kodaiz

旅が趣味(になりかけ)の障害者です。私と同じような境遇の方に「頑張ろう!!」を伝えられたら。

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最近の記事

小樽と札幌を満喫する3日間(車いす、旅に出る その4)

最終日の朝はカフェでまったり 3日目は最終日。 残念だが朝から小雨が降っている。ただ、この日は行く所を特に決めていない予備日だ。だから無理に出かけることはない。 妻の提案でホテルの1階にあるカフェに入ることにした。来た時から気になっていたという。私は全く気付かなかった。そこで雨が止むまでまったりとしよう。 レジでコーヒーを頼んでテーブルに座った。運んできたコーヒーを見て少し驚いた。コーヒーの粉が入ったままの容器と、空のカップと、砂時計がセットになっている。 店員は「砂

    • 小樽と札幌を満喫する3日間(車いす、旅に出る その3)

      北海道ワインの工場へ 2日目、お昼を食べたら次は北海道ワインのワイナリーに行く。 まずはホテルに戻り、部屋にWHILLを置いて、杖を突いて出てくる。ここからはタクシーで行くつもりだ。予定の目的地が、手押しの車いすを貸してくれるのを確認したので、今回は介護タクシーではなく使い勝手の良い一般のタクシーで行こうと考えている。家族に押してもらうので可能になった。 ホテルのフロントに頼むとすぐにタクシーが来た。さすが観光地だ。慎重に乗り込んで出発。ワイナリーは小樽市街から車で15

      • 小樽と札幌を満喫する3日間(車いす、旅に出る その2)

        ホテルからの素晴らしい光景 2日目の朝。 カーテンを開けると、目の前には運河。そこに沿ってレンガ造りの歩道とアンティークな倉庫が並び、さらに向こうには小樽の海が広がっている。空は快晴、雲ひとつない。朝日がまぶしい。素晴らしい光景に驚いた。昨晩の暗い景色はこの振りか。妻も喜んでくれたようだ。 この日の午前中は街をめぐり、昼食にお寿司をいただいて、午後はワインセラーを見学し、夕方は天狗山のロープウェイに乗って小樽の夜景を見る。1日中、小樽観光の予定だ。1階のレストランで朝食

        • 小樽と札幌を満喫する3日間(車いす、旅に出る その1)

          雨のスタート 10月第1週の土曜日。 朝起きて窓の外を見上げたら、雲は出ているものの雨は降っていなかった。昨晩、ニュースで台風の影響について報じていたので、少し安心した。 準備した荷物を電動車いす・WHILLに積んで、いそいそと出かけた。ところが、本格的に雨が降ってきたではないか。がっくりと肩を落として引き返し、レインコートをかぶって出直しだ。今日はスタートからついていない。この旅行もどうなることやら。 ところが駅に着く頃には雨は止んできた。喜ばしいことだが、濡れたレイン

        • 小樽と札幌を満喫する3日間(車いす、旅に出る その4)

        • 小樽と札幌を満喫する3日間(車いす、旅に出る その3)

        • 小樽と札幌を満喫する3日間(車いす、旅に出る その2)

        • 小樽と札幌を満喫する3日間(車いす、旅に出る その1)

          信州・甲斐を列車で行く(車いす、旅に出る 後編)

          懐古園(小諸城址)を散策 次の日の朝、6時に目が覚めた。朝のルーティンを済ますとまだ8時だ。ゆっくり用意して出発した。 この日は長野から、しなの鉄道線を軽井沢方面に戻って、途中の小諸駅からJR小海線の観光列車「HIGH RAIL 1375」に乗り、小渕沢駅より中央線経由で帰宅する計画だ。 8時過ぎ。予定より余裕をもって出掛けられたので、のんびり駅の売店を見ていた。すると昨日もらった八幡屋礒五郎の七味が店頭に飾ってあるのを見つけた。信州のちょっとしたお土産として七味は有

          信州・甲斐を列車で行く(車いす、旅に出る 後編)

          信州・甲斐を列車で行く(車いす、旅に出る 前編)

          北陸新幹線で信州へ 8月後半の金曜日。今朝は4時半に目覚ましをかけたが、3時に起きた。ずいぶん早いとは思ったが、昨晩早めに寝たので寝不足ではない。朝のルーティンは省くつもりだったが、せっかくだから行うことにした。それでも計画より余裕がある。順調なスタートだ。 6時過ぎ。障害を得てからこれほど早い時間に出かけることがほとんどないので、久しぶりに晴れた朝の空気を感じながら気持ち良く電動車いす・WHILLを走らせる。これからぐんぐんと気温が上がることを考えると、今回の逃避行は計

          信州・甲斐を列車で行く(車いす、旅に出る 前編)

          車いす、旅に出る(沖縄・3日目)最終日 ゆいレールで観光

          3日目:ゆいレールで観光 翌朝、最終日だ。今日はWHILLでゆいレール周辺を回ろう。リハビリのルーティンを一通り終えて一息つくと、8時を過ぎていた。身支度を整えて、9時前にはフロントに降りる。チェックアウトをしてホテルを出ると、残念なことに雨だった。がっくりと肩を落としてレインコートを着る。 実は前から気づいていたのだが、レインコートのフードを被ると前が見にくい。移動するだけならそれでも構わないが、観光で見て回るとなれば不自由この上ない。顔を上げて下の方から前を覗くと首

          車いす、旅に出る(沖縄・3日目)最終日 ゆいレールで観光

          車いす、旅に出る(沖縄・2日目)   タクシーとバスでGO

          2日目:タクシーとバスでGO 翌朝。今日はお昼過ぎまで観光タクシーで南部をまわり、夕方からは美浜アメリカンビレッジで夕陽を眺めながらディナーという計画。今日も雨が降りそうで心配だ。 朝9時にタクシーが迎えに来るので、身支度を終えたらフロントに降りた。WHILLから降りて隣のソファーで待っていると、顔の濃い、いかにも沖縄の人らしい男性が入ってきた。私と隣のウィルを見比べて、私に「○○さんですか」と声をかけてきた。はい、と答えると、急にやわらかい笑顔になって「めぐりです。今

          車いす、旅に出る(沖縄・2日目)   タクシーとバスでGO

          車いす、旅に出る(沖縄・1日目)   2月、沖縄の空は

          2月、沖縄の空は 沖縄に着いた。明け方の横浜は昨日までの雪が解けずに残っていて0℃近くと寒かったが、一気に10℃ほど気温が上がって暖かい。着込んできたダウンもいらない。空気が明らかに違う。 特に寒いのが苦手な私は、昨年の秋ごろに「2月の寒い横浜を抜け出して、暖かい沖縄へと逃避行!」を計画した。目標を「冬の沖縄を満喫する」と決めて、南の島に飛ぼう。日差しがまぶしくてきれいな花がお出迎え。ぽかぽかと暖かい。横浜を逃げ出してよかった…と、なるはずだった。 今、那覇空港の空を

          車いす、旅に出る(沖縄・1日目)   2月、沖縄の空は

          車いす、旅に出る(北海道・後編) 富良野から札幌プチ観光

          2日目も朝から曇っていた。 とは言え昨日よりいいのでは、と希望的観測に後押しされて朝食へ。朝食はバイキングだった。杖をついて行ったのだが、それを見たホテルのスタッフが手伝いの人を手配してくれた。左手が杖、右手が麻痺の私は、自分で事情を説明して頼まなければならないと思っていたが、取り越し苦労だった。朝は特に忙しいはずなのに、助かったし嬉しかった。 列車の時間まで余裕があるので、ワンブロックだけホテルの周りをリハビリで歩いた。富良野に来てこの街を歩いたら、ちょっとだけ気分がい

          車いす、旅に出る(北海道・後編) 富良野から札幌プチ観光

          車いす、旅に出る(北海道・前編) 準備、旭川から富良野へ

          7月、第4月曜日。今日から北海道に初めての一人旅だ。 ゴールデンウイークに、テレビのニュースを見ていると「今年はコロナ後の始めての連休で旅行者が多い」と言っていた。 うらやましいな、みんな羽を伸ばして楽しいだろうな。自分も旅行に行きたいな。行けるだろうか…行ってみたい…行こう!と思い立ち、計画を進めてきた。はじめはどこかのツアーに申し込もうかと考えていたが、調べてみると、車いすのツアーはあるものの添乗員と看護師がついていて、手厚く安心感はあるが、私のように何でも一人でやっ

          車いす、旅に出る(北海道・前編) 準備、旭川から富良野へ