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連載「菌活ボーイがゆく」⑨アヒージョへの道(完結編)

こうじの魅力にはまった猫サラリーミャンの菌活実践記です。
「育て上げた醤油こうじを食べてしまうのが心苦しくて」の心境で菌との触れ合いの日々を送る。
さっちー師匠ににゃんだかんだ巻き込まれながら“菌友”(菌活友だち)づくりに励む。

文/菌活ボーイ
イラスト/ちぐ


鍋と食材。

アヒージョに欠かせない二つの難問が、あっけなく解決した。


鍋は、さっちー師匠が気前よくプレゼントしてくれた。

食材も、「エビやイカの切り身が冷凍パックで売ってるにゃ」という。


赤色灯を回転させて、スーパーに急行。

本当だった。

しかも、想像よりはるかに安い。


ホタテやアサリも入ったシーフードミックスまで売っていた。

ガツンと衝撃。

世の中、こんなに便利になっていたのか。



キジトラ流奥義書を取り出し、台所で熟読した。

シーフードやトマト、キノコを、オリーブオイルでヒタヒタ、グツグツ。

おっと、ニンニク塩こうじと赤唐辛子が肝心だ。


んま〜〜〜!


魚介のうまみと塩こうじがマッチして、マリアナ海溝級の味わい深さ。

ここは天国?!

魂が浄化されてしまいそう。


自炊生活2年余り。

夢にすら見なかったゴージャスライフが舞い降りた。


さっちー師匠。

人生は案外、甘いのかもしれません。

(続く)


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