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ただ見つめる先 現代詩

ただ見つめる先

ただ見つめる先

ぼくらはどこにいくんだろうか


ただ見つめる先

ただ見つめる先

ぼくらはどこにでもいけそうだ。


なんとなく

大風呂敷を

さっと

拡げて

ただんでみた

可能性はあるのか。

ぼくには

あるのか。


また

見知らない人に

嫌な顔をされた。


生きることに

考えながら

前を

向きながら

剥き出しの

情熱は

どれくらいもつのか。



ただ見つめる先

ただ見つめる先

ぼくらは何になり

何を成し遂げるのか

ただ見つめる先

ただ見つめる先

ぼくらは

何を成し遂げるのか。


考えながら

朴念仁

何階建ての

鉄鉱石

それに相反するかのような

ただの

垂れ頭



ただ見つめる先

ただ見つめる先

ぼくらは

いつでも

何にでもなれたのにな


ただ見つめる先

ただ見つめる先

ぼくらは

何になろうとするのか。

ただ

今は

進みながら

それを

見据えながら

歩き続ける


ぼくらは

ぼくらに

なろうとする。


ただの

歩く芦なんだろう。



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