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JW378 大坂山で神託を
【崇神改革編】エピソード5 大坂山で神託を
第十代天皇、崇神天皇(すじんてんのう)の御世。
年が明け、紀元前86年、皇紀575年(崇神天皇12)となった。
そんなある日・・・。
ここは、磯城瑞籬宮(しきのみずかき・のみや)。
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崇神天皇こと、御間城入彦五十瓊殖尊(みまきいりひこいにえ・のみこと)(以下、ミマキ)の元に、ある人物が参内(さんだい)していた。
中臣神聞勝(なかとみ・の・かみききかつ)(以下、ミッキー)である。
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ミッキー「お久しぶり! エピソード273以来だよ! ハハッ。」
ミマキ「それで・・・何用(なによう)じゃ? もしや、汝(いまし)も引退と申すのでは有るまいな?」
ミッキー「まあ、聞いてよ。大坂山(おおさかやま)で神託(しんたく)を受けちゃったんだよね! ハハッ! ちなみに、大坂山は、二上山(ふたかみやま)のことだよ!」
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ミマキ「なに?! 神託じゃと?!」
ミッキー「武甕雷神(たけみかづち・のかみ)こと『タケミー』からの言伝(ことづて)だよ。武器と馬具を鹿島神宮(かしまじんぐう)に奉納(ほうのう)しなさいって。」
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ミマキ「鹿島神宮と言えば『タケミー』を祀(まつ)った社(やしろ)であったな?」
ミッキー「その通り! 茨城県鹿嶋市(かしまし)の宮中(きゅうちゅう)に鎮座(ちんざ)してるよ。ハハッ。」
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ミマキ「たしか・・・紀元前660年、皇紀1年、神武天皇(じんむてんのう)が即位(そくい)された年に創建(そうけん)された社であったな?」
ミッキー「その通り! 由緒(ゆいしょ)正しい神社だよ。ハハッ。」
ミマキ「相分(あいわ)かった。ただちに、奉納しようではないか。ミッキーよ。汝(いまし)が、鹿島神宮まで運ぶが良い。」
ミッキー「分かったよ。そして、これで、我(われ)も『クランクアップ』だよ。ハハッ。」
ミマキ「やはり、汝(いまし)もか!」
こうして「ミッキー」も引退となったのであった。
そして、時は流れ、紀元前86年、皇紀575年(崇神天皇12)3月11日、ミマキは詔(みことのり)を発表した。
合いの手を務めるのは、大臣(おおおみ)の物部伊香色雄(もののべ・の・いかがしこお)(以下、ガーシー)である。
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ミマキ「わしが、大王(おおきみ)となった初めの頃は、天下は平穏に保たれていたが、先祖の威光が塞(ふさ)がれるところがあって、威徳(いとく)をもってしても安らかにすることが出来なかった。」
ガーシー「先代たちと比べて、ダメダメだったっちゅうことやね?」
ミマキ「うっ・・・。そ・・・そのため、天下の陰陽や寒暑など、いろいろと順序が乱れ、疫(やく)が流行(はや)り、百姓(ひゃくせい)は災難を受けた。」
ガーシー「百姓っちゅうのは、多くの人々という意味で、全国民ってことやで。」
ミマキ「その通りじゃ。疫で死んだことにされた、わしの子たちや兄弟も、その中に含まれる。此度(こたび)の兵乱で散っていった者たちも・・・(´;ω;`)ウッ…。」
ガーシー「大王! 脱線してまっせ!」
詔は、次回につづくのであった。