居てもいい
居てもいいのか悪いのか
まず君は考える
それを憐れにも思い好きとも思う
僕は君に居て欲しくて
こんな話をする
峰の右を見てご覧
てっぺんをA点とするだろう?
C点からG点の間くらいさ
リーベとリリィが居るだろう?
悲恋の火に焼かれたのさ
悲恋の日々に未練と散り
悲恋の利子も貰わずじまいさ
悲恋の利子?
そんなのものがあるとはね
あるんだよ
その利子で次の恋が少し得意になるんだよ
ふうん
得意になるなら幸せになれるのね
そういうことじゃないんだよ
悲恋なんて大量の幸せな感情で占められているじゃないか
本当は君も知っているのに馬鹿なふりをする
そんな時
視線を二時に合わすのが以前の君であり
地面の石となるのが次の君である
石は
行けと言い
散れと言う
石は
自然の理に身を任せ
深淵を行くと言う
いいよ
行っておいで
でもこれも持っていっておくれ
僕はポケットにいつでも幾つかある
シーグラスを君に渡した
白いのは飛燕の位置を
青いのは紫電の岸を
教えてくれる
そこから支点を父として
真円の乳を飲み込むんだ
行ってもいいし居てもいい
君は言った
僕は
見てと言い
また別の話をする