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虫干しと片付けと夏日がまだまだ続く秋

10月に入り、季節系家事なるものをこなし続けています。
暑さも落ち着き、それなりに天気がいい日が続くと、「やるな今だ!」感がムクムク出てきます。 この一般にいう ”やる気” というものが逃げないうちに行動を起こさなければ、タイミングを逸し、経験上次の ”やる気” もしくは ”やってもいいかも感” が訪れるのは半年から1年後。そこまでわかっているのだから、やるしかありません。

この数日は、着物の虫干し。
幸いなことに、虫食い被害に遭うことはほとんどありません。マンション暮らしが関係しているのか、着る機会が少ないからなのか、虫も食べない着物なのかは、わかりませんが…. いずれにしても、防虫剤なしでも、虫食いの心配があまりないのは、気が楽です。

田舎暮らしをしていた時は、家の北に山、西に林を背負っていたので、ありえないほどの湿気で苦労しましたが、今はそれもない。安心安心。平和が一番。

晴れて乾燥してる日に、風通ししとけ、程度にしか思っていない虫干しですが、適切なタイミングとやらもあるそうです。

なんと、年3回。

梅雨明けの7月下旬~8月上旬頃と、秋の9月下旬~10月上旬頃、真冬の1月下旬~2月上旬頃らしい。1週間ほど晴れが続き、空気が乾燥している日の正午前後が最も適しているとのこと。

衣替えだって年2回なのに、年3回もやる人、存在するんですか? 少なくても、私の周りにはいなかったはず。魔に受けると、いやいや真に受けるとやる気が削がれるので、聞かなかったことにしよう。

手元にある着物関係一式の多くはお下がりだし、小紋や紬だし、特別な日の特別な着物ではない。着る時だって、気軽手軽に楽しく着ているのだから、虫干しだって気軽手軽に済ませたい。問題など、あるはずがない。

和室にダダっと、バサっと広げ、数時間。風通ししたことにし、たたみ直し、箪笥の引き出しにも風を通して、1日1段ずつ終わらせて今年の虫干し無事完了、したことにする。

着物というのは不思議なもので、触れているだけで多くの記憶が呼び起こされます。おそらくこの家にある数千だか、数万のモノの中でも、着物はダントツ。記憶といっても些細なもので、記念日的なものでも、、思い出に浸り涙するようなものでも、人に語り伝えるようなものでもありません。日常の延長線上にあるような、ちょっとした会話や出来事など。それでも、なにか感情が揺さぶられます。

モノへの執着がない私でさえそうなのだから、モノへの思い入れが深い、生きる上で思い出は大事、使えるものを捨てるのはもったいない、そのような方がもう着ないだろう着物さえ手放せないキモチが、少しだけわかるような気がしました。

そんな、なにかや誰かを想うような大切なモノは、仕舞い込んではいけない。身近に起き、できるだけ目にし、手にし、折につけ相手を想い感じてこそのモノである。

など、語れそうなことを思ってみたら、引っ越しの際に奥にしまったままの大事なモノがないかなど、余計なことが脳内を巡ってしまった。

今日の脳内ゴミとして捨ててしまいたい。でも、きっと、また思い出す。ならば、やっつけるしかありません。今年の秋の片付けは、もう少し続くらしい。そして、夏日(最高気温が25℃以上)もまだまだ続きます。

ウダウダしてたら、なぜか思い出した小説。
心が少しささくれ立っているのだろうか。久々に読み直して、ゴンママの優しさにどっぷり浸かりたい…など思うのだから、気温は高くても秋はやっぱり秋なのでしょう。


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