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気象の話題

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記事一覧

暑さ対策 掃き出し窓の下半分に断熱ミラーフィルムを貼ってみる

前々から、掃き出し窓から入る日光が床を温めることが気になっていました。部屋に日光が差し込むと、室温以上の暑さを感じました。なんとかしたいと考えました。

ベランダには軒があります。掃き出し窓の上半分は、軒の陰に入ります。しかし、下半分は日光が遮られず床に当たります。

そこで、掃き出し窓の下半分に断熱ミラーフィルムを貼りました。

正午、床の温度を放射温度計で測ってみると

網戸のみ・・・床37度

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地震予報の未来あれこれ(天気予報と比べる)

地震予報の未来あれこれ(天気予報と比べる)

「『天気予報』のように『地震予報』」というのが話題(週刊ポスト2021年8月20日号)になりました。

毎日、私達は天気予報を見るように地震予報を見るのでしょうか。日単位なら、きっと確率が低いので、一般の人が見るようなものではなく、数値が上がるとニュースなどで取り上げられるようなものになるのではないでしょうか。

地震予報について考える前に少し、地震について考えます。

地震の発生地震の発生は、大

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危険度分布の活用・2階以上へ行くことも避難・警報が早いときは早めの対策

危険度分布の活用・2階以上へ行くことも避難・警報が早いときは早めの対策

大切なことは、自分の住む場所の危険性を知り、危険な現象が起きる前に避難することです。当然、危険な現象が起きる前に避難となると、予想が当たることもあれば外れることもあります。つまり空振ることがあります。しかし、川のそば・急な斜面や斜面のそばに住む場合には、空振りを恐れたり心配したりせずに避難することが必要です。なぜなら自分の命を引き換えにしているからです。誰かから避難してくださいと言われことを待つ必

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避難の判断 2021/7/3(土石流)

避難の判断 2021/7/3(土石流)

静岡県熱海市での土石流は土曜日の10:30頃に発生しました。もしも、自分や子どもの通勤・通学の通り道に逢初(あいぞめ)川があり、通勤・通学の時間に土石流が発生したとしたら、この土砂災害を避けることができたのでしょうか。

大雨警報今回、避難指示は出ていません。大雨警報は出ていたものの、大雨警報は前日6:29に出ています。「大雨警報が出ているので会社を休みます!」とは、今の会社では言えません。園や学

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気温急降下前の暖湿流の影響

気温急降下前の暖湿流の影響

最寄りのアメダスの記録を見ると、1時間に気温が6℃以上下がっていました。風向も南よりから北よりに変わっており、寒冷前線が通過したものです。朝の天気予報でも今日は気温が急降下することが伝えられていました。

結露気温の急降下の前の暖湿流も強く、近畿地方では春一番の発表がありました。職場では、この暖かく湿った空気が換気中の窓等から入り、エアコンのない廊下で、床や壁、窓が結露しました。清掃スタッフが廊下

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気象衛星画像のつくられ方

気象衛星画像のつくられ方

気象庁のホームページが新しくなり、衛星画像でトゥルーカラー再現画像が見えるようになりました。このトゥルーカラー再現画像とはどういったものなのでしょうか。今回は、衛星画像について紹介します。

気象衛星が観測しているのは電磁波の強度です。太陽からの電磁波は、地面や雲などで反射・散乱されたり、吸収されたりすると同時に、地面や雲などは放射しています。気象衛星は、気象衛星に届く電磁波の強度を観測しています

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立春の頃の気象について考えてみた

立春の頃の気象について考えてみた

明日は立春ですが、気象的にどのような意味がるのでしょうか。立春を過ぎると気温があがるイメージですが、全国どこでもほぼ一斉に気温が上がり始まるのでしょうか。それとも南からなのでしょうか。調べてみました。

県庁所在地の平年値アメダスの観測所は約1300箇所もあり、すべてのデータを扱うのは困難です。また、特定の年の気温は、日々の気温変動が大きく、地域の特性を把握しにくいです。そこで、今回は県庁所在地の

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職場が砂だらけ(換気に注意)

職場が砂だらけ(換気に注意)

今朝、職場の廊下が砂だらけだと気づきました。近くに学校の運動場があるのですが、その砂がコロナ対策の換気のために開けてあった窓から入ったものだと考えられます。

強風昨日は、西高東低の気圧配置で等圧線の間隔が狭く、風が少し強かったことが原因の一つだと考えます。しかし、昨日の風は5m程度でしたので、珍しいほどの強さではなく、時々あるくらいの風です。

乾燥よくある程度の少し強い風で砂が入り込んだのは、

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大寒は本当に寒い?

