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【序文】このみの物語(目的と説明)

このみちゃんは〈私〉を見つけに旅に出る それは友達作りの旅である なぜなら〈私〉は他者との間に生まれるものだからだ マンドレイク わに 衛星 ラウローチカ 友達はたくさんできた そこに〈私〉が浮かび上がってくるはずだ しかし、できた友達はみな この私の中から生まれたものである 不確かな私の中から生まれたものは また不確かである 本当に〈私〉は いるのだろうか このみちゃんは、自分の奥深くにも目を向け始めた 心象風景の中から〈私〉を見つけようとしたのだ そして気づ

    • 超感覚的な話題(共感求む)

      論理で説明しようとするのはナンセンスな話 グーがチョキに勝つのはおかしい チョキがグーに負けるのは直感に反する。  場にチョキとグーが出たら一度立ち止まって、(えと、チョキはハサミで、石であるグーを切ることができないので……)と翻訳しないと理解できない。  パーがグーに勝つのは理解できる。パーは攻撃でグーは守りだからだ。(はい、ここで全員を置いてけぼりにします)  チョキがパーに勝つのも理解できる。チョキはパーよりも強い攻撃だからだ。  チョキは最も強い攻撃なのに、守りであ

      • 気持ちベース(苦しさの整理と説明)全部書く

        ・いろんな草とか穀物がブレンドされた健康茶を買った。つまりは漢方味で大変不味い。甘い味とか甘い匂いが嫌いな人は少ないだろうけど、甘苦いとか甘臭いって最悪だ。 甘臭四郎。なんつって。 漢方味と言えば、クラフトコーラもそうだ。好きになれない。 お茶パックは32袋入り。先は長い。 自我が無いから、捨てるとかもせず、毎朝煮出して飲んでいる。健康になりたいし。 ・2年前くらいに体調を崩して宗教活動ができない時期があったんだけど、当時の私は、(突然地獄に堕ちるはずだ!!)と恐れおののい

        • 最小単位

          共感するのは軽率な気がして、同じ気持ちのあなたをかえって拒絶しようとする 別人じゃないと愛せないから 君の体を持つ君自身が羨ましい その体で毛布にくるまり、皮膚の感触を感じたい 出会うまでの答え合わせをしよう はじめましてと思えないのが運命、なのだとしたら 運命の出会いが一度きりじゃないことが、嬉しいのか悲しいのか分からない 記憶の中の君は動いていて、特定の表情を持たないから顔を思い出せない さよならの予感がして、木の葉は時間の象徴となった 魂は結局言葉だった 何も

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        【序文】このみの物語(目的と説明)

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          悲しい話は綺麗だから好きだ

          魂の一番根っこでは救済を願いながら、その手前では全部を諦めて、ただ運命のままに堕ちていきたいと思っている 本当の願いを神は仏は閻魔様は聞いてくれなくて、嘘ばっかり叶う できそこないの神様だ(だから本当は違う) 自分の人生の舵を自分で取っていくようなアメリカ映画の文脈を、自分はどこまで信じているのか分からない ちゃっかり女までゲットするヒーローは、しらけるから嫌いだ 気難しくて嫌われ者の老人を、最後には好きになっちゃうような話も嫌い 報われない者は報われないまま、運命に絡めとら

          悲しい話は綺麗だから好きだ

          【写真】初夏→酷暑→秋 Ⅱ

          さむいさむいさむい!!!! 暑い日あるある〜〜〜 一人なのに、「アツイアツイ……」って呟きながら歩いちゃいがち そんで、すれ違いざまに向こうも「アツイアツイ……」って言ってがち レジ終わったあとに、「どうも〜〜」って言える人の人生のこなれ感やばい 「ありがとうございます」ではなく、「どうも〜〜」なのが重要

          【写真】初夏→酷暑→秋 Ⅱ

          星が見えすぎると寂しくなるんだ

          遠野の空は、あんまり星が見えすぎるんだ。 星座なんてデタラメだ、と思ってる人は、ちゃんと星空を見たことがないんじゃないか。 あんな夜空をみちゃったら、どうも納得させられる。 あ、あそこに白鳥、ひしゃく、北極星から、カシオペヤ、、、 氷と氷のぶつかる音楽が、聞こえてくるんだ。 星は、見えすぎないほうがいい。地上の生き物と、一つになっていられるから。それはすごく安心することなんだ。 星が見えすぎると、ここから宇宙まで筒抜けだ。 あそこまで光の速さでも辿り着けないと思うと、地球が

