自分を観察すると幸せになれる~自分の生活を自分でデザインできると、幸せであり続けられる。
健康記録をつけ、自分自身(体、健康状態、習慣)を観察するようになると、その中で、だんだんと自分自身の「心」にも目が向くようになりました。
今、どんな気持ちでいるか?
怒っている?
悲しい?
やる気が出ないというか、面倒くさく感じている?
清々しい、晴れやかな気分?
何だか気分がいい、調子がいい感じ?
わくわく、楽しい感じ?
その時は、言葉にしようとしますが、言葉にしきれない思いもあります。
何とも言えない「もやもや」だったり、「胸が苦しくなる思い」だったり。
時に喜びや嬉しさが高まる「高揚感」だったり。
そして、そんな心の観察をすることが増えてくるにつれて、次の3つの発見もありました。
1つ目が、心と体とのつながりです。
心(気持ち)なんて、「コロコロ」変わるから「ココロ」なんだという人もいますが、たしかに、一瞬、一瞬、自分の心は動いています。何かを感じています。ただ、普段はあまり意識していないので、「本当は何を感じているのか」自分でも気づいていないだけです。
直接、気持ちを捉えることが難しい時、「体」の調子から理解を深めることが入り口になることも多いです。
例えば、私は、肩こりが激しい時期がありました。そして、冬などは、肩にカイロをはって過ごしていました。
それまでは、パソコンやスマホばかり触って、姿勢が悪いから肩がこるのかと思い込んでいました。しかし、もちろん、姿勢も影響がないわけではありませんが、「自律神経」と関係があると知って、考え方も変わりました。
実際、緊張したり、本当は嫌なのに、仕方なく、我慢して何かに取り組んだりしていると交感神経が活発になります。すると、その作用で、血流が悪くなり、肩こりも生じてきます。逆に、副交感神経が優位になるリラックス効果が高いことを行うと、血流がよくなり、肩こりも解消していきます。なので、肩こりが激しい時は、散歩をしたり、腹式呼吸をしたり、ぬるま湯のお風呂に入るなどの工夫をしています。
「心のコリ(かたまり)」が体の硬さ、肩のこりに通じていました。
このように、体と心とはつながっています。
よく言われるように、ストレスがかかると、胃の働きが悪くなったり、胃腸を痛めたりしやすくなります。
最近の研究では、腸内細菌の状態は、人それぞれ固有なものがあり、どの細菌が優位かで、食べ物の好みや免疫力に違いが出たり、ネガティブになりやすいなど、性格にも影響を及ぼしたりすることが分かってきています。
体の健康を考える時、心の健康も無視できません。
2つ目が、主体的な生き方ができ、自信がつくことです
日々の出来事や周りの環境が自分の心に影響を与えます。
そわそわしたり、怒りっぽくなったり、あるいはだるくてやる気が無くなったり。
そんな心が乱れてきたとき、自分自身を振りかえると、その要因が見えてきます。
例えば、だるくなったのは、エアコンで冷えすぎた部屋にいすぎたから。
例えば、イライラして怒りっぽくなったのは、十分な睡眠をとっていなかったから。
例えば、甘いものを食べすぎて、精神的にも不安定だったから。などなど。
逆に言うと、日々、自分を観察し、周りの環境や自分の生活を見直すことで体や心の不調を減らす、なくすことができるようになります。
そして、日々の改善が積み重なると、これまでのように、自分の不調を周りの誰か、何かのせいにするのではなく、自分の行動の選択の結果が、今の自分の状態になっていると実感できます。それが、
自分の人生を「自分でデザインしている」という主体的な姿勢につながり、いつしか、自分にも自信が出てきます。なぜなら、自分の直感や感覚を信じて、行動を変えていく経験を繰り返すからです。
3つ目が、「幸せになる技術が身に付く」ことです。
これまでの私は、単純に「幸せになるとは、何かを手に入れる事だ」と思っていました。
・たくさんおカネをかせぐ
・出世して地位を手に入れる
・外見をよくして、すてきなパートナーと一緒になる
・大きな家を買って・・・
などなど、条件を満たせば、何かを手にすれば、成功を収めれば、幸せになれると思っていました。
しかし、手にできて、その時は、幸せを感じられても、すぐに得られた喜びや嬉しさの気持ちは小さくなりました。むしろ、もっと「上に行かなくては」と焦燥感を抱え、「相手を失うことへの恐れ」で臆病になったり、人と比較して、今の時分じゃだめで(足りなくて)、もっと、よくしなければと嫉妬や自己嫌悪に悩む日々が続きました。
そして、健康を害することも増えました。
ただ、それがプラスに働いたとすれば、「どん底」「病気で辛い」経験をすることで、逆に、普段の何気ない一日、病気も、事故もなく、心穏やかに過ごせた1日がいかに「幸せ」な事だったかに気づけるようになりました。そして、足りないものばかり見つめて頑張るのではなく、今在るものを数えるだけで心が満たされたるという新しい発見も得られました。
さらに、「幸せになる」のではなく、「幸せである」ために、何をするか(手に入れるか)ではなく、日々経験する出来事、自分の体調に合わせて、「自分がどう反応するか、何に注目するか」で、幸せが決まること、そして、人生が変わることも分かりました。
そんな自分の反応をコントロールする第一歩が「自分を観察する」ことになります。
そして、観察する中で、自分が本当は何を感じているのか、体の不調はどんな心の状態と関連しているのかを注意深く探り、日々の改善に生かしていけるようになります。それは、言い方を変えれば、一時の感情に心を支配されたり、流されたりしないで、自分のありたい姿、幸せであり続けることができるようになるということでもあります。
私は本格的な瞑想や坐禅をした経験はありません。
しかし、本を読んだり、経験者の話を聞いたりして、どうも、この「自分観察」と同じことを、特に自分の「心」に対して行っているように感じました。
最近、瞑想が世界的に広がっているのも、周りの情報に振り回され、自分自身を見つめる時間、自分自身の状態に気づく一時が失われているからかもしれませんね。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです