【月報2022年5月】元公僕が地域おこし始めてみた件
5月は、
【修学旅行生から学ぶもの】
【伝承を減災に活かす】
【増えるちおこ】
【ぴよ🐥】
の内容でお送りします。
1.震災伝承
5月は、これからに向けての準備で、特にお伝えできるような内容はありません。
また、震災伝承は目に見える活動に限らず、日々の生活での行動もその一部だと考えているので、成果や行動が記録されているとは限らない物だと考えています。
震災伝承というものは、一気に解決できるというものではないと思っていますので、これからも少しずつ長く、できる範囲で続けていきます。
2.大槌を訪れる人たちから学ぶもの
5月は、受入先の一般社団法人おらが大槌夢広場の修学旅行や、企業研修の受入が増えてきた時期でした。
自分自身もそれらの受入を通して、震災を経験した人の経験や思い、そしてそれを受けた来訪者の個人、年齢層などによって異なる考え方を知る貴重な機会になりました。
特に印象に残ったのは、厳しい津波の想定が出されている沿岸部からの修学旅行生でした。
『決断のワークショップ』では、『防潮堤の高さ』について、高いものにするか、低いものにするかをあなたならどうする?と問いかけました。
津波が来たらビルなどに垂直避難を余儀なくされる地域であるからなのか、高い防潮堤を選んだ生徒さんが多かったです。
そこで、自分の立場に置き換えてみると、自分の住む場所が危険で、なおかつ想定される津波から逃げるためには、8分で津波避難ビルに逃げるしかなく、孤立や火災の危険もあるという想定を突きつけられると、限界があるとはいえハード対策は可能な限りあって欲しいと思いました。
しかし一方で、同様の津波の想定がされる地域は日本の沿岸部に無数にあり、それら全てに津波を防ぎ切るようなハード対策を施すことは現実的ではありません。
だからこそ、東日本大震災の津波で被災したとはいえ、15m近くの高い防潮堤を建設する選択肢があったこと自体が、その選択肢のない地域の人の目線で見ると、ありがたく感じました。
こういったように、来訪者との出会いは、相手に一方的に伝えるだけではなく、共に学び合う震災伝承の機会になっていけるのではと思います。
3.減災について考える場
最近しばらくは、震災伝承の仕事の代わりに減災のための仕事をしていました。
大槌での地域おこし協力隊としてのメインのミッションは震災伝承ですが、震災伝承の出口の1つとして防災・減災と言うか、【命を守る】というものがあると思っています。
そのために自分が出来ることとして、事業所での津波避難に向けて取り組んだり、おしゃっちの従業員向けの、梅雨に向けての大雨の講座などを実施したりしました。
もともと自治体の防災職員だったので、伝える知識自体はあるのですが、フリーランスになったことで、かつては言えなかった本音やぶっちゃけた話を使って説明できたり、知らない・分からないという回答が出来たりしるので、より話しやすく感じました(あくまで話し手目線の感想です)。
それに加えて、行政職員だと、人の力を超える自然に対する話であるにもかかわらず、行政への要望をする場に終始してしまい、その場で回答できないということが多く、その時点で出来る命を守るための最善の方法に導けなかったので、その辺は違う立場で話すことの必要性を感じました。
これからも少しずつ、手の届く範囲で大槌や、自分の周りの人々が災害などから命を守るための仕事を続けていければと思います。
4.告知
6月19日におしゃっちで開催されるおしゃっち感謝デイに『ちおこ』としてブースで出店します。
販売するものは、ポストカードや薪、木製しおり、パッチワーク手提げバッグなど販売する『ちおこ』によって様々です。
私は大槌で撮影したゆるふわ写真のポストカードを販売しますので、他の出店の見物のついでにでもお寄りください。
5.増える仲間たち
大槌ちおこの2期生の委嘱状交付式がありました。
一年ほど前の自分を思い出します。
めっちゃ緊張して(O_O)
まるで産まれたての子猫のように(>_<)
右も左も上も下も前も後ろも分からず( ゚д゚)
誰がいたか思い出せず(´・ω・`)
誰と話したか思い出せずΣ(・□・;)
何を話したか思い出せず(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
昨年と同じ場所にいて
同じような空気を感じ
それらを思い出そうとするだけで、
胃が痛いです(笑)。・°°・(>_<)・°°・。
6.今月の大槌
今月はゴールデンウィークもあったので、いろいろなシチュエーションでの撮影機会がありました。
7.おわりに
始まったばかりだと思っていた2年目もあっという間に2ヶ月が経ち、年と歳を考えるようになってきました(笑)
6月は、忙しくなりそうですがなんとか乗り越えて行きたいと思います。