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いろんな詩

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日常

たてのながさはこのくらい

よこのながさはこのくらい

そんなのどうでもいいことで

ねむくなってきちゃったな

居てもいい

居てもいい

居てもいいのか悪いのか

まず君は考える

それを憐れにも思い好きとも思う

僕は君に居て欲しくて

こんな話をする

峰の右を見てご覧

てっぺんをA点とするだろう?

C点からG点の間くらいさ

リーベとリリィが居るだろう?

悲恋の火に焼かれたのさ

悲恋の日々に未練と散り

悲恋の利子も貰わずじまいさ

悲恋の利子?

そんなのものがあるとはね

あるんだよ

その利子で次の恋が少し得意に

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たまに死にたがり、書き散らす

たまに死にたがり、書き散らす

一般的にはそれほど悲惨でもない境遇の私はそれでも死にたがりだ。
子供の頃は何とか大人の言うことを聞き、それでやれば出来るのかと言えば、中の下とか下の中とか下の下とか。聞き分けの良い子供は大抵不幸だ。少しとか大変とか、加減はそれぞれだが、聞き分けを住み着かせた宿主は後でえらい目に合う、と思うけれどもそんなものは人それぞれなので、えらい目の加減も知るものか。
何とか普通になろうと目立たずやろうと、群衆

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まるさんかく

まるさんかく

まるが2つと
さんかく2つ
君の顔はそれでいっぱい
それでたくさん書き表して
怒って笑って眠そうで
どんな時もかわいくて
かわいいかわいい言うものだから
きっと名前と思ってる
ミドルネームは「かわいい」だ

とある旅

とある旅

   私は星の一つであるかのような振りをする。しかし常に漂い大気にあるわけで、生き物に干渉せずにおきたいけれど、ついちょっかいを出してしまって、幸福や不幸にも関与した。生まれながらの幸福、不幸になった故の幸福、その対岸も然り。
   今日はつい海岸線の裾をヒラリとめくってしまい、そのために生き物が死んでしまった。罪滅ぼしとしてめくった場所に、救急進化パックを投与しておいたけれど、果たして吉と出るか

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欲望

欲望

鳴きたい鳴きたいかき鳴らされて
とんぼがえりで猫と寝たい
やりたいやりたい衝動は
コーラゼロとポテチの過食
吐きたい吐きたいさすられながら
骨に戻って暮らしたい

骸骨になって歩きたい
骸骨ってね骨が素敵
骸骨でもね
髪もまつ毛もふさふさで
目玉もお肌もツヤツヤで
こんな素敵な骸骨は
前代未聞と賞賛されて
おっと
聞き捨てならねぇな
お前なんぞ茶飯事
骨を見ろよと
骨自慢の行列だ
死者まで自慢した

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写真

写真

   私の写真を撮りまくる男と付き合ったことがあった。なぜそんなに撮る必要があるのか。彼はデジタルの時代となってこれほど幸せなことは無いと語る。写真を撮りながら。
フィルムの時はフィルム代も現像代も大変でねと。それもそうだなと撮られながら思う。
グラビアのカメラマンになりたかったんだよ。

   撮っていない時は撮った私の写真を寄越したり、眺めていたりする。彼はどんな顔のものでも寄越した。食べてい

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かけら

かけら

   かけらというのは、手にしないうちが美しい。
手をすり抜けた瞬間に、きらめきながら流し目を寄越し、行先を目で追うと何故かすぐさま見失ってしまい、こちらは再び到来するのかしないのか、わからないけれど待つしかないのである。

   運良くかけらを手にしたこともある。信じられない思いと嬉しさに、手応えを感じた手を開くと、弱々しく輝きを失ったかけらがそこにある。きらめきを奪ってしまったのはこの私だ。も

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見守り執筆

見守り執筆

こんにちは。こんにちは。

 生まれたての言葉は機嫌がいい。生まれたからにはこの子達には幸せになって欲しいのだ。
 ある時生まれた反逆児。言葉はやがて家出をしてしまう。朝から一人終電まで鈍行に乗って、行き着いた町で、働いたり恋愛をしたり年をとって死んだりする。

 ああ、今もある一つの家出言葉が、冤罪の角で首を括られる寸前に、檻を見物に来た溶接工の末娘と見初め合い、真実の愛を知った、家出冤罪死刑囚

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ヤマボウシ

ヤマボウシ

煙草売りがもたれたら
赤ちょうちんから火を取って
まんまる真っ赤なヤマボウシ
魔女がしずしず持ってきた
思い出して食べたなら
朝の九時の棚氷
飲み込む時に忘れます
中通りの坂を踏み
納屋の月を見上げたら
珠の弓を手に取って
泡の月を狙い撃ち
割れ落ちた荒糖は
触ろうにも届かずに
罠にかかった猪は
ヤマボウシに体当たり
その後の沙汰を結い上げた

素晴らしい日々

素晴らしい日々

ずっとこの
くだらないことして生きるのか
日銭以上の金使い
どうにかなると思ってる
外面だけ整えて
これがずっとできると思ってる

興味本意に拾ったものは
案外とんでもないもので
普段はとても大人しい

昨日観た美しいもの
あれの余韻で生きて行けたら
素晴らしい日々のはずなのに
お前なんかうっちゃって
人のふりして暮らしたい
また美しいものを観に行こう
そうしたらまた
素晴らしい日にできるんだ

僕の最近のお気に入り
人間から奪いつつある
ご飯を食べる時の椅子の上
頃合いを見て丸くなる
君は横の小さなスツールだ
満足気な僕を見ながら
ご飯を食べることができるんだ

ゴール

ゴール

目指していたものがあり
頑張っていた
そこにたどり着けば
満たされると思っていた
人々の賞賛や
そこに同じくたどり着いている
素晴らしい人々によって
しかしたどり着いてみると
そこは身内が半分以上を占めており
才能もそれほどないように見えた
身内でない私達
私達の才能は素晴らしく
さすがは選ばれただけのある
技量の持ち主ばかりであった
その身内に迎え入れられた私達
迎え入れられてからは
才能が目減

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朝からかわいい物語

朝からかわいい物語

君は朝からかわいいな
目やにがあってもかわいいな
君は朝から日向を求め
くんくんくんくん味わって
嗅ぎ占いをはじめたよ
猫を見たらかわいがり
猫が起きたときにはそばにいて
今日のご飯はカツオのたたき
真ん中の赤いのもらおうか
僕は人気の占い師
お代としてはお安いよ