〈旅と食〉初めてのパリご案内③2日目後編は凱旋門にエッフェル塔のちカフェごはん
前回の記事「初めてのパリご案内②2日目前編モンマルトルとルーヴル美術館」につづき、初めてイギリスへやって来た義妹とティーンの甥っ子ふたりのロンドン8日間親子旅(パリ2日間含む)を「楽しい滞在にしてもらおう!」と案内した、パリ2日目後編の様子を紹介します。
なお〈旅と食〉では、訪れた場所についての内容とあわせて、ふだんグルテンフリーかつマクロビオティック(プラントベース)という、自分のカラダに一番合うと感じている食生活を中心に過ごす私の目線で、旅先での食事情についても触れています。
パリの象徴的ランドマークを巡る
エトワール凱旋門「Arc de triomphe de l'Étoile」へ
前編記事のルーヴル美術館を出たあと向かったのは、パリもフランスも象徴するランドマークのひとつエトワール凱旋門です。
ルーヴルからの移動はわりとシンプル。メトロ Palais Royal - Musée du Louvre駅から1番線 La Défense行きに乗り6駅、Charles de Gaulle – Étoile駅で下車します。間近で見るためには、シャンゼリゼ通りから地下道を利用。地上へ出ると、目の前にドーンと大迫力!
エトワール凱旋門は、ナポレオン・ボナパルトの命で作られた戦勝記念碑です。しかし、建造に30年要し完成したのは1836年、ナポレオンは完成を見届けることなく既に亡くなっていました。
高さ50 m、幅 45 m 、奥行き22 mの壮大な建造物に美しいレリーフが施されていて、外観だけでも充分に見応えあり。もし時間に余裕があれば、凱旋門の上からパリの街を見渡すこともできます(入場は有料)また、夜のライトアップされた姿も素敵。
〈基本情報〉
エトワール凱旋門
公式サイト(英語ページ):https://www.paris-arc-de-triomphe.fr/en
所在地:Pl. Charles de Gaulle, 75008 Paris
エッフェル塔「La tour Eiffel」へ
お次も、エトワール凱旋門と並びパリもフランスも象徴するランドマーク代表!エッフェル塔へやって来ました。1889年のパリ万国博覧会に際して建設された鉄の建造物です。
この日はシャイヨ宮「Palais de Chaillot」側から見ることに。凱旋門からの移動は、メトロ Charles de Gaulle – Étoile駅から6番線Nation行きに乗り4駅、Trocadéro駅で下車するとシャイヨ宮はすぐです。トロカデロ庭園「Jardins du Trocadéro」の向こうにエッフェル塔!
この日は時間がなく、ここからの見学のみになりましたが、向こう側にあるシャン・ド・マルス公園から見るエッフェル塔も素敵ですし、真下から見上げると迫力◎夜にライトアップされた姿を見るのもオススメです。
また、建物内部には有料の展望台もあるので(第1〜第3)エッフェル塔の上からパリを一望するのもよいでしょう♪
〈基本情報〉
エッフェル塔
公式サイト(日本語ページ):https://www.toureiffel.paris/jp
所在地:Av. Gustave Eiffel, 75007 Paris
シャイヨ宮〜サン・ジェルマン・デ・プレ63番バスで移動
モーレツに空腹を感じ時計を見ると15時30分!パリらしいカフェでお腹を満たそうと、パリ左岸を目指します。
バスの車窓からランドマークを見つつ移動しよう!バス停 Trocaderoから63番 Gare de Lyon行きに乗車。セーヌ川沿いを走り13駅、Saint-Germain-des-Présで下車するルートです。
はじめに通るのは、勇ましい姿の騎士の彫刻が印象的なイエナ広場「Place d'Iéna」。この像はアメリカ初代大統領ジョージ・ワシントンで、アメリカから贈呈されたもの。イエナ広場の由来は、フランス軍を率いたナポレオン・ボナパルトが鮮やかに勝利を収めた場所であるドイツの地名を、フランス語表記したのだとか。また、ギメ東洋美術館「Musée national des arts asiatiques - Guimet 」がこの広場に面しています。
次に、現代美術館パレ・ド・トーキョー「Palais de Tokyo」、パリ市立近代美術館「Musée d'Art Moderne de Paris」とモード専門ガリエラ美術館「Palais Galliera」の間を通過し、アルマ橋「Pont de l'Alma」を渡って左岸へ。
その次の橋、アンヴァリッド橋「Pont des Invalides」を過ぎると、対岸には1900年のパリ万国博覧会のために建てられたグラン・パレ「Grand Palais」が見えてくる。ここは2024年パリ・オリンピックで、フェンシングとテコンドーの会場となるよう。その先にはボザール様式のゴージャスな橋、アレクサンドル3世橋「Pont Alexandre III」があります。
左岸側、アレクサンドル3世橋の延長上には、ナポレオンなど著名な将軍たちが眠る史跡アンヴァリッド廃兵院「Hôtel des Invalides」があるので、左右しっかり見たくて忙しい。笑
もう一度対岸へ視線を戻します。アレクサンドル3世橋の先には、グラン・パレと同じくパリ万博万国博覧会のために建てられた美術館プティ・パレ「Petit Palais」があり、さらにその先にコンコルド広場「Place de la Concorde」の先端が金色に輝くオベリスク(石柱)が見えてくる。
コンコルド広場は、フランス革命中ルイ16世やマリーアントワネットが処刑された場所としても有名です。2024年パリ・オリンピックでは、ケートボード、自転車BMXフリースタイル、バスケットボール3x3、ブレイキンなどの会場として使用されるのだとか。
コンコルド橋「Pont de la Concorde」と政府機関であるブルボン宮殿「Assemblée nationale - Palais Bourbon」の間の道を通り、セーヌ川沿いを離れます。目的地サン=ジェルマン=デ=プレはもうすぐ。
多くの文化人に愛された老舗カフェ「Les Deux Magots(ドゥ・マゴ)」
バス停 Saint-Germain-des-Présで下車すると、目の前には歴史あるサン・ジェルマン・デ・プレ教会「Église de Saint-Germain-des-Prés」があります。
6世紀に建てられたパリで最も古い教会です。
そのすぐ向かいにある、1885年創業の老舗カフェ「Les Deux Magots」へやってきました。
有名なドゥ・マゴ賞は1933年に創設され「文学カフェ」と呼ばれています。常連はサルトル、ボーヴォワール、ヘミングウェイ、カミュ、ピカソなど。
食事に関しては、丁寧に調理された昔ながらのフランス料理をいただけます。また、メニューの種類が豊富なので、朝食・ランチ・カフェ・アペリティフ・晩ごはん・食後のカフェ or 一杯、どのシチュエーションでも利用しやすいお店。
夫とはフレンチ・ビール、義妹と私はシードル。りんごのお酒シードルは、フランスらしいドリンクかつグルテンフリー♪ 甥っ子くんはコーラ。瓶入りなのがイイ。
さてお食事。義妹は 「Tartare de bœuf(牛肉のタルタル)」簡単にいうと洋風ユッケ。甥っ子くんは 「Magret de canard(フォアグラ用に飼育した鴨胸肉)」のプレート。夫は“今日のおすすめ“的な「Viande du moment」を選び、トマトベースの牛肉煮込みでした。3人とも昨日とは異なるフランス料理にチャレンジ。
私は 「Salade Végétarienne(ベジタリアン・サラダ)」で野菜をモリモリいただきました。グルテン・卵・乳製品など入っていなかったので、プラントベースやグルテンフリーの食生活をしている人も選びやすいと感じるひと皿。
※メニュー内容は変更する可能性もあるので、アレルギーなどで不安な場合はお店の人に要確認で♪
甥っ子くんは食後のデザートタイム。食べてもらいたかったタルト・タタンが品切れで「Moelleux au chocolat sans gluten, glace vanille(フォンダン・ショコラとバニラアイス)」を選択。こちらグルテンフリー仕様のケーキでした。濃厚チョコが美味しかった様子。
義妹にオススメしたのは「Chocolat des Deux Magots à l'ancienne(昔ながらのドゥ・マゴのショコラ・ショー)」です。濃厚チョコとミルクで作る本格的な名物ホットチョコレート。ポットにたっぷり入っていて、甘いけどリッチ感があり、これもまたフランスらしい。
店舗情報
Les Deux Magots
公式サイト(英語ページ):https://lesdeuxmagots.fr/en/
所在地:6 Pl. Saint-Germain des Prés, 75006 Paris
パリ左岸でお土産調達
チョコレートという芸術品Patrick Roger(パトリック・ロジェ)
美しくて美味しい MOFショコラティエ(MOF=フランス国家最優秀職人)パトリック・ロジェ氏のチョコレートは、喜ばれるお土産のひとつ。宝石のように輝くドーム型チョコレートは美しく、フレーバーは斬新で記憶に残る一粒と出会える場所です。
日本用のお土産なら、板チョコタイプは運びやすく安心。
このエリアには Boulevard Saint-Germainにも店舗があるけれど(パリ1号店)、この後ボン・マルシェ百貨店「Le Bon Marché」へ行くため、カフェ・ドゥ・マゴからの動線上にあるので利用しやすい。
〈基本情報〉
Patrick Roger(Rue de Sèvresの店舗)
公式サイト(日本語ページ):https://www.patrickroger.com/ja
所在地:19 Rue de Sèvres, 75006 Paris
世界最初の百貨店Le Bon Marché Rive Gauche(ボン・マルシェ百貨店)
ボン・マルシェは創業1852年のパリを代表する老舗百貨店です。また、ボン・マルシェといえば、様々なアーティストを招いたインスタレーション!
