掃除の会に参加して学んだこと39~掃除に関する名言その3~「箸よく盤水を回す」「小さく始めて大きく育てる」「ほんものは続く 続けるとほんものになる」
月1,2回、学校や公共施設のトイレ掃除や街頭清掃を行っています。
10年ほど参加し続けてきました。
参加するモチベーションは、いろいろとあります。
きれいにした時の清々しさや達成感もその一つですし、参加する仲間との交流も大きな動機になっています。
さらに、掃除の後の反省会(感想交流)や、メンバーから教えてもらえる掃除情報にたくさんの学びがあることも大きいです。
そこで、今回は、そんな掃除の会に参加して教えてもらった、あるいは学んだ言葉~掃除に関わる名言3選~を紹介します。
よかったらお付き合いください。
1 箸よく盤水を回す
禅僧である酒井大岳さんの言葉です。
意味は「小さな努力も続けると、大きな力になる。決してあきらめてはいけない」、という訓えです。
「盤水(ばんすい)」とは、盤(たらい、丸い皿)の中の水です。
そこに箸を入れて水をまわしても、箸しか回りません。
しかし、その箸をあきらめずに根気よく回していると周囲の水が少しずつ回るようになります。
さらに回し続けると、一段と輪が広がります。最終的には、盤水全体が大きな渦を作り、回ります。
掃除の会に参加し始めた頃、
「掃除してもすぐに汚れる」
「自分が掃除しても、綺麗にする場所はたくさんある。自分の力では無理だ」
「掃除の会のメンバーが増えない。少人数では難しい。もっと増えてほしい」
と虚しさを覚える時もありました。
そんな時に、教えて頂いた言葉です。
聞いた時、ものすごく感動しました。
そうか!と、共感しました。
会を大きくするとか、簡単にきれいにしようとか、そんなことばかりを考えて掃除をしているから、自分の力の限界をすぐに感じて、むなしくなるのだと気付きました。
たしかに、綺麗にできたのは少しかもしれませんし、参加メンバーも少ないかもしれません。
しかし、そこであきらめる、やめてしまっては、「盤水」はすぐに止まります。元に戻ります。
大切なのは「回し続ける事」。
そう、活動を続ける事。目の前のゴミを拾うことと教えられました。
たとえ、ゴミ一つでも「一つ拾えば、一つだけきれいになる」です。
ちょっと、続けることに心折れそうなときは、この言葉を思い出し今、渦ができ始めたかな、などと想像して、心を燃やしています。
2 小さく始めて大きく育てる
思考過多傾向にある私は、考え込みすぎて、あるいは考え事に逃げ込んで、行動ができない悪い癖があります。
ピンときた、気付いた時にさっと行動していれば、どれだけ、救われたり、新しいご縁が広がったりしたことだろうと悔しい思いをするときもあります。
また、なかなか一歩を踏み出す勇気が出せ要因でもあります。
そんな時に、この「小さく始めて、大きく育てる」という言葉を教えていだたきました。
この言葉を聞いた時、雷に打たれたように、ビビビと来ました。
というのは、今までの自分はこの逆を行っていた、求めていたから、最初の一歩が踏み出さなかったのだと気づいたからです。
それは、
・完璧を求めすぎていた
・初めから大成功を期待していた
からです。だから、「とりあえずやってみる」「やってみて改良する」という発想やゆとりもなく、頭の中だけでいろいろと考えて進まないという感じでした。
このNOTEも始めてて15カ月がたちましたが、始めるまでに4年以上かかっています(笑)。
その間、「準備」と言えなくもないですが、多くは、心の中で、あれこれ葛藤していただけ。とりあえず始めていたら、今とはまた違っていたかもしれません。
始めた当初は、ただ文章を書くだけでしたが、やはり慣れてくると、写真を挿入したり、目次を作ったり、他のクリエイターの方にスキやコメントを送ったりと、活動の幅が広がりました。「大きく育ち」ました。
この言葉のおかげで、
行動化へのハードルが下がりました。
3 ほんものは続く 続けるとほんものになる
兵庫県の教育者、東井義雄先生の言葉だそうです。
誰にでもできるような簡単な事でも、ずっと続けていくと自信につながります。そして、周りの人からも信頼されます。そうやって、コツコツと辛抱強く続けていくと「ほんものになる」と言うような意味です。
「1」も「2」も、ある意味、継続の大切さをあらわした言葉だともいえます。
「盤水」を回すには、箸を回し続ける必要があります。
始めるのは「小さく」てもいいですが、「大きく育てる」ためには、やはり、「育て続ける」必要もあります。
「継続は力なり」とは言いますが、実際行うとなると難しい事です。
棋士の羽生善治さんは、対談の中で「続けることも才能の一つ」と言っていました。
続けられるかどうかも、一つの「能力」だと言えます。
そして、
続けることで、他の人では辿り着けないよう場所まで、境地までいき、それが「ほんもの」とみなされるのではないかと思いました。
掃除の会に限らず、何かものにしようと思ったら、あるいは、力をつけようと思ったら、続ける必要があります。よく言われるように、プロは「万単位」の時間を練習してきているから、普通の人ではできないようなあれだけの技やスキルを表現できます。。
あきらめずに、こつこつと続ける。
やり続ける。
1mmでいいから前進する。
そんな姿勢を学ばせてもらいました。そして、自分を支える言葉になっています。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです