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自作作品集📚

25
完全オリジナルです。楽しんで貰えると嬉しいです!
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#小説

【短編】よるの大侵攻

遠藤のテリトリーは朝と昼である。 彼の19年間の人生は夜とは全くの無関係で、それは人様の領…

さかいめ
1年前
13

【短編】 しめじとコーヒーと大人

美織は、しめじがとてもとても、それはもう視界にも入れたくないほど、嫌いだった。 あの独特…

さかいめ
1年前
12

『予知夢』

聞いた話によると、アメリカ帰りの背高のっぽの色白が、これからベトナムに行くと言う。 私は…

さかいめ
1年前
12

『納豆リズムデイズ』

納豆の豆感が好き。 そういう人は毎日淡々としていても、ルーチンワークが続いても、わりと平…

さかいめ
1年前
8

『薄膜の力学』【短編】

コーヒーの香りが漂う、30人弱が座れるそんなお店。客が外から春を連れてきて、コーヒーとぬる…

さかいめ
1年前
10

『理科的恋愛計測』

晴れの日は空気が綺麗に感じて、植物も建物も鮮やかさを増す。 曇りの日は夜に発光する蛍のよ…

さかいめ
1年前
11

『敬具 10年後のあなたより』

10年前の私、お元気ですか。 記憶によれば22の私は元気だったと思います。 今年で私も32になりました。あなたの夢だった図書館司書になって、はや10年です。日々は夕暮れのようで、あっという間に世界を包み、あっという間に消えてなくなります。手の、指の隙間からこぼれ落ちてゆくような感覚です。 今住んでいるところはあなたの想像していたところとは全く違って、海の見えるのどかな町です。ちょうど今カモメが鳴きました。実はこの手紙を書いている部屋の窓からは、海に、テトラポットに、漁から

『ピョララ、孤独のピョル』

キラキラ光る、お空の星よ。 星雲がひしめくお空で、ピョルは今日も生きています。 まだまだ若…

さかいめ
1年前
7

『淡々に幸』

早朝のキリっとした空気と、缶コーヒーがお腹を温め充たしてゆく感覚を今日も味わう。後ろにい…

さかいめ
1年前
8

『欠けない剣、重たいシャボン玉』

諸刃の剣、それをゆっくりと鞘から引き出してみる。あるいはシャボン玉を手で包み込んでみよう…

さかいめ
1年前
8

『土曜午後4時、瞬間的懐古』

世界は万華鏡で、ただのビーズが敷き詰められた現実が、自分のバカな目のせいで複雑に絡み合っ…

さかいめ
1年前
10

『Let’s shoot the star.』

「あ~儚くなりてぇ。」 結構真理を突いたつぶやき。くるみは牛乳とあんパンをほおばりながら…

さかいめ
1年前
9

『高架下、スピリチュアル・ヒール・ボランティア』

※この話は、私のパートナーのもの。 早朝の朝露に濡れたグラウンドと、怖い顔のコーチ、それ…

さかいめ
1年前
16

『思い出洗い』

ある日、白シャツが憎きカレーに汚されたり、お気に入りの靴が間違って水たまりに飛び込んで、汚れて帰ってきたりする。毎日生活していくうちに、ものは汚れていく。 〈毎日〉も、人と気持ちとで汚れて黒ずんでいく。よごれは頑固で、汚れ落としに割く時間なんてない。たまに部屋を整理するように、心のタンスの中をまさぐると、汚れた〈毎日〉は化石化して汚れた〈思い出〉になって、あっちからこっちから。 そんな時には五百円玉を握りしめ、外に出る。 きっとどの町にもある、どうやって、誰が、何のために使