JW372 楽楽森彦の神社
【桃太郎編】エピソード42 楽楽森彦の神社
第十代天皇、崇神天皇(すじんてんのう)の御世。
ついに、讃岐(さぬき:現在の香川県)の賊を平定した一行。
桃太郎の解説も終え、別れの時を迎えようとしていた。
タケ「アマンダ、サントス、ナビル、ロナウド・・・そして、モモ。達者でな・・・。」
芹彦「モモ姉! 寂(さび)しい気持ちは分かるが、これも定めぞ!」
モモ「一番、寂しがってるのは、あんたでしょ?!」
アマンダ「では、タケ、芹彦、たっちゃん・・・。気ぃ付けてな・・・。」
たっちゃん「はい。アマンダ殿たちも、息災(そくさい)で・・・。」
サントス「お・・・おたしは、猛烈に寂しい・・・(´;ω;`)ウッ…。」
ジョン「俺たちも寂しいぜ・・・(´;ω;`)ウッ…。」
ジュリアン「また、讃岐に遊びに来ても、ええじゃろか?」
ショーン「おお! そうしてぇのう!?」
ナビル「いつでも来たら、ええ! 待っとるで!」
ロナウド「これで、わしらは『くらんくあっぷ』じゃ。あとのこと、頼んだで!」
猿王「あっしも、これで引退ですぞ!」
こうして、一行は、仲間たちに別れを告げて、吉備(きび:現在の岡山県と広島県東部)に戻ったのであった。
出迎えた人たちは、下記の通り。
犬飼建(いぬかいたける)(以下、犬)。
留玉臣(とめたまおみ)(以下、トメ)。
楽楽森彦(ささもりひこ)(以下、サモリ)。
サモリの娘、高田姫(たかだひめ)(以下、たか)。
大稲船(おおいなふね)(以下、オーイナ)。
そして、ジョンの妻で、ジュリアン・ショーンの母、ヨーコである。
犬「讃岐の平定、祝着至極(しゅうちゃくしごく)に存じ申し上げ奉(たてまつ)りまする。」
芹彦「うむ! 今、戻った!」
サモリ「では、小生(しょうせい)が治める、高田(たかだ)について、解説を始めますよ。」
たっちゃん「と・・・唐突じゃな・・・。」
たか「そこには、鼓神社(つづみじんじゃ)が鎮座(ちんざ)しておりまする。」
トメ「祭神は、芹彦様、サモリ殿、たか殿、たっちゃん、そして、遣霊彦(やりたまひこ)こと、ジョン殿です!」
ジョン「俺も祀(まつ)られてるのか?!」
オーイナ「わしは、祀られてないんか!?」
ヨーコ「仕方ないでしょ! タケだって、祀られてないのよ?」
たっちゃん「た・・・たしかに、我(われ)が祀られて、父上が祀られていないというのは・・・。」
タケ「気にするな、たっちゃん。汝(なれ)を芹彦の息子とする伝承も有るのじゃ。」
たっちゃん「えっ? そうなのですか?」
芹彦「そういうことじゃ! 息子よ!」
オーイナ「ちなみに、鎮座地(ちんざち)は、岡山市(おかやまし)の北区上高田(きたく・かみたかだ)じゃ。」
吉備に戻った一行。
次回、桃太郎編が終幕する。
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