書いてきた。

いや、完璧どころの話ではない。

びた一文も相手に文句を言わせたくないし、絶対に赤字を入れられないものを作ろうと躍起になっていた。

推敲に推敲を重ね、文章の隅から隅までチェックして、一言一句、間違えないように、血眼になって書き続けた。どんなに体が疲れていようと、肩首に激痛が走っていようと、自分の体にムチを打ち、寝床から立ち上がり、「これならば絶対に相手も納得する」という水準にたどり着くまで、何度も何度も書き直し、チェックにチェックを重ねた。

それはもう、強迫観念に等しかった。病的なほどの、追い詰めようだ。

絶対に誰からも否定されたくない。
否定されたら死んでしまう。存在が消滅する。
それほどの恐怖だ。

「否定されたら死ぬ!」ぐらいの恐怖を味わいながら、完璧以上に仕上げてもなお、自分の作ったものに納得ができない。恥ずかしいものだと思ってしまう。

自分でも恐ろしく感じるほどの、強烈な自己否定だ。

KANNAさんから過去世の私のことを教えてもらって、初めて気がついた。

私は、「ついつい自分をダメ出ししてしまうんですよね~」みたいな、軽症レベルではない。重度の、病的なほどの自己否定患者であることを。

初めて過去世の自分の姿が見えた瞬間



過去世の自分が、まるで今世の自分そのものじゃないかと感じた途端、内側から、「ううっ」と何かがこみ上げてきた。

「私って、ものすごく可哀想……」。こんな言葉が浮かんでしまった。

と同時に、映像がバババっと脳裏に浮かんだ。

それは、ひとりぼっちで、何かにおびえながら、必死に木を作り続けている自分の姿だった……。太陽のような光もないから、常に薄暗い。荒れ果てた土地の片隅に、私は一人ポツンと居て、地面のあちらこちらに落とし穴があるようにも見えた。

私、いつか、その落とし穴に引きずり込まれるんじゃないか? 存在が消滅しちゃうんじゃないか? そんな死の恐怖もあった。

とにかく毎日、生きた心地がしない。地獄のようなおどろおどろしい感じではないものの、あたたかくてやさしい天国のような場所とは真逆の地帯であることは確かだった。

やっぱりこれって、私の過去世だったんじゃないか?

何かがバチっと繋がった感じがした。

過去世の自分の姿が、都内の自宅の一室で、ひとりぼっちで、何かにおびえながら書き続けている今の自分とそっくりすぎる……。

今もなお、私は過去世を生き続けているんじゃないか?と、見まがうほどだった。

「KOTOさんは、今の話を聞いてみて、どう感じましたか?」

KANNAさんからの問いに、私が感じた心の衝動や見えた映像について伝えると、

「過去世の自分と繋がることができたみたいですね。もっと詳しく視てみないとわかりませんが、もしかしたらKOTOさんの魂は、これまでの過去の歴史の中で、“光世界の体験”を一度もしたことがないのかもしれません……。

光世界の体験をしてこなかったせいで、この先の未来にも希望を持てなくなってしまった気がします。

KOTOさんの自己否定感が強くなってしまったのは、やはり過去の歴史に大きな原因があるのかもしれません」

KANNAさんはそう言うと、不安と恐怖に飲み込まれそうになっている過去の私を救うための、あるユニークな解決策を伝えてくれた。


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