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運動嫌いの僕が、朝4時半に起きてジムへ行くようになった話

僕は運動が嫌いだ。
暑いし、汗をかくし、汚いし、臭いし。
特に"疲れる"ことが大嫌いなので、運動は生きていく上で極力避けて過ごしていきたい。

しかし、それは去年までの話。
この育休中に、僕の価値観が一変した。


これまでの運動歴

あらかじめ断っておくが、僕は決して運動神経が悪いわけではない。
小学生の頃から運動神経は中の上くらい。
ただ、めちゃくちゃ目立つ存在ではなかった。

学校では運動神経のいい友達が目立ち、スクールカーストの一軍に君臨していた。
運動会や球技大会では格好いい姿を見せ、女子から応援されている姿に僕は嫉妬した。(これは運動ができない人がよく口にする僻み)
だから運動ができるやつは、あんまり好きじゃなかった。

中学と高校では、部活でテニスに打ち込んだ。
「県大会へ出場するとお泊まりができる」というくだらない動機だけでモチベーションを維持し、練習しまくった。
その結果、無事県大会や上位大会へ出場することができたが、その後はすぐ負けた。
だって、お泊りできたらもういいかと思って。へへ。

大学からはほとんど運動する習慣がない。
深夜にROUND1のスポッチャで、何度かバカ騒ぎしたのが最後だと思う。

社会人になってからも同じ。
教員という職業の特性上、部活動の顧問をもつことはあっても、生徒と一緒に競技をするというところまでは至らなかった。
(若い先生が生徒と一緒にやっているの、マジですごい)

筋トレブームが意味不明

一方で、世間の大人は運動する習慣をつけていた。
昨今の筋トレブームについて、僕は到底理解できなかった。
コロナ禍から一気に火がついた筋トレだが、申し訳ないけど全く乗るつもりはない。
なんでそんなに筋トレにハマれるの?
己の筋肉を増強して酔いしれることができるのか全くわからない。
筋トレが生きがいになっている男性たちを、僕は冷ややかな目で見ていた。

わざわざ筋トレなんかしなくても、そもそも僕たち教員は仕事の性質上、体を動かすことがとても多い。
授業中は立ちっぱなし、机間巡視で教室内をウロウロ歩き回り、授業のない空き時間でも上司や同僚に用事がある時は足を運ぶ。
僕の場合、1日の歩数は大体1万歩を達成していた。
これは十分に"運動"といえるだろう。

育休中に散歩の習慣がつく

それが今年度に入って、全く体を動かさなくなっしまった。
娘が生まれた4月から約1ヶ月間はほとんど外出しておらず、歩数は1日2000歩で留まることすらあった。
その影響かどうかわからないが、体重も少しずつ上昇し、夜間育児による寝不足も影響して、心身ともに健康といえる状況ではなくなった。

育休中、初めて体を動かすために外出したのは、ある日の午前4時30分。
体を動かすというよりは、家にこもった状態が精神的に良くないと考え、早朝にも関わらず飛び出した。

季節はすでに夏だったが、早朝4時30分は少し肌寒く、心地よい風が吹いていた。
何も考えずにイヤホンをはめてSpotify を流しながら身を任せる。
その心地よさが快感になり、いつのまにか散歩するという習慣が身についていた。

しかし、昼になればとてもじゃないが散歩できる天候ではない。
猛暑日の連続で、屋外にいることですら危険な状況である。
また降り注ぐ紫外線は、肌へのダメージも激しく老化を促進してしまう。
つまり夏では、体を動かす時間帯が限られてしまうのだ。

時間を気にせず、都合のいい時に散歩したい。
そんな僕の希望を叶えてくれる場所、それがジムだった。

ジムの魅力を聞いてくれ

ジムってすごいね!
涼しい屋内で運動ができるんだもの。
今まで僕は生きてきた中で、涼しい中で運動をしたことがない。
小学校も中学校も高校も、体育館かグラウンドはいつも激暑か激寒のどちらかだった。
ジムでは屋内の気温は調整され、紫外線を気にすることなく運動することができ、まさに快適そのものだ。

あとジムへ行く決め手になったのが、動画を見ながら運動ができるところ。
外で散歩をする時は、交通安全のためオープンイヤーのイヤホンを耳にはめて、音楽や Podcast や YouTube の音声だけを聞きながら散歩している。
しかし動画を見たい時だってあるし、その効率を考えた時に動画を視聴しながら運動できるのであれば、それに越したことはない。
流石に動画を見ながら歩くことはできないから、散歩中は我慢するしかない。

だけどジムでは、動画視聴と運動を両立し、散歩中の事故リスクを回避することができる。
YouTube でも Netflix でも Amazonプライムでも、何でも好きな動画コンテンツを運動しながら視聴することができる。
これ初めて気づいたんだけど、運動の持続力が全く違ってびっくりした。
好きな動画に没頭していると、運動している辛さや疲労もどこか軽減されているように感じる。
だからランニングマシンとかは、いつまでも永遠に走り続けられる気がする。(やっぱりそれは言い過ぎた)

また、目標設定や終了時間の設定もやりやすい。
特に動画コンテンツは時間が限られているため「この動画が終了するまでランニングする」と決めれば、そこまでを目標に頑張ることができる。

ちなみに通っているジムのお値段だけど、月額3,880円で24時間使い放題。
他社をいくつか検討したけれども、僕自身そんなに設備にこだわっているわけではないし、ランニングマシーンとサイクリングマシンがあってwi-fi が完備されていればいいと思っていたので、一番安いところにした。

気づけば筋トレ勢の仲間入り?

なぜ早朝の4時半に起きてジムへ行くようになったのか。
それはこの半年間、朝起きて1時間散歩をする生活を続けていたからだ。
夜間育児も落ち着き、自分が一人になれる時間を捻出した結果、それが早朝だった。

以前は毎日散歩していたが、10月からジムに入会し、少しずつ散歩に置き換わるようになった。

毎日午後9時に家族みんなで就寝し、僕一人だけ午前4時30分に起床する。
与えられた時間は2時間。この間に車でジムへ移動し、汗を流してシャワーを浴び、自宅に帰る。
6時30分からは娘がふにゃふにゃ言い出し、起きそうになるので調乳したり、家族の朝ごはんの準備をする。
そしていつもの1日が始まっていく。

今ではだいたい週に2回はジム、5回は散歩の頻度を続けている。
その結果、体重は減り、去年働いていた時よりもさらに減量した。

一日の始まりから困難を克服していく達成感は、もはや生き甲斐だ。
健康な状態が続くと、このコンディションをいつまでもキープしたくなると思うようになる。

ん?ちょっと待ってよ!
これって、僕がかつて冷ややかな目で見ていた筋トレ勢がもっていたマインドじゃないか!?
運動する気持ちよさ、ようやく僕も理解することができました。
「意味不明」とか「乗る気はない」とか言って本当にごめんなさい。
肉体を改造するとまではいかないけど、減量したり、体力や筋肉がついていく楽しさは大いに納得します。

こうして僕は筋トレ勢に改めて敬意を示し、なんなら一緒に混ぜてほしいと思うようになってしまった。

育休は次の3月までだから、来年の4月からは職場に復帰する予定。
だけど復帰後も、週に一度はジムへいって運動する習慣を続けたい。
ひょっとすると、これが僕にとってwell being なのかもしれない。

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