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〈ロンドンと食〉初めてのロンドン旅ご案内②2日目前編はBorough Marketバラ・マーケットで食べ歩き
前回の記事「初めてのロンドン旅ご案内①到着日とパディントン駅」につづき、先日初めてイギリスへやって来た義妹とティーンの甥っ子ふたりのロンドン8日間親子旅(パリ2日間含む)を「楽しい滞在にしてもらおう!」と案内した、2日目の様子を紹介します。内容が盛りだくさんのため、記事を分け前編からスタート♪
なお〈ロンドンと食〉では、訪れた場所についての内容とあわせて、ふだんグルテンフリーかつマクロビオティック(プラントベース)という、自分のカラダに一番合うと感じている食生活を中心に過ごす私の目線で、外出先での食事情についても触れているおでかけシリーズです。
世界最古の地下鉄駅を感じるBaker Street Station(ベーカー・ストリート駅)
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2日目の朝は、宿泊したホテルの最寄パディントン駅に集合。まず向かったのは 『シャーロック・ホームズ』ゆかりの地としてお馴染み、Baker Street Station(ベーカー・ストリート駅)の5番・6番ホームです。
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5番と6番ホーム
この2つのホームは世界初の地下鉄、メトロポリタン鉄道の駅の一部なのです(1863年1月10日開業)。市民の日常でもありながら歴史も感じられる場所を、是非ふたりにも見てもらいたかった♪
※見学は、混雑時間を避け、利用者のお邪魔にならないよう気を付けながら
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ロンドン交通博物館にあった本
ここの何がすごいって、現在に至るまで修復や改築はされているとはいえ、開業当時の姿がほぼそのまま残っていること!この頃の日本はまだ江戸時代ですからね…。大切に守られ使い続けられてきた、この趣あるアンティーク空間はロマンでしかない✴︎
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ホームの壁には、ベーカー・ストリート駅 5番・6番ホームの修復を記念するプレートが飾られています。
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5番6番ホーム修復記念プレート
ロンドンの胃袋ことBorough Market(バラ・マーケット)へ
ベーカー・ストリート駅から 地下鉄 Jubilee line(ジュビリー線)にてLondon Bridge Station(ロンドン・ブリッジ駅)まで移動。本日の目玉スポットのひとつ Borough Market(バラ・マーケット)へやって来ました。
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このマーケットは英国で最大規模の食品市場。生鮮食品・加工食品など、国内外から集められた質の高い商品が勢揃いしています。ここもまた歴史ある場所のひとつで、開設はなんと1,000年以上も前のこと。元々は卸売市場として発展して来ましたが、現在では食べ歩きができる屋台料理のバリエーションも豊富ですし、市民や観光客が集う小売市場として有名なグルメスポットです。
この日は平日。ランチタイムの混雑回避を目指し、10時50分ごろから食べ歩き開始!
イギリス料理「ソーセージ・ロール」
まずはじめに、ぜひ甥っ子くんへ紹介したかったのが、人気の精肉店 The Ginger Pig(ザ・ジンジャー・ピッグ)の「Sausage Roll(ソーセージ・ロール)」
ギトギトの脂肪分でも、もたれることなく即エネルギー変換できるお年頃ですから、前菜にはガツンとインパクトあるひと品を紹介。
ただ、ソーセージと言っても、日本で一般的な形状のソーセージではなく、惣菜パンでもないのです。
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では、ソーセージ・ロールとは?
イギリスでソーセージ・ミートと呼ばれる、一般的なソーセージでは腸詰にする挽き肉部分のみを、パイ生地で巻きオーブンで焼いたもの。
人気の国民的スナックという印象で、日本でいうコロッケやメンチカツを私は連想する。精肉店ではもちろん、パン屋さんの定番商品のひとつであったり、スーパーマーケットでもソーセージ・ロール棚があったりと、日常に欠かせない食べ物のように感じています。
私は15年ほど前に食べた記憶しかありませんが、焼きたてはジューシーで、ソーセージ・ミートはハーブ&スパイスが効いていており、香りもよく美味しかった。夫はすっかりファンになり、定期的にパン屋さんや精肉店で購入しては頬張っていますよ♪
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ザ・ジンジャー・ピッグでは「トラディショナル」「ポーク&スティルトン(イギリスのチーズ)」「スパイシーラム(子羊)」3種類のソーセージ・ロールがあります。初めての甥っ子くんは、トラディショナルを選択!
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じゅわわ〜と肉汁!購入したてアッツアツをがぶり♪
何とも美味しそうに幸せそうに頬ばる若者の食べっぷりは、見ていて実に気持ちがよい。味見をした義妹からも「おいしい!」いただきました。
このお店には、グルテンフリー&プラントベースのオプションはなし。
さてさて、次のお店を考えよう!
このお店付近では、フランス系食材店 Le Marche du Quartier の Duck Confit(鴨のコンフィ) や、チーズ専門店 Kappacasein Dairy の Toastie(焼きサンドイッチ)を紹介したかったのですが、この日はやっておらず残念。となれば、向かうのは......
鮮魚店の魚介パエリア
Bomba Paella at Furness Food Hut!大鍋で豪華に作られる、鮮魚店の魚介パエリアです。
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12時前ですが既に列ができ始めていました。この日はほぼ待たず購入!お昼時は行列になる人気店です。
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ムール貝・エビなど具材ごろごろ
お米が魚介出汁を吸い込み、旨みたっぷり!わりとボリュームあるひと皿なので、他のお料理も楽しみたい場合は数人でシェアがおすすめです。甥っ子くん、ここで初ムール貝の美味しさに目覚めた様子。
ちなみに、こちらのお店ではムールフリット(ムール貝とフライドポテトのプレート)も購入できますよ。ムール貝のお出汁もパエリアの魚介出汁に負けず美味ですからね♪
パエリアもムールフリットも基本はグルテンフリーで作られるお料理ですが、コンタミなどの可能性はありますから、厳格に除去している人は購入前にしっかり確認すると良いでしょう。※パエリアは鶏肉入りなのでペスカ仕様ではないです
名物きのこリゾット
お次は、八百屋さんTurnips の Wild Mushroom Risotto(ワイルドきのこリゾット)!こちらも次々にお客さんがやってくる人気店です。
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せっかくなので、トリュフオイルをトッピング!たっぷりチーズをまぶしたあと手渡されます。
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できたてアツアツです。様々なきのこの旨みがギュッ!とにかく香り豊か〜♪こちらチーズ好きさんにはたまらないひと品では!?
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ハラルとベジタリアンマークあり。材料の一部にSpelt(スペルト)が使われている様なので、小麦粉アレルギーやグルテンフリーを徹底している人は購入前に要確認で♪
ソルト・ビーフ・サンドイッチ
まだ胃袋に余裕があるという若者へ、次に紹介したのは 「Northfield Farm 」の Salt Beef (ソルト・ビーフ)のサンドイッチです。ソルト・ビーフは塩漬け牛肉のこと。パンは食パンとベーグル 2種類から選べます。
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甥っ子くんひとりで注文に挑戦中♪
ソルト・ビーフ・ベーグルは、ロンドン名物とも言われるとても人気の B級グルメなのですが、有名な人気店といえばロンドンの東側 Brick Lane(ブリック・レーン)にある「Beigel Bake Brick Lane Bakery」です。
わが家では夫が大好物なので、定期的に買いに行っております。
しかし日本からの旅行など、限られた時間の中で、東エリアを訪れる余裕がない場合、バラ・マーケットで味わうのも悪くないのでは♪
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ソルト・ビーフ・ベーグル
食べる前に写真を撮り忘れました…見た目に大差はないので、イメージとして Beigel Bake のソルト・ビーフ・ベーグルはこのような感じ。
注文の際、ピクルスとマスタードは入れるか?聞かれます。断然「入れる」推し!ただ、マスタードの辛みが甥っ子くんにとっては少々キツかった様でした。笑
行列のできるドーナツ屋さん
デザートも食べたいと言うので、10代男子の食欲に驚きつつ向かったのは、人気ベーカリー 「Bread Ahead Bakery Borough Market 」です。
ドーナツが有名な印象ですが、ハード系の天然酵母パンもペストリー系も美味しいのだとか♪
大体いつも見ても長い行列。この日はわりと雨が強かったせいか、さほど並ばずに買えました。
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種類豊富な各種クリームが溢れ出る、魅惑のビジュアル!その中から甥っ子くんが選んだのは、塩キャラメル味。
生地はふんわり、クリームも重すぎない……と、あっという間にペロリ!夜ホテルで食べる用にと、2回目並びに行った。笑
ピスタチオ味とクレームブリュレ味を箱に詰めてもらい、お持ち帰りしました。
こちらはパン屋さんなので、ヴィーガンの人が買えるチョイスもあるかと。グルテンフリーはなし。
グルテンフリーやプラントベースな選択肢のこと
バラ・マーケットの中には、専門店やオプションを明記しているお店もあります。その一部をご紹介。
Free From Bakehouse
「Free From Bakehouse」 は、カラダに優しい素材で作られたグルテンフリー専門のベーカリー。ヴィーガンの選択肢も豊富です。
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Humble Crumble
「Humble Crumble」は、イギリスの定番デザート「クランブル」の専門店で、グルテンフリーやヴィーガンのオプションが充実しています。
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画像は暖かい季節に別の店舗へ行った時の様子。寒い季節にぴったりの、温かいメニューもあります。
もちろんスイーツだけでなく、タイ料理・インド料理・エチオピア料理など、グルテンフリーやプラントベース(ヴィーガン)の選択肢にありつける食事に適した屋台もあるので、同行者に遠慮することなく楽しめる環境だと思います。ぜひ好みのお店を探してみてくださいね♪
おみやげ調達
イギリス菓子「ファッジ」
ふたりはお腹が満たされ「お土産に何かイギリスっぽいスイーツが欲しい」とのこと。伝統的なレシピでファッジを手作りしている「 Whirld 」へやってきました。
ファッジはイギリス定番菓子のひとつ。砂糖・バター・牛乳などで作られる、キャンディの一種です。ほろっとした食感と濃厚な味わいが特徴。
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ここでは、紙袋にトングで好きな味のファッジを詰める量り売りスタイルです。
クロアチアのトリュフ・チップス
大人のためのちょっと贅沢なスナックを義妹におすすめ。クロアチア屋さん「Taste Croatia Deli 」で入手できるお気に入りです。
トリュフ・チップスはこれまで何種類か試してきたけど、これはその中でも1番トリュフ感が強く、私の中では暫定1位!
パッケージにヴィーガンマークあり。乳・ナッツ・小麦コンタミの可能性は記載されているので、購入の際はご自身で確認してくださいね。
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もちろん他にもたくさん美味しいものはあるのですが、数時間で網羅できる内容には限界があります。
次の目的地までは冷たい雨の中少し歩くため、最後に温かい飲み物を買ってから出発することに。きのこリゾットを買った八百屋さん 「Turnips 」へ戻りました。
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フルーツやスパイスのホットドリンク
義妹はオレンジとスパイス煮、私はルバーブとカリン煮。どちらも美味しく温まる!
寒い中でも甥っ子くんはミックスベリーのジュースを選んでいました。じつは Turnips では、様々な種類のフレッシュジュースも人気なのです。暖かい季節には欠かせない選択肢のひとつ。
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お野菜を見比べるだけでも楽しく、あっという間に時間が経ってしまう魅力的な市場。名物フードを色々食べ歩きできて、ふたりとも大満足だったようです!
バラ・マーケット基本情報
公式サイト:https://boroughmarket.org.uk/
所在地:8 Southwark Street, London, SE1 1TL
※この記事は2024年2月21日訪れた当時の情報です。
初めてのロンドン旅ご案内②2日目後編へつづく
それでは、また!
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