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#290_ヨガでは、ポーズを行う目的、つまりポーズを行うことで心身に起こって欲しい出来ごとは、ポーズが上手に出来ることではなく、心身の関係性に余分な緊張がなくなり、幸福な人生のために最適化されることです。

座って、アタマをうしろに倒すポーズがあります。

ヨガでは、ポーズを行う目的、つまりポーズを行うことで心身に起こって欲しい出来ごとは、ポーズが上手に出来ることではなく、心身の関係性に余分な緊張がなくなり、幸福な人生のために最適化されることです。

幸福な人生とは、欲しいものごとを手に入れることで実現するものではなく、手に入れても幸福が損なわれることのない本質とはなんなのかに気づくことであり、人生においてそれ以外のものごとを手にれる必要がなくなることです。

アタマをうしろに倒してみるとすぐに気づくように、わたしたちの意識は小さなリスクを感じ取り、その結果身体が少し緊張します。ヨガでは、この緊張が時間をかけて消えていくのを、ただ待ちます。その結果として訪れる、緊張のない心身の関係性が、ヨガの最初の入り口です。

アタマを後ろに倒すことで心身に生じる出来ごとに対して、意識や身体が身構えている状態から、身構えていない状態への推移は、なにもせずに待つこと、意識と身体が時間をかけて穏やかに静かになるのを待つことで実現することに気づきます。

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