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佐藤先生に教わったこと-#42
少し間が空いてしまいましたが、前回の続きのトーンについてです。 #40 #41で考えてきたようにトーンとは「枠外への想像のおもむき」の効用がある(ゆえに心に残る)という…
【面白数学】12 -朝の階段ベクトル
コロナ前。
満員電車で通勤が当たり前だったころの小田急新百合ヶ丘駅、朝。
いつも頭の隅で気になっていたことがあった。
乗り換えのためには、階段を上り下りしてホームを変えなければいけない。そのときに、階段のところで渋滞して進まなくなるのだ。気持ちの急いている感じと反比例するかのような“進まなさ”にイライラしてしまっていた。
いつにも増して進まないある日の朝、いい機会なので、これなんで渋滞する
【面白数学】11 -フジロックの帰り
とある年のフジロックの帰り。
越後湯沢駅までの帰りのバスに乗るための列が、長く長く続いていた。
時刻はお昼過ぎ。7月下旬の猛暑だ。
フジロック恒例の雨に見舞われた三日間が嘘のように晴れ渡っている。
いったいいつになったら乗れるのだろうか?
牛歩でしか進まない列の中、タオルを頭にのっけて気休め程度の日除けをしながら考えていた。
バスは巡回しており定期的にやってくる。何やらほぼ等間隔くらい
見方日記 6/16〜 2022
6月16日長細い木材で、足元をたたいた。
自分の感覚的には木材の運動は直交方向だったのだが、できた影をみると水平方向に揺れ動いていた。
自分の身体に向かうものは、直交の感覚になるのかもしれない。
*
カップルストローの使い方
6月17日どなたの呟きか見忘れたけど、
「可愛いね」って言われるよりも「可愛いくなったね」って言われたい。
ってツイートが素敵だなと思った。
あたいも「強いな
佐藤先生に教わったこと-#43
トーン(ある独特な世界観→効用:想像のおもむき→∴余韻が残り印象に残る)考察。
今回は、色調について、です。
事例その①
以前、バザールでござーるは、あえて映像をコピーして劣化させていたという話を書きました。目がパキッとしてしまうのを避け、トーンを整えるためということでとどめましたが、改めてこの整えたトーン、想像のおもむきの効用について考えたいと思います。
バザールでござーるは、その名前の
見方日記 6/1〜 2022
雑然とした日常のメモのうち「見方」とも言えるようなかすかな断片たちが居場所を求めている。
6月1日上司「おかっぱさんVBAできる?」
私「できません」
上司「あのねおかっぱさん。普通の人はここでVBAって何ですか?って返すんだよ。VBAが何かを理解してる時点でそれなりにExcelを使えるって事だ」
って鎌かけてきた上司に、詳しい話は言えないがオタクも暴かれた事がある
Twitterより。
見方日記 5/16〜 2022
5月16日アムロ・レイの顔には、同時に4つか5つの顔が含まれているシーンが多い。
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本当ではないけれど、これは映画だから、演技だから、そんなことはわかっているんだけれども、それでも何かそこに真(まこと)が見える。そう見えるようにするのが演出。
大林監督
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木の枝についているたくさんの木の葉を描くときは、目を細めて、なるべく見ないようにして、なすがままに描く。
そして木漏れ日は丸の集
見方日記 5/1〜 2022
雑然とした日常のメモのうち「見方」とも言えるようなかすかな断片たちが居場所を求めている。
5月1日こけるとギャグだという証拠になる。
5月2日『レジ袋、何枚ご必要ですか』
って、すごくない?
要はこの量を大きい袋1枚か、中くらいの袋2枚に分けるのかを聞いてきたのよ。レジ袋必要ですか?じゃなくて。
レジ袋必要なのは見たらわかるから、その次の質問を第一声に持ってきたのよね。
マツコさん
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ゲームの学び(仮原稿)
「ゲームしてて、何か将来の役に立つの? そんなことより勉強しなさい。」※以下、ゲームとは、Switch、PS5、PC・スマホゲームなどのゲームを想定しています。
経験上、ここがもっともいろんな意見・論点が出やすいところです。
「自分の人生肯定したいよバイアス」もかかります。かくいうわたくしも、自身(今39ですが)、小学生のときはゲームが大好きで夢中にやっておりました。
それらを俯瞰して学びや
佐藤先生に教わったこと-#41
前回に引き続き、トーンについて。
今回はトーンのつくり方について考察していきたいと思います。
前回考察したように、トーン(ある独特な世界観)をつくることの効用は「画面の枠外への想像」を促すことなんだという前提で、いくつかの項目に分けて「じゃあその作り方は?」という話を進めていきます。まずは空間の切り取りについて。
空間の切り取り
画面外に想像がおもむくためには、そもそも画面をどのようにつく
見方日記 4/16〜 2022
雑然とした日常のメモのうち「見方」とも言えるようなかすかな断片たちが居場所を求めている。
4月16日鳥が選んだ枝 枝が待っていた鳥
河井寛次郎
4月17日「わからない」って言葉を発する人がいてもいい。だけど僕は「難しい」って言葉はあん まり好きじゃなくて──「難しいですね、これ」って言うと止まっちゃうんですよね。でも「わからない」っていうのは「じゃあどうしようか」っていうことの始まりになる気
見方日記 3/16〜 2022
雑然とした日常のメモのうち「見方」とも言えるようなかすかな断片たちが居場所を求めている。
3月16日杉本博司さんは、「海景」シリーズの撮影で外国の僻地に1カ月ほど行くとき、白米に梅干しと海苔をもっていくという、江戸時代のような旅行スタイルだったそうです。そして、そこには、とらやの羊羹「夜の梅」もありました。しかも、これは一粒で二度おいしい。というのも、「海景」シリーズで夜の海を撮影するとき、露出