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エッセイ集

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エッセイをまとめました。
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#家族

【エッセイ】ダンディズム(1000)

【エッセイ】ダンディズム(1000)

最も幸せを感じる瞬間は子らに「お父さん」と呼ばれた時だ。

気分が絶頂の時も沈んでいる時も変わらない。

「お父さん」と子に呼んで貰うためには、当然ながら父親でなければならない。

それはとても大きな負担である。実際は負担ではないのだが言葉にすると「負担」という言い方が最も近い。または「義務」という言葉でもいいかもしれない。

大きく分けてふたつの負担がある。

①精神的負担

②物質的負担

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【エッセイ】受験勉強の効用(1000)

【エッセイ】受験勉強の効用(1000)

中学3年生の次女は高校受験のために勉強中。

塾の夏期講習に通うなど頑張っているが、夏休み明けの塾の実力テストで国語が惨敗した。論理的文章と作文が全滅だった。このままでは第一志望は愚か第二志望も厳しい。これからだが。

塾は夏期講習後も苦手科目の数学に絞り受講しているがまさか国語がこんなに酷いとは思わなかった。彼女の村上春樹作品を読み通せる読解力と受験勉強の力は全く別のようだ。

ここは20年前の

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【エッセイ】未来(900)

【エッセイ】未来(900)

私などが思いを馳せた結果を発表するような命題でないのと同時に誰もが考えてしまうというか知能があれば大なり小なり考える命題。

「未来とは?」

Xでは「主語がデカすぎる」とかいうそもそもその主語がデカいダブルバインドのポストがある。それにしても未来もかなり大きな主語だ。

しかし、主語が曖昧であればあるほど内容を壮大にできる。

さて。

私たちは未来があると思い込んで生きている。身近な例では借金

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【エッセイ】栄光と情熱(1000)

【エッセイ】栄光と情熱(1000)

長女の大好きなちいかわの撮影会が、近くのイオンで催されるので、その整理券が配られる30分前の9時に着くように家を出た。

朝の日曜の道は空いていて、8:50には会場に着いたのだが。そこには黒山の人だかりが・・・。

予定の150組は裕に超えていそうな群衆だった。ちいかわを舐めていた。東京ばな奈ちいかわコラボの時にちいかわの人気の凄まじさを胸に刻んだはずなのに。案内のスタッフも「もう無理かもしれませ

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【エッセイ】ケセラセラ(1200)

【エッセイ】ケセラセラ(1200)

こどもがいるといいことがいくつもある。

その内のひとつにこどもがいなければ触れることすらなかったであろう文化を知ることが出来るというのがある。

次女はMrs. GREEN APPLE激推しだ。

ちょっと前までBTSファンだったのに、メンバーが兵役に行ってしまってからミセスに乗り越えた。

韓流スター繋がりで思い出した。随分前にBIGBANGの誰かが兵役に行った時の記事がネットニュースに出てい

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【エッセイ】思い出ボックス(1200)

【エッセイ】思い出ボックス(1200)

今日はエッセイの記事見出しをマガジン用に新しく長女にデザインしてもらったものに変更。かわいいでしょう??

長女のインスタアカウントとYouTubeアカウントを貼っておくのでぜひ見てください!

さて、娘と新しいマガジン用のヘッダーデザイン案の話をしていた時である。

ちいかわの画像を無断使用していたので万が一有名になった時に足元をすくわれぬように。

私の部屋の就寝前の布団の上で相談していた。デ

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【エッセイ】芸術と際どい表現(1000)

【エッセイ】芸術と際どい表現(1000)

昨日、次女が推している人気バンドの炎上騒ぎがあった。娘にはカワイソーだがリアル「推し、燃ゆ」である。

ミュージックビデオの中で、コロンブスだか何だかに扮したバンドメンバーが類人猿に文化を教えてこき使うという内容で植民地主義や奴隷制度の肯定だ!と暇な連中にSNSで因縁をつけられて炎上。運営が映像の休止、娘が大森さんと呼んで慕うボーカルの謝罪にまで追い込まれた。

本音。才能のない人間は黙っていて欲

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【エッセイ】娘ネタ小噺(400)

【エッセイ】娘ネタ小噺(400)

あれは確か5年ほど前だったはずだ。次女が小学校中学年くらいの時。

娘は音楽授業で合唱の練習をしていた。その時、娘は機嫌が悪かったのか何なのか無表情で歌唱していたらしい。

合唱の指導をしていた先生はかわいらしい若い女性だ。懇談などで会ったことがある。先生はお尻が大きく洋梨のような体型をしているらしい(娘曰く。いくら変態の私でも若い女の先生の体型をジロジロ見たりはしないので誤解なきように)。

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【エッセイ】大人の喜び(1200)

【エッセイ】大人の喜び(1200)

喜びや幸せには大きく分けて、ふたつの種類があると思う。

喜び①=自らの快だけが満たされる

喜び②=他者の幸福により自らが満たされる

綺麗事ではなく私は娘たちのためなら命だって簡単に捨てられる。実際に自らの全てをすり減らして賃金を稼ぐという労働と言う形ですでにそれをしている。

いつかその輪から抜け出すために私はせっせとnoteを書いて文章力を研ぎ澄ましている。noteは私にとっての砥石である

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【エッセイ】不安の正体(1000)

【エッセイ】不安の正体(1000)

20年前、某一部上場企業の集団面接前の説明会。

久米宏みたいな雰囲気の人事部長が放った一言がおもしろかった。

「私は心理学を専攻していました。人が不安を感じるのはですね、道の角を曲がったところにライオンがいるかもしれないと思うからなんですね。要はわからないことに対して不安が生じる。今からみなさんに面接する相手はただのおじさんです(会場、愛想笑い)。リラックスして行きましょう。おじさんたちの方が

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【エッセイ】博識(1000)

【エッセイ】博識(1000)

一年前の話である。

義理の妹・潤ちゃんに前職の飲み会の送迎をお願いして車に乗せてもらった。職場から会場がかなり遠く、前職は義実家の近くだったからである(過去の私のエッセイ参照(笑))

潤ちゃんのことは嫌いじゃないし(むしろ好き)別に何も確執はないのだが、喋ることないしふたりきりになるのは気まずかった。気まずいというより純情な私は照れる。

それを察知してくれたのか、たまたま義実家にいた長女がつ

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【エッセイ】平和な世界「猫ミーム」(1100)

【エッセイ】平和な世界「猫ミーム」(1100)

猫ミームという流行りの動画群をご存知だろうか。私もnoteのみなさん同様そんなにネット動画を観ないのでつい最近まで知らなかった。一ヶ月ほど前、YouTubeのショート動画を流していたらやたらたくさんふざけた猫の動画がアップされていることに気づいた。そのことを娘たちに訊いてみた。

「あの猫がハッピーハッピー言ってる動画なに?」

「猫ミームやで」

猫ミーム?はて?

Z世代の彼女らは我が流行の羅

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【エッセイ】会話(1000)

【エッセイ】会話(1000)

深層心理の考え方のひとつに顕在意識と潜在意識というものがある。顕在意識つまり我々が自覚できる意識はほんの一部に過ぎない。意識というのは氷山にたとえると浮いて見えている部分が顕在意識で潜在意識は海中に見えない巨大な塊として沈んでいるという考え方である。

我々は一日2万回の決断をしているらしい(研究者によっては最大3万5千回と言う説を唱える人もいる。ここでは話を簡単にするために2万回で話を進める)。

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【エッセイ】土星の環(900)

【エッセイ】土星の環(900)

昨日、noteをはじめとしてSNS各種のアイコンを全て長女がデザインしてくれた新月モチーフに変えた。星をこんなにかわいく擬人化できるなんて、これはサンリオキャラクターのリトルツインスターズ以来の才能である。

なぜ新月にしたのか?娘の感性のレベルを試したかった。目に見えないものを表現してこそ芸術である。見えない新月をどう表現するかを楽しみに待っていたらこの完成度である。すばらしい。

さて、もとも

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