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『理科的恋愛計測』

晴れの日は空気が綺麗に感じて、植物も建物も鮮やかさを増す。

曇りの日は夜に発光する蛍のように、くすんだ、暗っぽい視界で花や葉の色彩が目に刺さる。

雨の日はオブラートで包んだように、一枚の膜越しに世界を見ている。色の主張は控えめだけど、雨音が耳を喜ばす。

私はそう思う。そう感じる。そう考える。

あなたは?
あなたの眼球を取り出して、私のと取り替えてみたい。
どうしてあなたの見る世界を全て共有しきれないのかな。
もどかしい。


私は あなたの事を思う。慕う。
いっぱいに。溢れんばかりに。
あなたが私を呼んだ数以上に。
私があなたを呼んだ数以上に。
あなたが一生で口ずさんだメロディの数くらいかも。

最近ね、思うの、

ただただ、あなたの胸を切り開いて、その心臓を、その心を虫眼鏡や、ルーペや、顕微鏡で覗きたい。

液体ならビーカーで。
固体なら秤で。
その量と重さを測りたい。

ビーカーは溢れだし、秤は針が振り切れて?



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