大寒は本当に寒い?

明日は二十四節気の大寒です。一般に、1年の中でもっとも寒い時期だといいます。しかし、本当なのでしょうか。どのような特徴のある時期なのでしょうか。少し、調べてみました。

気温と降水量

下の図は、上の図の12月〜4月を拡大したもの

気温と降水量の平年値を札幌・名古屋・敦賀・福岡の4地点で見てみます。(4地点に深い意味はありません。アメダス全地点を調べるのは大変なので、太平洋側の名古屋、日本海側の

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大雪と低温の要因を1か月予報の実況解析図から振り返る

大雪と低温の要因を1か月予報の実況解析図から振り返る

気象庁から「令和2年12月中旬以降の大雪と低温の要因と今後の見通し」が発表されました。今回の大雪と低温の理由を説明したのが、上の図になります。専門的なことは専門家がいろいろ言っているので、そちらを参考にしていただくとして、今回は、長期予報の資料の見方を確認する観点から、気象庁が発表している1か月予報の実況解析図から確かめて見ます。

長期予報の資料の見方まず前置きとして、基本的に、陰影(ハッチ域)

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雨のち晴れの放射冷却

雨のち晴れの放射冷却

今朝、私が住む地域は低温注意報と濃霧注意報が出ていました。天気は快晴です。昨晩は、雨で地面は湿っています。放射冷却による低温注意報、低温に加えて地表付近の空気が湿っていることによる濃霧注意報が出たと考えられます。

こんなとき、車のフロントガラスの霜を融かさなければ、水道管の凍結は大丈夫かななどと考えますが、他にもちょっとしたことですが、気をつけることがあります。

道路のカーブミラーが真っ白お天

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豪雪と立ち往生・あれこれ考えてみた

豪雪と立ち往生・あれこれ考えてみた

年越し寒波の雪が心配されていますが、最近、大雪が増えたのでしょうか。自動車の立ち往生は、昔はなかったのでしょうか。少し調べて見ました。

豪雪と呼ばれるものと立ち往生の記録まず、豪雪と呼ばれている主なものをリストアップするとともに、自動車の立ち往生について見てみます。

三八豪雪(昭和38年豪雪)
四八豪雪(昭和48年豪雪/秋田豪雪)
五二豪雪(昭和52年豪雪)
五六豪雪(昭和56年豪雪)
五九豪

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子どもへの説明のヒントになる漢字の成り立ち(気象編)

子どもへの説明のヒントになる漢字の成り立ち(気象編)

今週は初雪になるところも多いのでしょうか。

漢字を成り立ちから考えて大人が子どもに事象を噛み砕いて伝えることで、事象のイメージが膨らんだり、想像力を育てることがあります。例えば、雪です。

雪って何?

雪を知らない子に、「雪って何?」と聞かれたときに、「箒(ほうき)ではける雨ですよ。」と答えるのもどうでしょうか。雪ってどんなものだろうとさらに想像力が高まります。

雪という漢字は、「雨ヨ!」と

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遊び・アイスブレイク「上昇、雲発生」「下降、雲消滅」

天気を考える上で、上昇・下降は大切な言葉です。
子どもと遊びながら、あるいはアイスブレイクで、大切な言葉を覚えちゃう
「上昇、雲発生」「下降、雲消滅」
小さい子は「うえ」「した」でもOKです。

「上昇、雲発生」は両腕をあげます。
「下降、雲消滅」はしゃがみます。

「全部正しく、上昇、雲発生」と司会が言ったら 
「上昇、雲発生」と言いながら、両腕をあげます。

「言葉が反対、上昇、雲発生」と司会

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