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システムエンジニアとして仕事のことを考えてみる

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システムエンジニアの経験をもとに仕事のことを考えてみるための場所
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記事一覧

プロジェクト運営においてまわりを動かす難しさ

「わたし、定時で帰ります」の小説を今さらながらに読んだ。まわりを動かせずに挫折したプロジェクト運営のエピソードでふと想起したのは私が高校時代の頃のこと。

私の高校では教室掃除はお昼休みに当番制になっていて机を端に寄せた後は当番以外は遊びに行ってもいいことになっていた。でもその当番制は機能していなくて、みんなサボって遊びに行ってしまってたからいつも私のなかよしメンバで掃除をしていたけれど、人数が少

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SCMについて考える(物流業務編)

SCMはモノを管理することですが、その基礎はまず物流にあると思っています。在庫をどの程度保管するかは、部品や製品の輸送にどのくらいの時間がかかるかにもよると思っているからです。(それだけで決まるわけじゃないけど)

製品の顧客配送はモノを売るための重要な競争力です。極端な話、類似商品があふれている中では早く届けてくれる会社から買おうとか配送無料の所から買おうという結論になることも多いです。物流を契

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安定することと変化し続けることの相関

安定を得ることと留まり続けないことは背反のようでいてその実はつながっている。

子会社に仕事を発注するとその仕事の品質に驚く。
これならよその会社に依頼した方が安くて品質のいいものができあがるな、と。
それでも会社の仕組み上、子会社に仕事を依頼しないわけにはいかなかったりするわけで。
いろいろ改善をお願いしても、そういう事情をわかっているから彼らも改善しようともしなかったりする。

売上の100%

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基幹システムエンジニアは会計を勉強した方がいい

基幹システムっていうのは企業の基幹業務を扱うシステムのことを指します。じゃあ基幹業務とは何かというと、企業収益に関わる根幹となる業務のことです。そのシステム範囲ってどこかという議論になったとき、同じエンジニア内でも意見が分かれました。それを聞いて私はけっこう驚きました。私はずっと金融系(クレジット、生保)の基幹システムを担当してきて、その業界内の色々なお客様のシステムを扱ってきましたが、どの会社で

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繰り返される今日のはじまりの中で感じる境界線

海外の仕事をやっているとオンラインでの海外との打ち合わせの頻度が高い。それらは大抵現地との時差を考慮して、定例的に現地の朝に設定することが多い。会議の多い日だと

 8:00 に北米との打合せで「Good Morning」と言い、(※)
10:00に日本内での打合せで「おはようございます」と言い、
13:00にインドとの打合せで「Good Morning」と言い、
17:00にヨーロッパとの打合せ

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仕事ができる人とは?

前回の投稿とも絡んでの投稿です。

前職の上司から教えていただいた話でなるほどと思ったことにピーターの法則というものがある。
組織の各階層は”無能な”人間で埋め尽くされるという話だ。

ある階層で有能な人間は出世して上の階層に行く。どこかの階層で能力が発揮できなくなったらその階層に落ち着く(出世が止まる)。その結果、各階層は無能な人間で埋め尽くされる。
という法則のことである。

今の社会の構造か

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仕事を抱え込む人は仕事ができないのか?

「仕事を抱え込む人は仕事ができない」
「残業が多い人は仕事ができない」
これってしばしば言われる言葉。でも自分のようにプロジェクト型の仕事をしている人間にとってはこれってどうなんだろうと思ってしまうのです。

個人個人で仕事がきっちり分かれている場合は確かに自分の仕事をきっちり時間内に片付けましょうということになるのですが、プロジェクト内においてはそもそも個人の仕事の量って均等ではないので、有識者

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PLANETSvol.10刊行記念トークショーに行って



PLANETSvol.10刊行記念トークショーに行ってきました。

〈まとめ〉
インターネットはもともと自分で検索して情報を取得するものだったが、Twitterの台頭とともに情報取得の受動化が進んだ。書き手の安易な投稿増加による情報の品質悪化、読み手の短絡的かつエモーショナルな情報受容と攻撃的リプに対する警鐘を鳴らして、宇野さんは「遅いインターネット」を提唱している。
つまり、140文字のTw

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ムダな会議はなくすべきなのか?

最近よくいろいろなところで「ムダな会議をなくして時間の節約をしよう」という話を耳にします。それを聞くたびに私は疑問に思ってしまうのです。今回は私の会議についての考えを書いてみたいと思います。

システム会社でプロジェクトリーダーをやっていると、いろいろな会議があり、定時内はほぼ会議で埋まります。下記にざっと定例の打合せを書いただけでもそれなりの数はありますね。

チーム内:進捗確認のための朝会や夕

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生保営業職員および募集人の業務知識に対する疑問

数年前に生保を解約した。

もともと私は誰かを養っているわけではないので死亡自体は問題なくて、高度障害で働けなくなって治療費だけかかるというリスクのために保険をかけていたが、社会人として数年働くことで貯蓄がたまり、そのリスクに備える必要がなくなったための解約だった。

しかし、解約理由をそう説明すると担当職員は
「今解約すると、損をしますよ」と言った。
そもそも死亡保険というものは、普通に生存して

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やりたいことをやるためにフリーランスや起業をするべきという意見への疑問

前回、フリーランスや起業という選択肢が本当に自由な生き方なの?ということを書いてましたが、
やりたいことを見つけてフリーや起業するべきという意見もネットでしばしば見かけるので、それに対して私見を書きます。

まず疑問なのが、
なぜ会社員ではやりたいことができないのでしょうか。
やりたいことが既存の会社でやっていなくて、
かつ会社内の新規事業として立ち上げるより、自分で新しい会社を起こした方がメリッ

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CtoCビジネスの拡大と個人の生き方について考えてみた

メルカリを利用してみましたLineの株主優待でclova friendsが届きました。
使わないので売ってしまおうということで、はじめてメルカリサービスを利用しました。

メルカリ以前にもAmazonなどCtoCの小売サービス自体は提供されていましたが、メルカリがヒットしたのはサービスの充実にあるのかなぁと思いました。

購入者が購入するとお金はメルカリにプールされ、直接販売者には届きません。

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グローバル企業で働き出して気づいた英語文化と日本語文化の違い

グローバル環境で働きはじめて1ヶ月が経ちました。

これまでは純日本企業でお客様も日本企業だったので、
海外との関わりは製造を海外業者にオフショア委託するくらいで、
海外をマーケットとしてとらえてビジネスをしたこともなかったし、
ビジネスで英語を使ったこともなかったです。
ちなみに英語学習経験は受験英語だけです。

英語のドキュメント、メールに対応する必要がありますが、リーディングは受験英語でなん

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