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現代の教養のための大学入試小論文

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現代を生きる視点が鋭くなるような知見や知識を、最新の大学入試の小論文の問題からご紹介していくマガジンです。
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現代の教養のための大学入試小論文 #15 ~〈若者〉の溶解~

現代の教養のための大学入試小論文 #15 ~〈若者〉の溶解~

ごきげんよう。小論ラボの菊池です。

今回は〈若者〉についてです。「最近の若者は~」という物言いは、しばしば憤慨や嘆きを伴います。ではその「若者」とは誰のことなのでしょうか。

キーワード〈若者〉の溶解

説明と要約 若者論が「今日の若者は○×化しつつある」という変化の語りであるのに対し、そのような語りをなす人々の足元こそが大きく変化している。その足元の変化とは、「若者」なるカテゴリーの輪郭が溶解

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現代の教養のための大学入試小論文 #14 ~文章を味わうこと~

現代の教養のための大学入試小論文 #14 ~文章を味わうこと~

ごきげんよう。小論ラボの菊池です。

三島由紀夫の文章から、「文章を味わうことはどういうことか」をテーマにした課題文を扱います。文学系では意外と昔の文章が出題されることがありますね。

キーワード文章を味わうこと

説明・要約 現代では文章を味わう習慣が少なくなるのは当然である。しかし、昔の人は小説を味わうと言えば、まずは文章を味わったのである。今日の小説の読者にとっては目的地が大切で、その途中の

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現代の教養のための大学入試小論文 #13 ~「人種」概念の虚構性~

現代の教養のための大学入試小論文 #13 ~「人種」概念の虚構性~

ごきげんよう。小論ラボの菊池です。

今回は「人種」を扱います。人種というと、「白色人種」とか「黄色人種」とかが思い浮かびますが、その「分類」は妥当なのでしょうか。

キーワード「人種」概念の虚構性

説明・要約 「人種」という言葉は、生物学上の「種」概念と混同してはならない。「種」概念は個体間の生殖可能性によって定義される。それ以外の単位は客観的基準で定義される概念ではなく、単に学会の慣習によっ

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現代の教養のための大学入試小論文 #12 ~コミュニケーションスキルの習得~

現代の教養のための大学入試小論文 #12 ~コミュニケーションスキルの習得~

ごきげんよう。小論ラボの菊池です。

人間は「コミュニケーションスキル」をどのように学んでいくかということについて、成長段階を追いながら考えていきます。

キーワードコミュニケーションスキルの習得

説明・要約 人の豊かな社会生活を成り立たせているのは他者とのコミュニケーションである。コミュニケーションには人と会ったり話したりして行う直接のコミュニケーションと、文字や画像をやり取りして間接的に行う

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現代の教養のための大学入試小論文 #11 ~「遺体」と日本人の死生観~

現代の教養のための大学入試小論文 #11 ~「遺体」と日本人の死生観~

ごきげんよう。小論ラボの菊池です。

みなさんは「遺体」という言葉を聞くと、あまりいい印象はもたないかと思います。ただ、「遺体」ひとつをとっても、日本人の死生観が垣間見えます。

キーワード「遺体」と日本人の死生観

説明・要約 「遺体」という言葉は人間にしか使われない(動物には「死骸」や「死体」を用いる)。もともと遺体とは、中国では親が遺した「からだ」、つまり子どものこと、自分の「からだ」のこと

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現代の教養のための大学入試小論文 #10 ~ダークツーリズム~

現代の教養のための大学入試小論文 #10 ~ダークツーリズム~

ごきげんよう。小論ラボの菊池です。

「ダークツーリズム」という言葉は、あまり聞きなれないものかもしれません。実はヨーロッパでは学術書も書かれている概念です。

キーワードダークツーリズム

説明・要約 ダークツーリズムとは、戦争や災害をはじめとする人類の悲しみの記憶を巡る旅である。この概念は1990年代からイギリスで提唱されている。学術論文には1996年に登場し、初の学術書は2000年に著された

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現代の教養のための大学入試小論文 #9 ~給食費未納問題~

現代の教養のための大学入試小論文 #9 ~給食費未納問題~

ごきげんよう。小論ラボの菊池です。

小中学校での給食費の未納問題がピックアップされることが多いです。今回はその実態についての問題です。

キーワード給食費未納問題

要約 文部科学省は「学校給食の徴収状況に関する調査」を2005、2009、2010、2012の4回行い、その結果を公表している。
 2005年度の給食費未納調査では、小中学校全体の1.0%にあたる全国9万9000人が給食費未納であり

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現代の教養のための大学入試小論文 #8 ~対話のデザイン~

現代の教養のための大学入試小論文 #8 ~対話のデザイン~

ごきげんよう。小論ラボの菊池です。

本日は「対話」がテーマです。「対話」というのは、「おしゃべり」ではありません。社会の形成にも貢献するのです。

対話のデザイン 私たちは、様々な社会や共同体に同時に属しており、それらに優劣はない。だが、私たちは社会や共同体の枠組みを限定的に捉え、そのイメージの中に自分自身を位置づけている。世間の評価や他者の目を気にするのは、このイメージに閉じ込められた自己があ

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現代の教養のための大学入試小論文 #7 ~後悔~

現代の教養のための大学入試小論文 #7 ~後悔~

ごきげんよう。小論ラボの菊池です。

本日のテーマは「後悔」です。誰でも「後悔」をしたことはあると思います。では、「後悔」はなぜ、なんのためにするのでしょうか。

後悔 私たちが後悔するという場合、「何に対して」後悔するのかが重要なファクターとなる。たとえば、自分が乗った電車がテロにあい大けがをした場合には、テロが起こったことを後悔することはない。しかし、「もし違う電車に乗っていれば」と後悔するこ

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現代の教養のための大学入試小論文 #6 ~福祉的な態度~

現代の教養のための大学入試小論文 #6 ~福祉的な態度~

ごきげんよう。小論ラボの菊池です。

今回のテーマは「福祉的な態度」です。これだけだとなんのことだかわからないかもしれませんね。それは読んでのお楽しみです。

福祉的な態度
 福祉は情報への配慮であふれている。視覚障害者のための点字ブロックや図書館での読み上げサービスもそうだ。ここでは「アクセシビリティ」という言葉がよく聞かれる。もともとは施設やサービスへのアクセスのしやすさ、その度合いを指す言葉

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現代の教養のための大学入試小論文 #5 ~子どもの遊び~

現代の教養のための大学入試小論文 #5 ~子どもの遊び~

ごきげんよう。小論ラボの菊池です。拙著もよろしくお願いいたします。

今回は「子どもの遊び」を扱います。みなさんは、子どもの頃、どのようなことをして遊んでいましたか?

キーワード子どもの遊び

説明・要約 子どもにとっては、生活のすべてが遊びの対象であり、それには必ずハンディがつく。ありとあらゆる状況に対応してハンディを作ってきた。これは大人にたよって作られていったのではなく、子どもという生き物

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現代の教養のための大学入試小論文 #4 ~衰退都市におけるネットワークの再構成~

現代の教養のための大学入試小論文 #4 ~衰退都市におけるネットワークの再構成~

ごきげんよう。小論ラボの菊池です。拙著もよろしくお願いいたします。

今回は衰退都市におけるネットワークについて扱います。数年前、「池袋が近い将来消滅するかもしれない」といったニュースが話題になりましたね。

衰退都市におけるネットワークの再構成
 高度経済成長期には、イベントや祭りは地域の活性化や競争優位の源泉だった。しかしバブル崩壊後は伝統的な祭りや商業イベントは素人では扱えなくなり縮小しつつ

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現代の教養のための大学入試小論文 #3 ~教育者に求められるもの~

現代の教養のための大学入試小論文 #3 ~教育者に求められるもの~

ごきげんよう。小論ラボの菊池です。拙著もよろしくお願いいたします。

本日は「教育者に求められるもの」を扱います。私自身、一般的には「教育者」の末端ですから、身につまされる思いです。

教育者に求められるもの 人というのは、自分にとって重要な他者が思っているような人間になる傾向がある。その人から期待されると伸びていくし、期待されないと、「それくらいでいい」と開き直ってしまう。期待されるとは「ほめる

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現代の教養のための大学入試小論文 #2 ~コミュニケーション能力とは何か~

現代の教養のための大学入試小論文 #2 ~コミュニケーション能力とは何か~

ごきげんよう。小論ラボの菊池です。拙著もよろしくお願いいたします。

今回は「コミュニケーション能力」を扱います。うまく話すことだけが「コミュニケーション」ではないようです。

コミュニケーション能力とは何か コミュニケーション能力とは、コミュニケーションを円滑に進める能力ではなく、コミュニケーションが不調に陥ったときに、そこから抜け出すための能力のことだ。相手の意図することがわからないときに、自

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