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連載「菌活ボーイがゆく」⑨アヒージョへの道(完結編)
こうじの魅力にはまった猫サラリーミャンの菌活実践記です。
「育て上げた醤油こうじを食べてしまうのが心苦しくて」の心境で菌との触れ合いの日々を送る。
さっちー師匠ににゃんだかんだ巻き込まれながら“菌友”(菌活友だち)づくりに励む。
文/菌活ボーイ
イラスト/ちぐ
![](https://assets.st-note.com/img/1728872361-pycQ4vUi56WrDSqkm7hERLV2.png)
鍋と食材。
アヒージョに欠かせない二つの難問が、あっけなく解決した。
鍋は、さっちー師匠が気前よくプレゼントしてくれた。
食材も、「エビやイカの切り身が冷凍パックで売ってるにゃ」という。
赤色灯を回転させて、スーパーに急行。
本当だった。
しかも、想像よりはるかに安い。
ホタテやアサリも入ったシーフードミックスまで売っていた。
ガツンと衝撃。
世の中、こんなに便利になっていたのか。
キジトラ流奥義書を取り出し、台所で熟読した。
シーフードやトマト、キノコを、オリーブオイルでヒタヒタ、グツグツ。
おっと、ニンニク塩こうじと赤唐辛子が肝心だ。
んま〜〜〜!
魚介のうまみと塩こうじがマッチして、マリアナ海溝級の味わい深さ。
ここは天国?!
魂が浄化されてしまいそう。
自炊生活2年余り。
夢にすら見なかったゴージャスライフが舞い降りた。
さっちー師匠。
人生は案外、甘いのかもしれません。
(続く)