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異業種の方と一緒に商品開発をして気付かされたこと。
※今日は長文です。
それまで自社内だけで行っていた新商品開発を異業種の方と一緒に行ってきた話を書いてきました。
一旦、当初の目的の商品は出来上がりましたが、気付かされたことがありました。
それは愛知県渥美半島で行われてきた伝統的な漬け込みの方法です。
今の私の会社は、実はもともと愛知県渥美半島にあるキムラ漬物(株)のグループ会社で、産地直結で良質な原料大根を仕入れるための拠点として設立されました。
そうした経緯のため、愛知県渥美半島で行ってきたままの漬け込み製法をここ宮崎でも受け継いでいます。
具体的には、たっぷりの米ぬかとたっぷりの塩、唐辛子を用いて、地下タンクで数ヶ月以上熟成発酵をさせるという漬け込みの方法です。
そうして出来上がるのが、しっかりとした歯応えがあって、乳酸発酵して噛めば噛むほどに味が滲み出てくる(味変する)たくあんです。
真っ白なご飯と一緒に食べるとお米の甘みとたくあんの絶妙な旨味がよく合います。
この製法が私達の最大の特徴だと気付かされました!
私たちは昔からしてきていることをそのまま引き続き行っていただけで、そうした事に気づいていませんでした。
この製法が特徴で、昔ながらの製法であっても今の時代に合わせて、生産工程中に塩度調整をおこなって以前10%以上あった塩分濃度は3~5%程度に仕上げています。
そして、どうしても昔ながらの製法を活かして乳酸発酵そのものの味を再現したくて、漬け込み時の塩分をあえて減らした特別仕様で漬け込んだ、しょっぱくはないが、酸っぱいたくあんを商品化しました。
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![](https://assets.st-note.com/img/1658990736057-1Mn08LpbmT.jpg?width=1200)
使用している原材料は米ぬかと塩、そして唐辛子のみです。
きっと初めて食べられる方にとってはとても驚かれる味だと思いますが、クセになる味だと思います。
市販に売られているたくあんの中でもとてもめずらしい味ですので一度お試しください!
この商品はこうした異業種の方との商品開発があってこそ、生まれた商品です。
ここからはお願いですが、南九州にもたくさんの漬物メーカーさんがあり、皆さんそれぞれがそれぞれの方法で大根を漬けこんでいます。長年培ってきた経験と技術で工夫が加えられ、設備を作りやってこられています。そしてその漬け込み製法を最大限に生かした商品づくりを行ってこられていますので、ぜひいろいろなメーカーさんの天日干し沢庵を食べ比べてみてほしいです。
では、また明日。