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私の人生-About My Life

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私が書いてきた記事のうち「私の人生」にまつわる記事をまとめています。
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2024年6月の記事一覧

これがあるから死ねない。

これがあるから死ねない。

ありがたいことに死にたいと思ったことはない。

むしろできることならずっと生きていたいと思っている。いやなことはたまにある。それよりもいいことのほうが多いと思っているから悪くないよなと思っている。

私が生きているうちに、この宇宙の秘密が解き明かされる可能性は低そう。どこでもドアみたいなものができる可能性も低そう。世界から戦争がなくなることもなさそう。

でもONE PIECEは完結するだろう。

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打たなくていいバッティングセンター。

打たなくていいバッティングセンター。

部活がオフの月曜日はウキウキしていた。高校がある新川をひたすら自転車で北に進み、あともう少しで石狩に入ってしまうぞ、という場所にそれはある。

バッティングセンターだ。

「ダーキの地元にはバッティングセンターがないんだもんな」

低く抑揚のない、だけど温度がこもった声で言うのは学ラン姿の菊池くん(本名)で、彼の家はそのバッティングセンターからほど近いところにある。私たちはサッカー部だったけれども

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70歳くらいまではぜんぶ伏線。

70歳くらいまではぜんぶ伏線。

70歳を元気に迎えられるかはわからないけど、70歳までに起きるすべてのことは伏線なのではないか。みんな大好き伏線回収だ。

70歳を超えてぬくぬくと暮らしていると、若いころのすべてのおこないが繋がることにある日気づく。

「……ちょ、えっ? これって……」

「あ、え? ちょマテヨ。もしかして……?」

「うわ! そういうことだったのか〜!」

「き、きもち〜!」

そうやっておったまげることにな

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キレキレの言語感覚。

キレキレの言語感覚。

明日が来るから寝たくない。ずっと今日が続いてほしいから今夜は寝ない、と言った人がいた。それを聞いたとき、なんて詩的な表現をするんだろうと思ったが、その人はすぐに寝ていた。

知ってしまったら、知る前の自分に戻れない。だからその話は聞かない、と言う人もいた。なかなかやるなと思って「スネイプは作中で最もいい奴だと判明して死ぬ」と教えたら「......ほら、もう戻れないじゃないか」と言っていた。

本を

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素人の作品。

素人の作品。

作品を生み出しているという矜持みたいなものがある。こうやって文章を書き始めた最初期から、私が書くひとつひとつの記事は「記事」というよりは「作品」であるという意識がある。

私のnoteのトップページが美術館だとすれば、並んでいる記事たちは愛しい作品たち。大きな石を削って神を生み出したミケランジェロのような、そういう作業を文章を書くことでやっている。

だからってそれが人様にとって、どうというわけで

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4歳下の弟はトイレでウンコを爆発させる。

4歳下の弟はトイレでウンコを爆発させる。

実家で暮らしていたとき、弟が使ったあとのトイレはうんこが弾け飛んでいた。比喩ではない。本当にうんこが弾けていた。

海岸に打ち上げられた鯨にガスが溜まると大爆発を起こす。ミンククジラ、マッコウクジラ、シロナガスクジラとたくさんいるけれど、弟が使ったあとのトイレは、便器の中にウンコクジラという種類の鯨がいて、それが爆発したんじゃないかと思うほどのものだった。

ウォシュレットは私たちにとって画期的な

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地方在住者が首都高を走ると思うこと。

地方在住者が首都高を走ると思うこと。

首都高を日常的に走る人はマジですごい。

20歳くらいで運転免許をとってから現在まで、私は無事故無違反である。だから当然、免許証は金色に輝いている。10年以上、北海道の広い道、長い道での運転、つまりは長時間運転を何度もやってきた。

札幌の街中は一方通行の道が多く、おそらく初見ではパニックになる。その中でもイカしたドライビングテクを炸裂させ、いつも思うのは、おいおい、俺ってば運転うまくねーか?

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