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好きな一冊:マリソルの彫刻作品集


好きなものは、意図的に見つけるよりも、波長が合ったとしか喩え様のないくらい、偶然に出会うことの方が遥かに圧倒的多数な人生なのですが。彫刻家のマリソル・エスコバルを知ったのも、本当に偶然の出来事でした。

以前住んでいた街で、相方が駅に着くまでの短い間、普段行かない図書館にふらりと入ってみた時に美術の棚で何となく手に取った本が“マリソル・エスコバル”の作品集でした。パラパラとページをめくり、何これ!?好き!となった直後、相方から駅に着いたと連絡があって図書館を後にしました。
名前だけは控えており、少し経った後で急に思い出して図書館に問い合わせ、「現代美術 第15巻」である事を教えてもらい、本を購入しました。当時はマリソル、で調べても女性向けの雑誌しか出て来なかったのです。

マリソルの作品は、立体と半立体あるいは平面を組み合わせたカラフルな彫刻作品です。立体部分はとてもリアルで、半立体あるいは平面部分は荒くまだ未完成の何物でもない“物体”であるにもかかわらず、とても強い意志が滲み出ており、ザワザワと不穏な胸騒ぎを感じ、とても胸に刺さります。その胸がザワザワする感覚が何であるのか、とても不思議で面白いのです。

マリソルの作品を知人に見せるとよく「なんか怖い」と言われます。それは、立体のリアルさと荒々しい半立体の共存が、半立体の未完のような空白部分へ無意識に想像を掻き立てるよう、生々しさを補うように誘発をしているからではないか、と考えています。
若干日本語が絡まっていますが、そんな感じなのです。

見るたび、こんなにも感覚を揺さぶる作品はなかなかありません。
大好きな彫刻家に出会えて本当に幸せだなあと思います。

▪️Googleでのマリソル作品検索🔍
作品はこんな感じなのです。

▪️Wikipedia(英語版)
英語があまり読めないので、翻訳機能のありがたさを噛み締めています。

▪️Amazon
鬼みたいな価格表示ですが、今は可愛い額でした。こんな表紙です、というお見本として。

大好きな彫刻家のマリソル。
知っている人がいたら、小躍りしちゃうくらい嬉しくなる、なぜだか情報が少ないアーティストです。
この記事が出会いになったら幸せです!
ここまで読んで頂き、ありがとうございます!
とっても嬉しいです♪


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