【詩】lentäjä(作:小林亀朗)
結婚式のとき足を高くあげる風習のある町に
突然3本の滑走路と鉄の翼が現れた
lentäjä
あなたがその町から寄越した手紙を読む
海岸で砂をかけ合うような手紙
わたし、瓶の底にいるみたい
その町にはステンドグラスがきれいな教会があって、あなたが壁にもたれている写真もそこで撮られた
フランスの民俗学者たちと入れ違いに巻き毛の美しいキャビンアテンダントが乗り込んでいく双発の飛行機
コックピットの計器は軽薄にあなたを照らす
細長い滑走路は夜を吸い込んだタオルで、力むタイヤを受け止め