この時は『Mise en page par Sarah Andelman』展が開催中でした。伝説的人気のセレクトショップ「colette(コレット)」のクリエイティブ・ディレクターを務めたサラ・アンデルマンが、テーマに合わせて世界各地からセレクションした品々、本や紙にまつわる特別展。
本館の様子をのぞいてから向かったのは、お土産ハントに最適な場所。ボン・マルシェのグルメ館 La Grande Épicerie de Paris(ラ・グラン・エピスリー・ド・パリ)です。
フランスはもちろん、世界中から集められたグルメな品々が並び、店内を巡るだけでも楽しい。クッキー・チョコレート・ジャム・お茶・コーヒーなど、日本に持ち帰りやすい商品の選択肢も豊富です。
夫のお気に入りビールのコーナー。フランスはワインのイメージが強いように思いますが、ビールも種類豊富。瓶サイズがワインより小さいので、お土産に持ち帰りやすいです。おしゃれなパッケージで選んでみるのも楽しい。
フランスといえばバター!ボン・マルシェ・グルメ館には一般的なスーパーマーケットでは扱っていない種類・メーカーなども入手しやすいのです。
また、レジの人にお願いすると真空パックにしてくれるため、購入と持ち運ぶタイミングを選べばお土産にすることも可能。※暑い時期には保冷剤・保冷バッグを購入できたようです(友人談)
義妹には、推しバターのひとつである 「AU BON BEURRE(オ・ボン・ブール)」の Fleur de sel(フルール・ドゥ・セル=塩の花という意味の海塩)入りをオススメ。真空パックでロンドンまで持ち帰り、我が家で一旦冷凍したものを保冷バッグ&保冷剤で梱包して、日本まで持ち帰ることにしました。
夫の大好物 Saucisson sec(ソシソン・セック)は、フランスへ上陸したら必ず買うと決めているようです。⚠︎残念ながら肉製品なので日本へは持ち帰れません
ワインは地下階のワインセラーにたくさん揃っています。
エスカレーターで地上階(日本式1階)から1階(日本式2階)へ移動すると、あらゆるキッチン周りの品々が揃っているフロアです。
〈ボン・マルシェ百貨店〉
公式サイト:https://www.lebonmarche.com/
所在地:24 Rue de Sèvres, 75007 Paris
〈ボン・マルシェ・グルメ館 La Grande Épicerie de Paris〉
グルメ館公式サイト:https://www.lagrandeepicerie.com/
所在地:38 Rue de Sèvres, 75007 Paris
おまけ情報
この日は時間切れで立ち寄れなかったのですが、このエリアでもう一つおすすめのお土産スポットを紹介したい。 通称「パリのマツキヨ」ことドラッグストア「Citypharma(シティファルマ)」です。品揃え豊富で安い!コスメ好きには天国かと♪
公式サイト:https://www.pharmacie-paris-citypharma.fr/
所在地:26 Rue du Four, 75006 Paris
ユーロスター復路の乗車手続き時間が迫っていたので、急いでホテルへ戻り荷物を持ってパリ北駅へダッシュ!無事にロンドンへ戻ってきました。
滞在時間は実質1日半とかけ足でしたが、雨に降られながらもパリっぽい要点をわりと網羅できたのでは♪
※この記事は2024年2月23日訪れた当時の情報です。
初めてのロンドン旅ご案内④へつづく
それでは、また!
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