          星が見えすぎると寂しくなるんだ

          内藤礼「生まれておいで 生きておいで」を観にいった

          東京国立博物館で開催中の、内藤礼「生まれておいで 生きておいで」という展示を観に行ってきた。 会場は3箇所に分かれていたため、それぞれをたどりつつ、感想をまとめたいと思う。 会場① @平成館 「会場は①②③の順に回ってください」という指示があったので、きっと何か伏線が?!というモチベで望む。ちなみに、事前情報は全く持たずに行った。(行ってしまった……) 会場に入った途端、面食らった。 何を見ればいいの?とハテナでいっぱい。正直、ショb… 私の自我は、「自分、芸術分かって

          内藤礼「生まれておいで 生きておいで」を観にいった

          オドラデクについて

          2020.3  2024.8

          オドラデクについて

          現実って塗り残しなくてえらい

          図工で木の絵を描くときの、枝の向こうの空の色を塗ることのだるさはやばい。一番ほせー筆で枝の間をちょぴちょぴやってるだけで45分はあっちゅーまに過ぎ、早々に描き終わった雑なこめらが私の机の前を通りまくるので、焦る。そんとき絵を描いて初めて分かったけど、現実の景色は隅々まで手抜きがなくて、どんなに繊細な木の枝の間にも、山際にも、グラデーションの夕焼けが照ってるんだからすごい。 現実のことあんま分かってない癖は未だに拭えてなくて、電気のスイッチの上にホコリが溜まってるのを見て感心し

          現実って塗り残しなくてえらい

          煩悩ポイント低い食べ物でよろしく

          私の父は仏なのですが、仏なので、好むのは煩悩ポイントが低い食べ物です。 例えば、蕎麦屋に行けばざる蕎麦を頼みますし、回転寿司屋に行けば、よくわからん貝のネタを頼みます。もし、天ぷら蕎麦なんかを頼むような日があったとしたら、私たち家族は、その日の父はタイプBの方であることを疑うでしょう。(父は定期的に肉体をメンテナンスに出す必要があるため、3種類ほどのタイプを使い分けているのです。) 「おこそとの」や、「公家」という二つ名を持つ父ですから、根っからの仏で羨ましい限り、私ときたら

          煩悩ポイント低い食べ物でよろしく

          諦念そして人間愛

          私は他人(ひと)のことを現象だと思っている 他人に心があるなんてあんまり想像できない し、してない でも、現象を人間扱いすることはできる 私のこの気持ちを、私と同じように感じることなんてできないくせに、 「分かるよ」 とか、 「辛いね」 とか、言わないで欲しい 私を人間だと思わないで欲しい 言葉です 声です 文字です 体です 本当に思ってなかったとしても 相手が求めているであろう言葉や、 かけた方がいい言葉を伝えること 真意が伝わってるかどうかは置いといて そうすることしか

          諦念そして人間愛

          少しさよなら、

          オリオン座から離れてく 少しさよなら、と言った ロケットができる前の人たちに 「春」と呼ばれた場所に来た  平安時代の霞と雲がかかる山 恐竜時代の光が降るほとり 僕の衣は使い古しで なのに何も分からない 思い出すこともあまりない 温かい君を抱いて 分かった気分になった 僕と僕以外の境界線が 君と君以外の境界線が きれいだね どこまでも広がっていって 重なれないままだね 懐かしさだけが幸せの 生きものになっている、今は

          少しさよなら、

          へらへらわらってる空

          中央線沿いの河川敷 草野球の上の空は へらへらわらっている そうか土曜日だもんな 土曜日の空はいつも へらへらわらっている 河川敷には時間がまあるく流れる 私には真っ直ぐ流れる この気持ちがいつかなくなっちゃっても 空は変わらず笑ってるだろうから 良かった 次いつ生まれても 笑っているだろうから 良かった

          へらへらわらってる空

          泣き疲れて寝たあとの、夕暮れ カーテンが網戸に吸い込まれては離れ 吸い込まれては離れしている 夏の、蒸し暑さの残る 風があった あの頃は、夜には涼しい風が吹いたんだ ぱきぱきのタオルケットに 足の甲を擦り付けて眠る 豆電球眺めてたら 今日の記憶が寂しく思い出されてくるなあ 走ったら耳の横でびゅんびゅんと鳴る 私の起こした風が どこにも行かない びゅんびゅんの音に閉じ込められて 後ろ振り返れない 向こうの林をなでた風がもうすぐこっちに来るぞ 川面を超えて 私を攫って行く気

          すみか

          境内には風が吹かない そして時も流れない よく見てご覧 桜の花弁がいくら散っても 咲いている花自体は減っていないのだ 君はここで木々のざわめきを聞いたことがあるかい ないだろう 途方もなく遠くへ来てしまっているのだよ ここは地上と地続きにあって 地上ではない場所だ 何もかも、仮の姿だ あまり気付かない方がいい 帰れなくなる 境内にはこちらの風は通らない 同じ時は流れない ほんとうの 四季の巡りがあって なにかが住んで創っているのだねえ